1.新しい描き方(「淡彩画」)の試み
アクリル画では描く時間は無制限で気が向くまで描き続け仕上げています。一方、「スケッチ倶楽部」では、透明水彩で2時間半くらいで一応仕上げることにしています。メンバーの中で上手な方達(数人)は、この時間内でもほぼ仕上げてしまいます。毎回感心しています。私は、7割程度の進み具合で、いつも短時間で仕上げるにはどうするか・・・このテーマをずっと模索中です。つい最近「淡彩画」ならば短時間で描けるのではないかと気づきました。今回掲載した、写真4.「シラサギ2」は、透明水彩で簡略化した描き方で試みたものですが、6時間ほどかかってしまい、これでは細かく描きすぎていて、淡彩画になっていないようです。
早速、淡彩画の教科書ともいうべき本「淡彩スケッチのすすめ」(表紙を写真5.に掲載)を入手しました。
「一般的には淡彩画とは、薄く色つけした絵のことを言います」。また、「もともと淡彩画は多くの画家が主として作品の下絵として描いてきたもの」とあります。
今後は、淡彩画法で下絵的に仕上げ、この絵が気に入れば、これをもとにアクリル画に展開しようと考えています。
今後は、じっくり描くにはアクリル画(こちらが本命)、一方スケッチ倶楽部で描くときは淡彩画で短時間で仕上げるという方針で進めたいと思っています。
2.今回掲載した絵
以下は、今回の絵4点の簡単な説明と写真です。(1)写真1.「初冬の富士山を望む」、(アクリル画、サイズF6)
近くの公園の小高いところから、木の間から富士山を望んだ景色です(12月初め)。木は紅葉→落ち葉の状況でした。また、下の方に見えるビル群は、JR清水駅から静岡方面に向かう所です。この景色をカメラにおさめた後、構図をアレンジしています。ビル群を薄いダーク色で上塗りしていますが、これは主題である富士山をクローズアップさせるためで、絵画教室の先生のアドバイスです。富士山は、初冠雪の頃から3月頃までの雪を頂いた景色がお気に入りです。
写真1.「初冬の富士山を望む」 |
(2)写真2.「菊の花」、(アクリル画、サイズF6)
2019.12.22に投稿した、写真2.「菊の花」の背景を描き直したものです。前の絵の背景はガラス戸の格子を描きましたが、見直して描き直しました。こちらの方がよいと思います。静物画は背景により、全体のイメージが変わってくるので、いつも苦心しています。
写真2.「菊の花(背景描き直し)」 |
(3)写真3.「シラサギ1(公園の池)」、(アクリル画、サイズF6)
2019.10.7に投稿した「最近描いた絵(5)」で、最後に掲載した写真(昨年9月撮影)の、シラサギが飛び立つ姿をもとに描いたものです。飛び立つ一羽だけでは物足りないと思い、同時に撮影した2つのポーズを加えました(1羽のシラサギの時間軸の異なる3つのポーズとしたもの)。
写真3.「シラサギ1(公園の池)」 |
(4)写真4.「シラサギ2(美術館)」、(透明水彩、サイズF6)
1月末に県立美術館に併設されたギャラリーでの絵の展示会を見に行きました。館内のレストランで昼食をとりましたが、すぐ近くの池にシラサギがいました。カメラにおさめ、自宅にて描きました。淡彩画をイメージして簡略した描き方を試みましたが、仕上げまで6時間もかかってしまい、描きすぎのようです。淡彩画は、主題をはっきり、他は簡単に描くようです。
なお、このシラサギは、写真3.のシラサギと同じと思われます。
(近くの公園から美術館までの直線距離は3㎞弱です)
写真4.「シラサギ2(美術館)」 |
<付録>
①「淡彩画」の参考書を昨日入手しました。写真5.はその本の表紙です。今後これを参考にして「淡彩画」を勉強していこうと楽しみにしています。
写真5. |
丁度、庭のハクモクレンが満開となりました。毎年大きくなり剪定しています。
なお、背景は、お隣の壁です(西側)。