2016年11月24日木曜日

私の英語スピーチ:NO.2・・・        「A memory of my student days.」  H.Yasuraoka

お知らせ:10月18日に「私の英語スピーチとトーストマスターズクラブの活動紹介」との表題でブログを掲載しましたが、英語スピーチの後に和訳を掲載しましたのでご覧ください。 




1.私の英語スピーチ:NO.2・・・「A memory of my student days.」( in praise of my teacher)hy Jun.18,2016 


このスピーチ原稿は、マニュアルの「誰かを讃える」といった趣旨に沿って、我々の恩師であった倉林先生の卒寿(90歳)のお祝いの会でのスピーチという設定です。
内容は実際とは異なる面もあるかと思いますし、聴衆には説明的に話す必要もあるということをご理解ください。


写真は、野尻様が作成提供


1-1.Prepd. Spch.( Proj. 2, Advd. Series ) Jun.18,2016
     Title: A memory of my student days.( in praise of my teacher)    (5 to 7 min.)



Happy birthday, Prof. Kurabayashi !. On your 90th birthday, please accept my sincere thanks for what you gave us while we studied at the college.
I majored in the mechanical engineering at the college. In the 4th year, I belonged to the laboratory of thermodynamics under your guidance, Professor.

In my 1st year at College, when I entered the Kiryu Campus, I strayed into whether I was oriented to the liberal arts field or the science and engineering field. That is to say: whether I should continue studying there or change the university.  I asked for help of the job placement office, recently called Hello Work. Happily a vocational advisor gave me a kind assistance to find my aptitude. The result was that I was just halfway between liberally oriented and scientifically oriented. I decided to continue to study at that campus considering the result. I became aware recently that there were several liberal arts-oriented students in our mechanical engineering class.  


In the course of education you had already had an eye for the variety of your students’ personalities. I am sure you thought highly of students’ character building, how to study, students’ campus life, etc. as well as teaching the technical field.


In summer, you carried out an off-campus study, the meeting to read an American technical book by turns. You headed a group of nine students. This event involved an overnight stay at a Buddhist temple in Umeda, a hillside suburban area of Kiryu city and added was a challenging long walk. This is one of the most unforgettable memories. It was very enjoyable, and besides we were able to learn a lot of not only engineering knowledge, but also many other matters such as friendship, cooperative spirits, patience, positiveness and so on. The next morning we left the temple. It was a little risky and adventurous for us, partly because we had to advance across the wild mountainside, heading for an Ashio-line station. Under such situation you demonstrated strong leadership. When I reached the destination, I felt something like a big accomplishment.  From another viewpoint I think this event was more than simply an off-campus study. I am really grateful for your overall insight into planning that event.


At that time I was working on the graduation study with a partner. He belonged to GK All Stars, one of the students’ clubs, playing trombone. So he was busy for that practice, eventually it made our study slow down. But you did not blame us hard for it. Instead you softly drew our attention to this point. Then we at last carried out overnight work several times and were able to finish the graduation study. I naturally recognized you had a good eye for better part of your students’ personalities.

Finally it is really kind of you to have kept exchanging New Year Cards with me for as many as 50 years.  I don’t know how to thank you enough. I do wish you good luck and longer life.



1-2.学生時代の思い出(わが恩師を讃えて) 5-7分 (和訳)


倉林先生、卒寿のお祝い誠におめでとうございます。この場をお借りして、工学部に学びし間にご指導いただいた様々なことに対して、心から感謝申し上げます。


私は工学部で機械工学を専攻しました。4年次に先生のご指導の下に、熱力学研究室に所属しました。
工学部の1年目は、桐生キャンパスに進むわけですが、私は文系なのか理工系なのかという問題に迷い込んでしまいました。それは即ちこのままそこで勉強を続けるべきか、あるいは大学を変えるべきかということにもなります。私は最近ではハローワークと言っている(当時の)職業安定所に助けを求めました。さいわいに係官(職業アドバイザー)のかたが親切にも私の適性発見のお手伝いをしてくれました。その結果、私は文系と理系のちょうど中間くらいということでした。その結果を踏まえて、私は桐生キャンパスで勉強を続けることに決めました。最近ですが、わが機械工学科の中にも幾人かの文系志向の人がいるのに気づきました。教育に携わる中で、先生はすでに、教え子の多様な人間性を見る目をもっておられました。先生は科学技術面のご指導はもちろん、きっと学生の人格形成、勉強法、キャンパスライフなどにも注目しておられたと思います。



夏が来て、先生は学外研修を実施されました、アメリカの技術書を輪読する会です。先生は9人の学生のグループを連れて行きました。この行事は、桐生の郊外、山すその梅田のお寺での一泊が含まれており、さらにそのあと、厳しく長い距離の山歩きが加わります。これは、忘れられない思い出の一つです。それは楽しくもあり、加えて工学的な知識はもちろん友情・協調の心・忍耐・積極性など多くのことを学ぶことができました。翌朝お寺を出発しました。私たちにとってそれはちょっと危険で、冒険的なものでした。理由の一つは荒々しい山腹を踏破して,足尾線の駅に行かねばならなかったからです。そのような状況下で、先生は強いリーダーシップを示しました。私は目的地に着いたとき、何か大きな達成感のようなものを感じました。別の観点から私はこの行事が単に学外研修以上のものであったと思いました。その行事を計画するにあたっての先生のあらゆるものに対する深い見識に、本当に感謝しております。


当時私は、相棒と共に卒業研究に取り組んでおりました。彼は学生自治会のクラブの一つであるGKオールスターズに所属していてトロンボーンを吹いておりました。したがってその練習に明け暮れており、当然我々の研究はスローダウンしました。しかし先生は、そのために我々を強く叱らず、そのかわり、穏やかに我々の関心を卒研の方に導きました。そのことがあってから、ついに我々は数日間徹夜で取り組み、卒業研究を仕上げることができました。先生が教え子の人間性の良き面を尊重していただいているということを、私は、そのことによって自然に理解しました。


最後に、先生が、50年もの間、年賀状のやりとりにお付き合い下さったことを心から感謝を申し上げます。先生にはどんなに感謝してもしきれません。先生のご幸福とご長寿を謹んでご祈申し上げます。


2.ミナヨシ会の皆様へ 


11月も後半に入り、寒さも厳しくなりそうです。
私の方も、七五三をはじめとして気忙しい行事ががなくなってきましたので、スピーチ原稿の和訳を付けたものを作成し掲載しました。
前に掲載の「バカになること」の和訳も作成掲載しましたのでご覧ください。
英文と和訳が完全に一致していないところもありますのであしからず。

私自身の投稿に関する勉強をしてゆきます。とりあえず、これで私の英語スピーチブログの完結です。
ブログに対する返信は、返信欄からチャレンジします。
西川君の訃報に接し、沈痛な思いです。
向寒のみぎり、風邪などにご注意いただき、ご自愛ください。
 
安楽岡弘久



足利トーストマスターズクラブの仲間です


14 件のコメント:

  1. 投稿記事をありがとうございます。お祝いのスピーチ、英文と和文を対比して読み、その素晴らしい英語の言い回しに感服いたしました。これも貴兄が長年努力されておられる賜物と思います。ただ尊敬あるのみです。一方文系か理工系かで
    悩まれたことを初めて伺い驚きました。そして倉林先生のもとで広い意味での薫陶を受けられた様子もよく理解できました。倉林先生にはこの場をお借りして、卒寿のお祝いを申しあげます。(よい写真も見させていただきありがとう。)
    (imasanへ)投稿のお手伝いありがとうございます。相変わらずの巧みな編集に感心しております。)

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    1. 石井様
      原稿を書くとき、英語らしくなるように辞書類を調べて、文章をつくりますが、それが普段自分の頭からすらすら出てくるわけではありません。このギャップがまた悩みになります。子の返信が、ここにすぐ載るようにしたいのですが、当方の不勉強のためにできません。
      安楽岡

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    2. 今川さんの再三のご指導でやっとできました。そんなわけで、文章のほうは時間があるので何とかできますが、例会で、テーブルトピックスという質問に答えるのは、だめです。どづかえてしまって赤っ恥をかきます。原稿とスピーチはまた別だという面もあります。内情はこういうわけです。
      安楽岡
      安楽岡

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    3. 安楽岡様:貴兄の努力とimasanの親身なるサポートによる返信を大変嬉しく読みました。予め用意した原稿によるスピーチと、どのような質問が来るか分からないテーブルトピックスでは同じ英語を話すのでも状況が違うのですね。貴兄は謙遜されますが、いずれにせよ実力は相当なものでしょう。そうだ、発音も大事な要素と思いますが一度貴兄のスピーチを拝聴出来たらとも思います。理屈抜きに尊敬です。取り急ぎ、貴兄の返信ばっちりいただいた事ご報告します。ありがとうございます。

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  2. スピーチの内容に感心しました。私の学生時代の思い出の一つを記してみます。私は弓道部に在籍、2年の時は道場建設、3年の時は部誌「黎門」(第二号)の発行(第一号は戦前)が特に記憶に残っています。この部誌の発行にあたり、戦前多くの先輩たちを指導された、(故)神永先生(範士、十段)のご講話を録音し、まとめました。この中に「唯知識を得ることのみに汲々として、心を養うの道を修めざれば、何事も真を得ることは不可能である」という文言があり、これを聞いた時「はっと」しました。卒業後もこの文言を時々思い出します。学生時代の「ひとこと」の影響は大きいと思っています。

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    1. 豊島様
      コメントありがとうございました。弓道にそこまで専心されておられたことに心から敬服しております。私も部員でしたが、学芸学部の時はそれなりに稽古して初段を取りましたが、工学部では、中学時代のけがで右肩が痛むので、身しみてやりませんでした。今から思えば大事な時を無為に過ごしてしまった感があります。数年前まで膝が痛むので、なるべく膝に負担をかけないようにしておりましたが、使わないとますますダメになるように思い、できるだけ可能な範囲で特に周囲の筋肉を使うようにしていると、状況が好転しているように思います。弓道もそんな気でやればよかった思っております。今後ともよろしくご指導お願いいたします。
      安楽岡

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  3. 倉林先生の卓抜した人柄を垣間見ることができ、そのことを知らぬ晦冥な自分を恥ずかしく思っています。倉林先生とは、熱力学の講義以外では接する機会も無かったので、それ以上の関心も無かったのかも知れません。安良岡さんの倉林先生への畏敬の念がひしひしと伝わってきました。とても幸せな学生時代でしたね。
    とても美しい英語ですね。トーストマスターズの皆さんも綺麗な英語で楽しんでるのでしょう。自分は、Broken Englishを喋り、挙句の果てはBody Languageで用を済ませています。ここでも恥ずかしい限りです。

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    1. 大島様
      コメントをありがとうございました。今川さんに手取り足取り教えていただき、返信できるようになりました。倉林先生には本当にお世話になりました。ただ、当時はスピーチ原稿のように明確に頭にあったわけではなかっと思います。しかし今から考えてみると、あのように表現するしかないと思います。英語については、石井さんへの返信にもありますように、原稿は時間があるので、体裁よくできますが、英語でやり取りしたりするときは、完全にボロが出てしまうことがよくあります。老化をくいとめるためにもそれでもいいかと思っております。それに「バカになること」の内容は、たね本があります。自分の体験に基づく内容のほうが、聴く人にアピールします。現在は、種切れという感じです。
      安楽岡

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    2. 安良岡様
      返信頂けると思っていなかったので、とても嬉しいです。
      普段は何気なく話していても、いざ原稿に書こうとすると知識が欠落して書けない時があります。原稿に纏める大切さを痛感しています。
      これからも本ブログに投稿して戴けることを楽しみにしています

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    3. 大島様
      投稿することは、まだできませんが、返信ができるようになりましたので、大島さんの豊富なご経験を踏まえた投稿やコメントなどから、いろいろ触発されたいですね。楽しみにしております。

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  4. 皆様、コメント有難うございます。
    最初に投稿をお願いした時に、トーストマスターズの皆さんと英文でメールのやり取りをされていて多忙を極めているとのお話でした。
    従って、毎日が英作文の英語漬けで勉強されているだけあって、良く練られた読みやすい英文です。
    また、先の投稿「Pretending to be foolish」と同じく良く考えられた素敵なテーマで感心します。
    今回のスピーチを読むと豊島様の様に学生時代に引き戻され、思い出が次から次へ湧いてきますね。

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    1. 今川様
      大変お世話になりました。何とか返信できて本当に安堵しました。トーストマスターズの会費納入などの件で、本部のウェブサイトにログインするのに、ヘマしたりして、こういうことにあまりいい思い出がありません。今川さんが、何か平然とITに精通されているのに驚きです。私は、電気のように見えないもがダメで、機械を選びました。今後ともよろしくご教示お願いいたします。
      安楽岡

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  5. 安楽岡様
    コメントに対する返信ありがとうございました。ところで、弓道部の関連でかつての師範、(故)神永先生は足利市の方です。ご存知かもしれませんが、機会がありましたら、調べてください。今あるかどうかですが、足利市の堀江弓具店に尋ねてみればわかると思います。京都の禅寺で修行をされたり、素晴らしい方だと思っています。確か二高(東北大)の師範もされておられたと聞きました。ご参考まで。

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  6. 安楽岡様がPCのどのよな画面を見ておられるのか、メールの言葉を頼りにwebの検索欄に「グーグルブログ 登録 プロフィール」と検索する言葉を打ち込んで探します。1時間ぐらいしてこれかなと言うページが出てきます。
    それならば、「プロフィールに安楽岡弘久の名前を入れてから、下にだいだい色の四角中にブログに移動の文字をクリックして移動したら完了のようです。」と推測しメールした次第です。
    調べることでこちらもとても勉強になります。また、新たな発見もありました。
    2日、3日と、英語スピーチの様に粘り強くされたと思います。ご苦労様でした。

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