2019年11月8日金曜日

さんぽの塩   A.Ishii


記憶は正確ではないが、昔見たテレビで沖縄に塩作りの名人で何種類もの塩を作り、 客の注文通りの塩を作って提供する。高級料亭、レストラン向けの塩は高価で〇〇万円/Kgするものもあるとか。

先々月だったか鶴瓶の「家族に乾杯!」という番組で、相方を務める若い女性が「塩」 にはまって、お気に入りの塩を大事に使っていた。その塩の製造元を下田方面に探しにくる 話であった。結果は外浦と言う小さな海辺の部落の人が製造元であるということが分かり感動的な対面をしたのでした。

日本全国で塩を作る方々はたくさんおられると思う。去る11月5日(火)にTBS静岡版で松崎で塩を作る人の紹介があって興味深く見ました。その放映内容は下の動画を見てください。




現在私が使っている塩は上の2種類です。毎朝食べるゆで卵には左の食卓塩を振っています。どこでも売っている塩を何の疑問も持つことなく使って満足しています。考えてみると塩ひとつでも高級料亭やレストランではこだわってより美味しいものを追求しているのではないでしょうか。 このテレビ放映をきっかけに私は少し塩に興味を持ち、さんぽの塩を試してみようと考えています


さてここからは塩と直接関係ない話になりますが、テレビに登場した大石栄子さんは私の従妹です。少し長くなりますが時代が一気に逆戻りします

終戦後の生活が苦しい時でした。 我々は下田の本家に 大勢が身を寄せ合って くらしました。私の家族は母屋でなく倉で生活し、冬の寒さと空腹をいやというほど味わったものです。その時別棟に大石栄子さんのお母さん(美代子さん) がいたのです。私の叔母にあたり小さかった私も何かと面倒を見てもらいました。当時は誰もがみんな本当に苦しい生活でした。

美代子さんはその苦しい現状を打開するため西伊豆の松崎の方へ行ったのです。そして何もない山道の峠に小さな茶屋を開き、人々の休憩場所にしました。今ふりかえると非常によい考えだったと思います。

峠の茶屋の美代子さん

この峠の茶屋がだんだん繁盛して、次に堂が島で食堂を開き、時間をかけて一生懸命頑張ったのです。 
この食堂(レストラン)もしだいに大きくなり、最終的に自分一人では管理できないと経営から身を引き、当時の東海バス㈱に運営を託したのです。下の写真の茶色い建物がそのレストランでした。


      当時の繁盛していた頃の面影はなく、今はコンビニや東海バスの事務所などと雑居ビルみたい。





















     道の反対側は堂ヶ島遊覧船乗り場となっている観光の名所である。

そして美代子さんは次に温泉のボーリングを始めて温泉を掘り当て、温泉を近隣の旅館やホテルに供給する会社を設立しました。後にその会社を引き継いだのが二代目の娘さんの栄子さんです。 栄子さんは温泉を利用してさらに塩作りを始めた。そして現在に至っているのです。昨今のように大きな台風が来ても温泉は絶対に止められない。塩の設備も守らなければならないと大変な仕事と思います。今度彼女に会ったらその辺の苦労ばなしをもっと親身になって聞いてみたいと思っている次第です。  (以上)


12 件のコメント:

  1. 直系ではありませんが、いわゆるファミリーヒストリー興味深く拝見しました。「散歩の塩」とは何かと思って進んで行き、見事にこけました。そちらは山と海が併存し変化に富み、海の幸山の幸に恵まれ、また歴史も開国の発端にもかかわり、話題に事欠かない素敵な地域と言っていいかもしれませんね。叔母さんは進取の気性に富み、事業家でもあって、その境遇もさまざま変わったようで、いろいろ御苦労もあったことでしょう。また機会あれば、関連してお話を聞かせてください。

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  2. 人の歴史は、山り谷あり、その先に成功があるのですね。
    積極的に進む美代子さん、頼もしい方だったのですね。
    鶴瓶に乾杯は、市井の人に面白さがあり、毎回見ています。

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  3. 私は美代子叔母さんが大好きで、下田で小学1年くらいの時は山に焚き木を集めに叔母さんの後について行ったものです。私も成人してから西伊豆に訪ねて行ったりしました。体は本当に小さいのですが、その生き方と胆力の大きさに感心して尊敬するようになったのです。そんな思いもあってこの機会に後半で書かせていただきました。その娘さんの栄子さんもしっかりした人です。

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  4. 上記の私のコメントは安楽岡さんとimasanのご両名へ宛てたものです。ありがとうございました。

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  5. ・塩は調味料の一つですが、近年健康に関する多くの情報があり、参考にしています。①過剰に摂ると血圧が高くなる(私も減塩には気を使っています)、②ミネラルを含んだ塩が体に良い。
    ・調べると、塩には「食塩」と「その他の塩」があり、「食塩」は精製の時ミネラルが取り除かれて純粋な塩化ナトリウムに近い。安価のため多く使用されている。一方、「その他の塩」には「海塩」や「岩塩」などがあり、マグネシウムやカルシウムなどのミネラルが含まれている。
    ・我が家では、最近は健康によいといわれる、海塩や岩塩を使っています。

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    1. 成る程、研究されて調味料としての塩を使っておられますね。私も血圧は高いのですが、特に朝のゆで卵に掛ける塩、味噌汁の塩味は美味しく感じ大目になります。大相撲九州場所初日を見ましたが、こちらは塩の別の使い方で*伯方の塩を使うことが多い。*600Kg/場所の量を使う。*たっぷり塩を吸った土俵の土は産業廃棄物として処理。でした。塩にまつわる言葉も多く何となく納得でした。

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  6. 大石美代子様は立派な事業家ですね。洞察力に優れて世の中のニーズを具現化するところはお見事の一語に尽きます。余程胆力、決断力、実行力があった方とお見受け致します。Toyoshimaさんが指摘されている様に塩の摂取量(種類を含めて)に気を付けています。茹で卵は塩なしです。慣れてくると卵の味が楽しめるようになります。そして、どうしても塩を使わないと駄目の時は海塩か岩塩を使うようにしています。美味しい塩を求めると温暖化を促進していることが分かりました。温暖化の面からみると岩塩を使用するのが良いのでしょうかね?

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  7. 大嶋さんも大変塩に気を使っておられますね。私は粒の小さなサラサラとした取扱い易い塩を使っていました。とんだ間違い、考え違いでこれから摂取量も含めて気を付けることにします。手始めにスーパーでどんな塩を売っているか調べて、岩塩を売っていたら買ってみます。「旅立ちへのそなえ」などもいただき広い分野で教えていただくことばかりです。ありがとうございます。

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  8. 塩に関する皆さんのコメントを読むと、それぞれに気を使っているようですね。私も血圧が高めなので、塩分控えめにしていますが、糠漬けが好物なので、ナスやキュウリの漬物をよく食べますのでどうしても塩分のとり過ぎになりがちなので、浅漬けで食べています。塩の種類はあまり気にかけていません。これからは少し塩の種類に気を付けて、選んでみたいと思います。

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  9. 私も血圧高く長年薬服用です。塩分摂取については気になってはおりますがどうしても多めになります。医者から料理の味は薄味にするように注意されてます。浅漬けに変更されたとの事、結果的には薄味になってよいですね。私は独りでの食事ですが、変則的で偏食になりがちで急に思いついた様に野菜中心になったりしますが長続きしません。また食生活上の良いアイデアがあったら教えて下さい。

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  10. 三浦地区の温泉から出来た逸品「さんぽの塩」御恵送戴き有難う御座いました。早速孫を呼んで温かいご飯で塩おむすびを食べさせました。「さんぽんの塩」と何時もの「岩塩」の二つを食べさせて感想を聞きました。「さんぽの塩」の方が塩味があっさりとしていて食べやすいとのことでした。茹で卵で食べたらもっと美味しいのでしょうね。袋にミネラル豊富な海塩とありましたので、普通の食卓塩よりも健康に良さそうです。手塩にかけて作り上げた貴重な「さんぽの塩」有難う御座いました。温泉が塩辛いのは、海水が浸み込んだのか地下の岩塩を溶かしているのか何方なんでしょうかね?

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  11. 投稿に絡めてちょっとしたサプライズのつむりでお届けした少しばかりの塩です。お孫さんとおむすびで塩の評価をしていただき本当にありがたいことです。その貴重なお言葉を生産者に伝えます。きっと喜ぶことでしょう。お孫さんとおむすびなんて羨ましいです。我が方は小田原と藤沢に外孫が4人おりますが、自分たちの生活で忙しいようです。

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