2020年10月17日土曜日

最近描いた絵(10) Seiji Toyoshima

 秋らしい陽気になってきました。新型コロナに気をつけながら、絵描きを続けています。

今回は、アクリル画3点(うち2点は、ヨーロッパの名画の模写)と淡彩画1点の計4点の絵(写真)を投稿いたします。


1.「可愛い訪問者たち」:写真1.(アクリル画、サイズF8)

既投稿「花菖蒲が見頃です」(2018.6.14)の「可愛い訪問者たち」※として掲載した写真をもとに、少しアレンジして描きました。

※:2018.6.4花菖蒲の畑で作業をしていましたら、偶然、近くの小学校の一年生たちが大勢、先生に引率されて、花菖蒲を見に来てくれました(野外教室でしょうか?)。

            写真1.「可愛い訪問者たち」


2.フェルメールの「牛乳を注ぐ女」(模写):写真2.

   (アクリル画、サイズF6)

ヨハネス・フェルメール(1632~1675、オランダ)は、「光による巧みな表現が特徴のバロック※画家」で、「真珠の耳飾りの少女」、「牛乳を注ぐ女」が有名。

今回模写した、「牛乳を注ぐ女」の原画(1657作)は、油彩でサイズは45.5cmX41cmです。一方、模写画はF6で41cmX31.8cmで、ネットの写真を見て描きました。

この原画は、構図が計算しつくされたように素晴らしく、また、「類まれな光の描写」といわれるように光の表現に特徴があると思いました。模写画は、細かい所が上手く描けていないと思います。

なお、興味ある方は、原画をネットで検索してみてください。

※:バロックとは、16世紀から17世紀初頭にかけイタリアで誕生し、ヨーロッパの大部分へと広まった美術・文化の様式。

             写真2、「牛乳を注ぐ女」(模写)

3.モネ「ルーアンのセーヌ川」(模写):写真3.(アクリル画、サイズF6)

クロード・モネ(1840~1926、フランス)は、「印象派の創設者」で、「自然風景に対して、自分が認識した感覚を表現する」という、「基本的な印象派哲学を一貫して実践した芸術家」といわれています。代表作は、「印象」シリーズや「睡蓮」シリーズです。

今回模写した、「ルーアンのセーヌ川」(1872作)は、「さわやかな港の風景に印象派の清新な息吹が重なる」といわれています。原画は油彩でサイズは49.2cmx76.2cmです。

この絵は、静岡県立美術館の所蔵品の一つで、その複製画(額入り):サイズ32cmx52cmを以前入手し、家に飾ってあり、いつか模写したいと思っていました。

模写画は、は、この複製画を見て描きました。特に空の表現が難しく、数回描き直ししましたが、空は原画とは違った形と色になりました。

なお、興味ある方は、原画をネットで検索してみてください。

        写真3.「ルーアンのセーヌ川」(模写)


4.「公園の風景」:写真4.(淡彩画、サイズF4)
淡彩画とは、「水彩絵の具の透明感とみずみずしさを生かして、線画の下描きに淡く色を重ねる描き方」です。

市内にある公園ですが、ある情報誌にあった写真をもとに描きました。
アクリル画は、今まで20~30時間くらいかかって描きあげていますが、この淡彩画は、約2時間で描き上げました。公民館の絵のクラブでは、短時間のため、最近はこの描き方をしています。

写真4.「公園の風景」


10 件のコメント:

  1. 今回の作品は以前の作品にも増して素晴らしく、Toyoshimaさんの絵もここまで来たか! という感じです。私なりに感じたことをコメントさせていただきます。
    1.「可愛い訪問者たち」
    元の写真は 2018-6-14 に投稿された「花菖蒲 歓声あちこち 一年生」ですが、本当によく描かれています。似たような黄色い帽子が印象的で、一人ひとりの帽子の違いが良く分かります。お茶目な子は反対にかぶっています。この辺が難しかったのではと想像しますが!明るいよい絵ですね。
    2.フェルメール「牛乳を注ぐ女」
    ネットで原画をチェックしましたが 原画は全体的に暗いですね。原画も模写画も どっしりとした女性の感じがよく出ています。タイトルが「牛乳を注ぐ女」で当然絵の中の牛乳にも目が行きます。原画の牛乳の流れは細すぎです。模写画の方が、牛乳を注いでいる 感じがより鮮明に伝わってきます。この辺は原画より優っているのではと思いました。
    3.「ルーアンのセーヌ川」
    原画は緻密に描いた感じですが、逆に模写画は力強く、甲乙つけがたい感じです。遠目には模写画の方がよいかなとも感じます。素晴らしい作品ですね。
    4.「公園の風景」
    美味しいメインデイッシュも終わり、最後のデザートの様な感じですが、何か余裕すら感じます。
    またまた よく分からない者が的外れのコメントしました。お許しを!

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    1. 素晴らしいコメントありがとうございました。励みになります。参考にしたいと思います。模写も歴史的な名画でですから難しかったです。細かい所は上手く表現できませんでした。
      さて、「ルーアンのセーヌ川」の主題は、中央の大きな帆船と思います。船といえば、この地に来て間もなく、独身寮の仲間10数人で、共同出資で中古のヨット(スナイプ級、2人乗り)を一艘買い、夏の休日となれば海水浴とヨット乗りを楽しんでいました。1人大学のヨット部出身の方がおられ、教えてもらいましたが、ヨットの操作は難しく、「重し」になるだけでした。晴天の時は、駿河湾に富士山が見え、確か2年くらいでしたが、楽しい思い出になっています。

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  2. 「可愛い訪問者たち」は、素晴らしく思いました。
    子供達の姿が、子供らしくやさhしく、影の部分も含め良く描かれています。
    背景の青い空、これがすごく良い効果を醸し出しています。(奥行と明るさ)

    模写したフエルメールの絵の構図とか人物のデッサンは、丁寧に良く描かれていますね。
    フエルメールは、光と影の魔術師なので光の部分をもう少し明るく、影をもう少し暗くしてはどうでしょうか。
    窓の明るさや窓の光を受ける女性の額と壁の明るさを更に明るく、果物かごや机の影は更に暗く、部屋のコーナは、はっきりとされたら・・・。勝手なこと言ってごめんなさい。

    モネの「ルアンのセーヌ川」の模写と題材が難しくなって行き、構図や様々な色の使い方を学ぶのにもってこいですね。先生の意図が分かります。
    描かれた空や海の柔らかい雲の形や色の使い方、また、海面に映った影の揺らぎなど、色の使い方にモネらしさが出ていますね。
    次は、人物像でも描かれるのかな?

    淡彩画も淡彩らしくですね。

    絵を仕上げるのが、面白くなってきましたね。
    これまでの努力とその成果が最初の絵に表れていると思います。
    期待しています。また、見せて下さい。

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    1. 素晴らしいコメントありがとうございました。励みになります。よく見られておられると感心しました。フェルメールの模写画は、ご指摘の通り、女性の顔はもう少し明るく、窓際はもっと暗くするべきと私も思います。もう一度原画をよく見て手直ししたいと思います。
      モネの模写画では、確かに色の使い方に苦心しました。特に空は難しかったです。フェルメールの絵は、写実的ですが、モネの方はフィーリングで表現しているように感じました。モネの方が1.5倍も描く長く時間がかかりました。
      この二つの模写は大変勉強になりました。まだ、試行錯誤中ですが、レベルアップに努めたいと思っています。

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  3. コロナ騒ぎに引きずられているうちに1年も経とうとしています。豊島さんには、お元気で絵画にご精進されておられる由何よりです。

    「可愛い訪問者たち」ですが、8人の子供たちの後ろ姿がよかったと思います。前方からのほうがこどもたちの表情がわかってよかったかもしれませんが、構図上て後ろ姿を描かざるを得なかったのでしょうね。このほうが見る側からすると、子どもたちの表情を想像させる作用が働いてよかったと思います。またそう促すような巧みな描き方をされておられると思います。全体として温かい豊島スタイルの絵が展開されてい素晴らしいですね。

    フェルメールの絵は、何度か写真で見ましたが、写真にすべて忠実に描くより、描き手の個性が注入されているほうが面白いと思います。そういう意味で、この絵は豊島さんらしさが出ていてよかったと思います。

    モネの模写ですが、豊島さんの絵は、もともとモネの描き方と共通するものがあるように思えて、この絵は私には自然に受け入れることができました。

    最後の絵は、石井さんが料理に例えて的確に表現されておりますように、この4点の絵の順番が適切であったと思います。

    またご精進されて、素敵な絵をご披露ください。     (安楽岡)

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    1. コメントありがとうございます。貴重なコメントをいただき、励みになります。
      今後も精進していきます。
      今回は、模写が2件になりますが、いずれも名画といわれるもので、十分に表現できず、自分の絵描きのレベルがわかります。なお、絵画教室の先生からは、模写といっても、必ずしも全く同じではなく、自分でアレンジしてもよいとも言われました。
      特にモネの空は形、色とも難しく、自分なりに描きました。
      次は、紅葉の絵を描こうと思っています。
      明日は、太極拳の教室(月2回、隔週)です。足腰の衰えをカバーしたいと思って頑張ります。

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  4. コメント遅くなりました。メキメキと上達していますね。
    「可愛い訪問者たち」
     子供たちの姿に躍動感が感じられます。これは、夫々が自分なりに歩いている脚の描
     き方が素晴らしいからだと思います。後ろ姿でも子供たちの目線は花菖蒲に向いている
     のがわかります。そこで例の如く拙い一句を  夏来たり 野外で学ぶ 菖蒲園
    「牛乳を注ぐ女」
     肘までめくりあげた分厚い服からもがっしりした女性だと想像できます。がっしり感を
     出すために右手はいじり過ぎではないでしょうか。少し大きくなり過ぎました。牛乳が
     壺から流れている感じは出ているんですが、壺の中にある牛乳が見えないのが一寸不思
     議に思いました。 牛乳を 注ぐ女よ 誰のため
    「ルーアンのセーヌ川」
     航行する船を中心にして光と風を空と川に表現している絵でとても良く描かれていま
     す。  風強し 揺らぐ川面と 空と船
    「公園の風景」
     アクリル画に対して淡彩画は柔らかい感じですね。この絵は春先ですか。構図がしっか
     りとした絵で遠近も確かです。  公園の 匂う若木に 春を知る

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    1. いつも貴重なコメントありがとうございます。また、各絵について俳句を詠んでいただきありがとうございます。いつも感心してます。
      絵を描くときは、プロポーション(割合、比率、つり合い)に気をつけていますが、時に実体と異なるところが出てきます。その時は、絵画教室の先生のアドバイスをもとに直しますが、対象物をバランスを考えてよく観察しなければと思っています。
      「公園の風景」は、4月初めの風景とありました。若葉が上手く描けませんでした。この風景の手前側には、ケヤキの並木が続いており、秋には素晴らしい紅葉がみられ、何回かスケッチに行きました。

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  5. コメントの入力で四苦八苦、ご迷惑をお掛けしました。Googleアカウントのメモが見つかりました。
    豊島さんの「絵」に対する熱意にはいつも感心しています。今回の作品では、最初の「可愛い訪問者たち」の作品がとても気に入りました。小学生たちの無邪気な姿が良く表現されているように思います。何時もながら、他の方たちのコメント、そしてするどい観察眼には驚かされています。

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  6. コメントありがとうございます。Googleアカウントの件、解決してよかったですね。
    さて、論語の言葉の中に、略して「知・好・楽」があります。私の絵描きも、透明水彩画から始めましたが、ここ2年は殆ど「アクリル画」となっています。アクリル画については、透明水彩画とは絵の具、筆、描き方などが異なり、まだ勉強することが多く、「知・好・楽」、のレベルでいうと「知」のレベルで、少し「好」もあるかなというところです。レベルアップを図って、「楽」の境地になれるようにしたいと思っています。

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