2024年5月26日日曜日

私の人工透析治療生活(1)    A.Ishii

私は、伊豆熱川の山側、標高約600mの所で、家族に先立たれて一人で生活をしてきました。 しかし 2023年 6月 に持病の慢性腎不全が悪化して、独り暮らしが出来なくなったのです。そこで、急きょ地元の介護付き老人ホーム「ライフケアガーデン熱川」に這いずる様にして2023-7-2 入居しました。早速隣接する「熱川温泉病院」で診察して貰いましたが、その結果非常に危険な状態で、死を選ぶか、緊急人工透析治療を受けるか?であると診断されました。そうしてその日のうちに救急車で運ばれて、「西伊豆病院」に緊急入院しました。 これが目まぐるしく状況が変化したいきさつです。
「補足」人工透析治療とは、働きが悪くなった腎臓に代わって、人為的に血液をとり出してろ過して老廃物を除去する。そうしてリフレッシュした血液を体内に戻す治療法。(詳細は省略します。)

西伊豆病院での透析治療

西伊豆病院全景。

78 病床規模の病院。副院長の吉田正先生が透析部門の最高責任者。
私の治療にあたって下さった吉田先生は偶然私と同じ〇〇大学の医学部卒で、バリバリの中年の先生でした。

緊急透析治療

私の首に15cm位の長さの穴をあけてカテーテルを挿入して透析治療を行った。


        上の略図の様に、血液流量が多い 心臓近くの血管を使っての透析治療。
                首には穴が開いているが、使わない時はしっかりガーゼで蓋をしている。
        鼻からは常時酸素吸入している。みっともない惨めな姿になって仕舞った。 

恒久的透析治療のための準備

いつまでも首を利用した治療を続けるわけにはいかない。そこで医療作業もしやすい腕の血管を利用することになる。しかしそのままでは血液流量が不足するので、流量を増やすために2本の血管をつなぐ手術を行った。(下図参照)

  深い所にある動脈を掘り起こし、皮膚の近くにある静脈につなぎ合わせる手術を行っ
  た。そうすることで血液の流量を増やし、透析治療が可能となる。手首近くの腕の
  部分を5cm 程切り開く手術で、それ程怖くはなかった。それでも繊細な血管の縫合だ
  から2時間ほどかかったと思う。手術は若い専門医2人が担当し、吉田先生が立ち
  会った。

こうして作った血管(専門語でシャント)を使っての透析治療は7月後半から始まり、首の
穴は塞いだ。そうして一般的な透析治療が出来ることを確認出来た8月16日退院して、
熱川の老人ホーム「ライフケアガーデン熱川」に戻りました。

何とこの間めまぐるしく物事が展開して、ベッドで白い天井を見上げ苦しい時間を過ごしたことか! 一時幻覚現象が現れ、「天井にスズメバチがまっ黒になっていたり」「通りもしない人が横切ったり」した。物が歪んで見えたり、近くの時計が見にくくなった。こんな状態で正直、どんな治療が行われたかも余り理解していなかったのです。

退院後隣の熱川温泉病院で透析治療を受けることになるのですか、其の様子は今後順次報告させて頂きます。
                                            
                                      以上

6 件のコメント:

  1. 大変な治療方法でしたね、よく耐えられました、感心します。それだけ体力が有ったと言う事でしょう。さらに頑張ってください。

    返信削除
    返信
    1. 暖かいお言葉ありがとうございます。クラス会幹事役ご苦労様です。
      盛会を心から祈っております。

      削除
  2. 状況の急変に対して、冷静に対処され乗り切った剛毅な姿勢に心からリスペクトいたします。厳しい中にも穏やかな毎日を、過ごされておられますが、良き方向に向かわれますことを祈念致しております。
                       安楽岡弘久

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。同窓会存分に楽しんでください。

      削除
  3. 眼まぐるしく物事が展開している時が、一番大変な状況だったと思います.良く頑張って乗り切ってくれました。涙が止まらない程嬉しいです。
    こうしてブログに投稿することが可能な生活を、大切にゆっくりと無理 しないでお過ごし下さい。

    返信削除
  4. コメントありがとうございます。今日の同窓会は楽しくて時間が足りなかったではないでしょうか? お天気を心配しておりました。 

    返信削除