2016年9月22日木曜日

ミナヨシ会の仲間たちの投稿に関して、少しづつ会員が増えるといいですね。四郷南洲の遺訓ばかりでは面白くないので、今回は徳川家康の遺訓を掲載します。時代小説が好きで、「真田丸」も楽しくドラマを見ています。昔読んだ「池波正太郎」の「真田太平記」をまた読み返しています。今では字が小さくて少し読むと目が疲れてしまいますが、楽しみながら読んでいます。
 今回の掛け軸は、この中に出て来る一節です。

この作品で苦労した点は、かな文章であることと字数が多いことで、何枚か気に入るまで書いたのですが、和紙が高価なので、十分に別の半紙で練習をしてから書きました。
 また、表装に使う裂地(きれじ)は、絹を使用しましたが、裏打ち(裂地の裏に和紙を張り付ける)をするときに、裂地の織れ目(糸)の直線性を確保するのに苦労しました。つまり糸が真っすぐにならず、裏打ち時に刷毛で和紙と裂地を密着させる作業で刷毛の使い方によって、糸の筋が曲がってしまうことです。写真では判別しがたいですが、本物を詳しく見ればすぐに解ります。一般の人は気が付きませんが、よく見ればわかります。
 今回は、表装の難しさの一部を紹介しました。

2016年9月14日水曜日

暮らしの手帳と私・・・・とと姉ちゃんを見て

1.「とと姉ちゃんと商品試験」

先月、NHKの「とと姉ちゃ」んを見ていたら、主人公が商品試験をする企画を思い立ち提案する場面が出て来た。
私は、京都の会社に入社の昭和38年の翌年39年(1964年)に「暮らしの手帳」を買い始めた。
何が私を引き付けたか、それは科学的な商品試験の記事があったからである。残念なことに、2007年2月1日発売、第4世紀26号より、編集長交代と同時に、本誌の名物であった商品テストの記事を人手とコストが掛かるなどを理由に、同号を最後にして中止した。

今思えば惜しい気もするが、残してあった多くの雑誌、「暮らしの手帳」と「レコード芸術」の殆どを断捨離として5年前に捨ててしまった。

さて、写真の2冊、
暮らしの手帳3世紀の16号(1988年10,11月)と30号(1991年2,3月)だけが残っている。発行号数は100号ごとに「第N世紀」と区分されているが、これは初代編集長・花森の「100号ごとに初心に立ち返る」という意味合いが込められている。
それでは 、16号の中から商品試験の1部を紹介する。
「新しい浄水器をテストする」という記事が掲載されている。
これは、自分の家でどうするか考えていた時のもので、本を残していたのだろう。
左の写真のページには、11社の製品をテストしている。
マイクロフィルターを使用することになり、浄化性能は向上したが、日時が経過するとばい菌が出てくる。定期的にフィルターを交換しないといけなく維持費が大きい。


「いつでもどこでもおいしい水をのむために」と最後の頁に幾つかの提言をしている写真の●2項目には、浄水場でもっと効果のある処理をすれば可能である。・・・行政も、もっと本気になって、・・・具体的に検討し、解決の方法を真剣に努力すべきだろう。と書いている。
今では、水道水を販売する都道府県も出てきている。
●最後に、水道水のもとの水は、川や湖である。・・一人一人が汚さないように注意することも、非常に大切なことである。と結んでいる。



左は、ベルト式自転車が発売された時に掲載された商品試験の記事である。
踏み込む力の測定などの色々なテストと使用者のアンケート調査で、「ベルト式自転車はいらない」と結論付けている。
今は、製品として残っていないと思う。

冷蔵庫を買う時に、「暮らしの手帳」の記事を見て、東芝の直令式を買った。意外と東芝製の成績が良かったと記憶している。
対流型暖房機は、記事の結果を見てアラジン製を買って、長く使った。


左は、「エビの中の抗生物質」と題した記事である。
5匹に1匹のエビから抗生物質が検出された。
最後の2ページでは「なぜ抗生物質がは入っていてはいけないのか」と言う記事で、副作用と耐性菌が出来ることをアメリカで起こったサルモネラが広がった例で説明している。

最後のページは、「きちんと検査し、きちんと公表する。そして、健康を損なうものを使わせない、それが<国>というものだろう」と長い題名の記事が掲載されている。


表紙の裏に書かれた言葉、読んでみて下さい。これが暮らしの手帳です。

2.「木綿とちりめん」


写真は暮らしの手帳の93号、発行 昭和43年2月1日である。
昭和43は、就職で京都に来てまだ5年目で、土地柄に馴染めない時期だった。
この本の中の1つの記事に共感し、それをコピーしてつい最近まで残していた。

それは、犬養道子さんの「木綿とちりめん」と言う連載の随筆だった。そこには、関西(大阪)に住んで気付いた関東(東京)との違いについて書いてあった。
木綿が関東で、ちりめんが関西である。(以下、記憶なので正しき表現でないとこもあるかもしれません。)
その記事の核心は、関西に暮らし始めて、ご近所の女性の方からやんわりと「裸足は涼しくて良いですね」と言われて飛び上がるほど驚いたと言うことです。
実際に、裸足で部屋内を歩き回っていたのだが、それをどうして知ったのか、家の中を覗かれているようで、怖くなって慌てて東京へ戻ったというようなことが書かれていました。

題名通り、木綿でさっぱり(あっさりの)東京と、ねっとりの大阪、京都の違いです。
学校を関東で過ごし、関東人のあっさりに心地よく思っていた私は、この思いに共感した。
関東は、落語で、関西は、漫才。関東に居た時は、何で当たり前のことを言って笑っているのかと漫才を面白くなく思っていました。

でも、今は、全く落語を聴きません。逆に、まどろっこしいのです。
関西に馴染むのに10年~15年かかったかも知れません。
それで、今は、すっかり関西人であると自分でも思うこの頃ですが、最近、関西に疲れる時があります。
何故でしょう?年のせいでしょうか。







2016年9月7日水曜日

一度投稿した「解説付きの掛け軸作品について、公開したのに消えてしまったようです。改めて投稿いたしました。たぶん編集、削除等の作業をやった時に、正常なものまで削除してしまったのかもしれません。今回の作品は、数年前のものですが、文言が気に入ったのと、書の出来栄え、表装の出来栄えが比較的よく出来たと自負しています。解釈は、読み方を付けたので、十分理解していただけると思います。西郷南洲の遺訓集から、引用したものです。

2016年9月2日金曜日

水彩画3点

1.「ブログ定例投稿日」について

今月から、「毎月3日」を本ブログの「定例投稿日」としました。この日は、誰かが交代でブログを投稿しますので、是非、見に来てください。
9月は、私、Toyoshima が投稿します(今回は、都合により一日早い投稿になりました)

補足
①この「ブログ定例投稿日」の設定は、このブログをスムーズに末永く続けるために、現在の「参加ユーザー:4名」で連絡をとって決めたものです。当然、、投稿はこの日に限ったわけではなく、任意の日にも投稿しますし、皆さまにも投稿を是非お願いいたします。
②定例投稿日を毎月3日としますが、投稿予定者の都合で少し前後することがあるかもしれません。遅れる場合には、その旨をこのブログに投稿してお知らせいたします。
③もし、投稿の原稿はあるが、ブログに投稿する要領がよくわからないという方は、石井さんまたはimasanと連絡をとってください。

2.今回の投稿(Toyoshima)

地元の「スケッチ倶楽部」(水彩画、メンバー15名、月二回、風景画と静物画)に入会してから、2年が経ちました。この会の楽しみは、年に3回のマイクロバスを利用した、「日帰りスケッチ旅行」です。行き先は、静岡県や山梨県です。今年は、5月に浜松市の「浜松フラワーパーク」に行きました。今回は、8月初めに静岡県裾野市(沼津市の北、清水から約60km)の「五竜の滝」へ行って来ました。この時、描いた絵と8月に自宅で描いた2点を加え、3点の水彩画(サイズ:F6、42cmX32cm)を掲載します。
これらの絵は、まだまだ満足出来ないところがあり、今後も精進が必要です。

3.「五竜の滝」

この滝は、静岡県裾野市にあり、落差13m、全部で五条の滝があります。約一万年前に富士山の噴火によって形成された、富士溶岩層の断崖を落下しています(資料より)
当日の参加者は9名でした。私が描いたのは、五つの滝のうち並んでいる二つの滝です。他の三つの滝は離れたところにあります。当日はよく晴れて暑い日でした。わずかな日陰の下で夢中になって描きました。約4時間。その後、写真を撮って、これを見て自宅で仕上げました。
描いた二つの滝です(写真)。迫力を感じました。


「五竜の滝」、写真とは違ったアングル(下の方)から描きました。

4.「池のある風景」

新聞(静岡新聞、今年の4月)に掲載されていた写真(静岡市北部にある「麻機遊水地」)を見て、練習として描いたものです。この写真の撮影時期は、3月頃かと思います。特に、微妙な色彩が難しかったです。
ここは近くを車で通ったことがありますが、広い湿地で野鳥が200種も見られるという有名なところです。
「池のある風景」(麻機遊水地)、 中間期の景色は、色彩を合わせるのが難しいと思いました。

5.「ノウゼンカズラ」

自宅の庭にある花です(写真)。毎年6月中旬から咲き始め、今でも少し咲いています。
ノウゼンカズラは、落葉性のつる性の木で、橙色あるいは赤色の大きな花をつけます。
いつか描いてみたいと思っていて、今回描いてみたものです。
自宅の南側のベランダ近くです。いつの間にか大きくなってしまいしました。
この写真は、満開のころ(7月)のもので、花の大きさは、直径10cmくらいです。

「ノウゼンカズラ」、このような静物画は、いつも背景をどうしようかと苦心します。