2016年9月22日木曜日

ミナヨシ会の仲間たちの投稿に関して、少しづつ会員が増えるといいですね。四郷南洲の遺訓ばかりでは面白くないので、今回は徳川家康の遺訓を掲載します。時代小説が好きで、「真田丸」も楽しくドラマを見ています。昔読んだ「池波正太郎」の「真田太平記」をまた読み返しています。今では字が小さくて少し読むと目が疲れてしまいますが、楽しみながら読んでいます。
 今回の掛け軸は、この中に出て来る一節です。

この作品で苦労した点は、かな文章であることと字数が多いことで、何枚か気に入るまで書いたのですが、和紙が高価なので、十分に別の半紙で練習をしてから書きました。
 また、表装に使う裂地(きれじ)は、絹を使用しましたが、裏打ち(裂地の裏に和紙を張り付ける)をするときに、裂地の織れ目(糸)の直線性を確保するのに苦労しました。つまり糸が真っすぐにならず、裏打ち時に刷毛で和紙と裂地を密着させる作業で刷毛の使い方によって、糸の筋が曲がってしまうことです。写真では判別しがたいですが、本物を詳しく見ればすぐに解ります。一般の人は気が付きませんが、よく見ればわかります。
 今回は、表装の難しさの一部を紹介しました。

4 件のコメント:

  1. 野尻様、早速に投稿ありがとう。引出しが一杯あるから楽しみですね。
    何度か聞いた言葉、毎日唱和したいですね。年お取ると直ぐ怒ったりする様になってゆきます。良い戒めです。練習で書かれたものあれば、欲しいですね。

    返信削除
    返信
    1. 練習で書いたものは掛け軸が完成した時にすでに廃却しています。この遺訓は私の父が昔書いて掛け軸にしていたものを(残念ながら父の掛け軸は行方不明で、探したが見つかりませんでした。)思い出して自分で掛け軸ににしました。もし飾った頂けるのであれば(床の間はありますか?)進呈します。

      削除
  2. 学生時代にimasanと日光へ観光に行きましたが、その時、初めて家康公遺訓を知りました。その後、5~6回行きましたが、何回行っても新鮮に感じました。
    仮名文字混じりで字数が多くてかなり難しい題材であるにも関わらず、紙面にバランス良くおさまり、とても良い出来栄えだと思います。ここまで仕上げるには、相当練習を重ねないと書けないと思いますよ。
    参考までに家康公の家憲を紹介します。トライしませんか?
    「まず己が好むところを避け己が嫌うところを務むべきこと 老を助け幼を憐れむべきこと 仏神を忘れず心を琢磨して怠るべかざること 本夫は外を守り本妻は内を守るは天下の通義なり 世の業を営むものはわが身に灸するがごとし 自分の業の苦しみを以て初めて飢えの苦しみを忘る 灸の熱さを苦しまざれば病起りてかえってこれに同じき苦をするべし」

    返信削除
    返信
    1. 家康公の家訓は長文ですね。文字数が大変多いので、バランスよく収められるかちょっと心もとない感じです。折角ですので少し練習してみましょう。

      削除