2016年9月7日水曜日

一度投稿した「解説付きの掛け軸作品について、公開したのに消えてしまったようです。改めて投稿いたしました。たぶん編集、削除等の作業をやった時に、正常なものまで削除してしまったのかもしれません。今回の作品は、数年前のものですが、文言が気に入ったのと、書の出来栄え、表装の出来栄えが比較的よく出来たと自負しています。解釈は、読み方を付けたので、十分理解していただけると思います。西郷南洲の遺訓集から、引用したものです。

6 件のコメント:

  1. 消えた投稿がよみがえり安心しました。私は書の知識皆無でコメントできませんが、ブログを時々開いて最近の投稿を楽しんでおります。野尻さんの書も、じっと見ていると、初歩的な技法の疑問がわいてきます。例えばどんな筆を使うか、
    下書きするのか、紙の質は?等々。あれだけの書を書くのって大変と思います。

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    1. 石井さんの質問に答えます。下書きは出来ません。何枚も書いて、その中で気に入ったものを表装しています。表装の途中で、作品が破れてしまう時が有ります(表装の失敗)。そんな時は2番目に気に入ったもので、表装を完成させます。紙は、紙は和紙です。一番大きいのが「全紙」、その半分が半切(条幅と呼ばれるものは半切です。)「至誠」の作品は、3/4の大きさにして書きました。この作品は半切で書きました。筆は、太いものから、細いものまで、種々雑多です。高級な筆は高価なので、適当な筆を選んでいます。いずれにしても皆高価です。裂地が一番高価です。以上

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  2. 字体がバランスのとれた力強い書ですね。また、含蓄のある内容です。
    この言葉を調べてみると西郷の愛読した儒学者・佐藤一齋の「言志四録」の中の言葉の様です。また、能登の美術館の掛け軸の写真を掲載している方がいて、そこに南州直筆のこの書が掲載されていました。
    野尻君の他の掛け軸にも興味が湧きます。順次掲載を希望します。

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    1. 今川様が見つけてくれた、南洲の直筆の書は、すばらしい迫力ですね。この中で、私が書いたものは。岩波書店で出している「西郷南洲遺訓」附 手抄言志録及遺文:山田済斎編の中にあります。一つ気になる箇所が有ります。「天」の字が、「不要」のすぐ前に有り「事之心天」の順になっています。岩波書店の中では、「事天之心」の順なっています。南洲直筆の書が正しいのですが、岩波書店は漢文の使い方で変えているのかもしれません。南洲の方が漢文は得意だと思いますが・・・気になった個所です。野尻貞夫

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  3. 指導者のバイブルともいわれる、佐藤一斎の「言志四録」は、現役の頃、解説本を読んだ記憶があります。佐藤一斎は、江戸末期の幕府の儒官で門下生が3000人、孫弟子は勝海舟、坂本龍馬、吉田松陰ら。南洲は、「言志四録」1133条の中から101条を撰び、「南洲手抄言志録」として、座右に置いたといわれます。南洲と言えば、「敬天愛人」を思い出します。尊敬すべき人物です。野尻さんの書には、教訓がありますね。次の書を楽しみににしています。

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  4. 野尻さんへ。材料、道具、技法などの説明いただき、書の大変さが分かりました。下書きなしで、精神を集中して何枚も書くのですね!長時間緊張感を保ち書くのは想像を絶する大変な作業と思います。それだけに満足いく作品ができたときは喜びも格別でしょう。只々感心しております。

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