2月初めに、私の過去の投稿記事3件が、ブログ上で「不表示」になっていることに気付きました(2018.3.2 投稿の「般若心経について(その2)」の「追記」参照)。そこで、原稿などをもとに復元することにしました。この投稿は、2017.6.2投稿「水彩画(その4)」の復元版です。なお、「コメント」は、復元できませんでした。
<以下、復元版>
6月の定例投稿です。最近描いた水彩画3点を投稿します。これらは、過去のスケッチバス旅行や定例スケッチで描いた絵と写真をもとに、最近「新しい描き方」〔下記(2)参照〕で描き直したものです。「新しい描き方」は、まだ慣れていないため上手く表現できない部分が多いと思っています。
画用紙のサイズは、いずれも F6(42cmx32cm)、一枚の所要時間は10時間前後。
身体の方は、年とともに老化を感じていますが、絵の方は、少しずつ上達しているようですので、これからも楽しみながら続けて行きたいと思っています。
(1)水彩画は「入門しやすく奥が深い」
この地区の「スケッチ倶楽部」(水彩画、月2回)に入会してから、間もなく3年になろうとしています。自分の水彩画のスタイルを求めて、倶楽部の先輩や多くの参考書を見て模索を続けてきました。 先輩たちのアドバイスは「沢山描きなさい」ということで、始めてから月平均5枚くらい描いて来ました。そのスタイルは、ある程度定まってきたものの、まだ満足できません。当初から比べれば、水彩画特有の技法もかなり覚えて、少し上手く描けるようになってきたと思っていますが、ハードルは高く、奥が深いということを実感しているところです。(2)新しい描き方
<新しい試み:「新しい描き方」>・今年の1月から、近くの「絵画教室」(月2回、2時間/回)に入会し、先生にアドバイスや描き方のお手本を示してもらっています。今まで描いた水彩画は、透明水彩絵具を用いていますが、入会した絵画教室の先生から「透明水彩絵具」(初め)と「不透明水彩絵具」(仕上げ)の「併用」=「新しい描き方」した。
今回投稿した3点は、すべて「新しい描き方」で描いたものです。外観では、以前の透明のみのものとあまり変わりはありませんが、不透明絵具を使っているために、併用の方が色彩が鮮明になり、力強い絵になっていると思います。しばらくこの新しい描き方を試してみたいと思っています。
・ところで、水彩画の絵具には、①透明水彩絵具(「透明水彩」)、②不透明水彩絵具(「不透明水彩」)の二つがあります。※ 参考書の数からしても圧倒的に「透明水彩」の方が多く、市内の殆どの水彩画のクラブは、透明水彩で、私が入会しているクラブでも透明水彩です(こちらはこれを続ける)。
・透明水彩は、特有の美しさがありますが、多くの技法があって難しさがあります。一方、不透明水彩は、油彩感覚で一度彩色した後からその上に塗っていく(修正)ことができ、修正が簡単なことも特徴です。
※:透明水彩や不透明水彩は、顔料をアラビアゴム溶液を練り上げたもので、顔料/固着剤(糊)の比が異なっている(透明水彩の方がアラビアゴムが少ない)。それに伴って性質に相違が生まれ、使い分けられる。透明水 彩は、「画面から下地を透かして見せる透明画技法」、不透明水彩は「下層を覆い隠す不透明画技法」に用いられる。16世紀~18世紀には、両者を併用した画面が多く認められる。
(「ホルべイン技術情報」より)
写真1:「忍野八海(桂川)」、2015.9.11、スケッチバス旅行
・忍野八海(おしのはっかい)とは、山梨県忍野村(富士山の北麗)にある、湧水群。富士山の雪解け水が地下の溶岩の間で、約20年の歳月かけて濾過され、湧水となって8か所の泉を作る。忍野八海地区から見える富士は「忍野富士」呼ばれ有名。お土産やなども多く、池を巡る観光客も多い。
・清水からバスで片道約2時間半、スケッチの場所は涌水群の外周を流れる桂川の川岸(土手)から、橋のある 風景。桂川は、ルアー釣りで有名なところ。時々大きなマス?が泳いでいくのが見えた。標高936mのため、9月とはいえ涼しかった。
・この絵は、当日のスケッチ(透明水彩)と写真をもとに、最近、自宅で「新しい描き方」で書き直したもの。
雲の描き方は練習中、また、小さな人物を入れてみたが、難しく、これからの課題。
写真2:「満開の八重桜 」(静岡県立美術館)、2017.4.28、定例スケッチ
・県立美術館は、静岡市駿河区にあり、自宅から車で15分くらいの所。桜の頃と紅葉の頃に美術館周辺の公園でスケッチを行っている。この美術館は、「考える人」や「地獄の門」などロダンの彫刻30点ほどが展示されている「ロダン館」があることで有名。絵画など全体の収蔵作品数:2,633点。
・美術館の周辺の公園で、丁度、「八重桜」が満開の時期であったので、スケッチを行った。この絵は、当日のスケッチ(透明水彩)と写真をもとに「新しい描き方」で自宅で描き直したもの。
・桜は、ここ3年ほど「ソメイヨシノ」を描いたが、花の色は殆ど白色でこれにピンクが入り表現が難しい。今回の桜は八重桜。花の範囲が広く、ランダムに分散しているのでバランスがどうかなと思っています。
写真3: 「展望塔と三色すみれ」(ハイジの村)
山梨県北杜市「山梨県立フラワーセンター・ハイジの村」2017.5.12、スケッチバス旅行
・ハイジの村は、「アルプスの少女ハイジ」をイメージとした花と星のテーマパーク(2006年オープン)。清水からバスで片道約3時間。ヨーロッパ風の建物がいくつかあり、大きな花壇、池など広い公園。
・建物の中で最も目立つ、「展望塔」と「三色すみれ」の花壇を中心にスケッチした。この絵は当日のスケッチ(透明水彩)と写真をもとに「新しい描き方」で描き直したもの。
・絵の中の「とんがり帽子」のような建物は、ハイジの村では「展望塔」と云われている。小学生の頃よく聴いた、NHKの連続ラジオドラマ「鐘の鳴る丘」の主題歌「緑の丘の赤い屋根 とんがり帽子の時計台鐘が鳴りますキンコンカン・・・」という歌を思い出した。因みに、この展望塔は時報を告げていた。
写真1.「忍野八海」(桂川) |
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写真2.「満開の八重桜」(県立美術館) |
写真3.「展望塔と三色すみれ」(ハイジの村) |