2019年4月15日月曜日

最近描いた絵(3) Seiji Toyoshima

昨年11月中旬から今年の1月まで、身体のいくつかのメンテナンスを行ないました。そのため、絵は中断していましたが、2月初めから再開しました。

今回の投稿(写真)は、昨年末から描いたものを含め、風景画:2点、静物画(花):2点です。
なお、写真4(鉢植え)以外は写真を見ながら描いたものです。                                           
いずれも何とか描き上げましたが、まだまだ力不足を感じています。                                            
下記の写真1.~写真4の絵は、アクリル画または(透明水彩+不透明水彩)の2通りの描き方です。今までこの2通りの描き方について、試行錯誤をしてきましたが、私の性格にはアクリル画の方が合っているようなので、今後はアクリル画の方に力を入れていきたいと思っています。                                   

以下、今回掲載した写真について、簡単な説明をします。                   
                            
①写真1.「三保富士」(模写)
・アクリル画、サイズ:F10(53cmX45.5cm)                                            
写真1.は、和田英作*が三保移住後に描いた「三保富士」(油彩)を模写したものです。和田英作の「三保富士」は、1953年の風景ということです。私が、清水工場に配属になったのは1963年で、この近くの海岸で初めての投げ釣りをして、10cmくらいの「ベラ」(1尾だけ)を釣ったのをよく覚えています。 この半島先端には、今では「真崎灯台」や波打ち際にはコンクリートの防波堤が築かれており、風景は大きく変わっています。この付近には海水浴場があり、清水へ来た数年は、よく来たものです。                                            
和田英作は高名な画家で、2年前にに裾野市の「五竜の滝」へのスケッチ旅行の帰りに、三島市の「佐野美術館」で「和田英作展」があり、代表作90点を鑑賞しました。皆素晴らしい絵でした。
因みに、私のアクリル画の勉強としての和田英作の作品(油彩・写真)の模写は、以前の投稿(2018.1.19) で掲載した、「黄衣の少女」と「静物画」の2点があります。                                            
*:和田英作(1874~1959)は近代日本の絵画史上に大きな足跡を残した洋画画家です。 東京美術学校教授(のち校長)、1943年文化勲章を受賞しました。1951年より静岡市清水区三保に移住、84歳でこの世を去るまで日々刻々と変化する富士山を描き続けました。

   
                                           
②写真2.「茶臼山高原の紅葉」                                            
茶臼山高原」は、奥三河一番の紅葉の名所といわれ、標高1,415mの「茶臼山」を中心に愛知県と長野県の県境に広がる高原地帯で、四季折々の雄大な自然を感じながら、スポーツやレジャー楽しめることで有名。年間80万人の観光客が訪れる。特に10月下旬ころ、モミジやカエデ、ブナ、ナナカマドなどの紅葉は美しいといわれています(以上、「ジパング倶楽部」、2018.11)。                                           
「茶臼山高原」は、写真を見てアクリル画で描きました。何度も修正を繰り返しました。地図で見ると背景のダー クな山が茶臼山で、手前の池より離れた所にあり、山の斜面が太陽の位置により日陰になっているものと推測します。・アクリル画、サイズ:F10(53cmX45.5cm)   

                                         
③写真3.「洋蘭」(パフィオぺディルム)                                    
洋蘭では少数派に属するとあります。花屋さんで見つけた鉢植えのものです。これを見ながら描きました。クマガイソウ、アツモリソウと同じ属で、袋状の花弁は虫を捕るものではないとあります。・透明水彩+不透明水彩)、サイズF6(41.0cmX31.8cm) 


 ④写真4.「アネモネ」(模写)                                            
アネモネは、地中海原産で、語源はギリシャ語で「風」を意味するとあり、花色も桃、青、赤、白など。ヨーロッパの画家が描いた絵(写真)を見て描きました。

・(透明水彩+不透明水彩)、サイズF4(33.3cmX24.2cm) 

写真1.「三保富士」の感想:                                           
①近景から遠景と構図が素晴らしいと思いました。②色彩に苦心しました。特に中央やや左の低い山と海岸の砂の色は複雑で何回か描き直しました。③アクリル画の色の混色は、これから習熟する必要があります。    



                                         
写真2.「茶臼山高原」の感想:                                           
①全体的にやや原色に近い色彩になってしまったようです。②写真を見て描きましたが、実際現地でスケッチし ないとわからない、雰囲気や細かい所があり、難しいところで、表現に苦心しました。




                                       
写真3.「洋蘭」の感想:                                           
①背景が(濃い)紺色のままだと暗い感じがしましたので、思い付きで工夫(ペーパーやすり掛け)をしてみまし た。このやり方があるかどうか知りません。少し明るくなったと思います。いつも静物画の背景には悩みます。 





 写真4.「アネモネ」の感想:                                           
アネモネの色もいくつかあることを知りました。原画は、いくつかの色の花をうまく配置して、美しいと感じてい ます。     



                                        
<追記>                                           
「太極拳を始めました」                                           
健康維持のため、過去約5年間「気功」教室(週1回、1時間)を続けていましたが、2月から、「気功」+「太極拳」の教室(月2回、1回2時間)に入りました。「24式太極拳」といい、24種類の異なる動作から 成り、手と足の動きが変わる難しいものです。覚えるのに時間がかかりそうです。                            
               

13 件のコメント:

  1. 投稿ありがとうございます。今回の4点の作品は失礼な言い方かも知れませんが以前に比べて格段の進化をしたと思います。身体のメンテナンスで絵を中断との事ですが、そのブランクを全く感じさせません。それどころか絵筆をとりたいと言う強い思いが一気にはじけて大きな推進力になったのではないでしょうか!実際には描いてないが、心の中で描き続けたのではと推測します。
    1)三保富士
    就職されてから慣れ親しんだ風景なのですね。穏やかな波の様子と富士山の色が何とも言えません。砂浜に上げた小舟も見事です。和田英作先生の作品を改めて見ますと富士山などは非常に似てます。
    2)茶臼山高原の紅葉
    「原色に近い色彩になった」のが私は良い様に感じます。思い切って原色を多くしたことで力強く感じます。色鮮やかで本当に素晴らしい。
    3)洋蘭
    花びらの柔らかさがしっとりと感じます。花菖蒲にも似て花びらが素晴らしく描けていると思います。ペーパーのヤスリ掛け技法は Toyoshima さんのオリジナルとして、ありと思います。
    4)アネモネ
    これがまた素晴らしいですね。どこが良いかと言うことではなく、もう全体が素晴らしいの一語に尽きます。よくもこんなに上手く描けたという感じです。緑の葉の手前と奥の表現もみごとです。
    全体の感想としては4点とも甲乙つけがたく(以前は甲乙を付けられた)ただ見入ってしまいます。繰り返しみたいですが溜まっていたマグマが一気に噴き出した感じです。以上ですが失礼な表現があったらお許しを!それから太極拳は余り無理しないでください。

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    1. いつも絵に関心を持っていただきありがとうございます。励みになります。前回のA.Ishiiさんの投稿の最後の写真の中に、私が描いた「夏野菜」が掲げられていました(光栄です)が、この絵は3時間程度で描き上げました。私もよく描けたと思っています。今後、透明水彩画は、このような短時間での描き方(スケッチ)で進めたいと思っています(因みに、写真1.と2は、累計で30~40時間くらいかかかっています)。さて、A.Ishiiさんは、以前の投稿で、家庭菜園をやっておられるとかありましたが、私もつい最近、8畳くらいの休耕地を借りることができ、ここにゴーヤ、モロヘイヤなどを植えようと思い、作業を始めました。なお、太極拳は、緩やかな運動で高齢者には最適と思っています。

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    2. 8畳くらいの畑なら、やりようによってはかなりの野菜が出来ますね。これから夏野菜の季節になりますので楽しみですよ。ビーマン、シシトウ、なす、トマト、キュウリ、セロリ、それとおっしゃる通りのゴーヤ、モロヘイヤなど各2本も植えれば、少人数なら食べきれないかも。問題は鹿、猪などの被害です。いずれにしてもToyoshimaさんと野菜つくりのお話が出来ると嬉しいです。

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  2. 相変わらず進化していますね。⓵三保富士の絵はバランスが良いと思います。下手な俳句を作りました。 三保富士の動きに松と海静か (時々刻々と変化していく三保富士に見とれていると、松にそよぐ風や海に寄せては返す波も、変化とは程遠く物静かにしか思えない) こんなことを感じた絵でした。⓶茶臼山高原の紅葉の絵は、人里を離れた自然を耽美していると思いました。そこで一句 空の蒼モミジやカエデ茶臼山 ⓷洋蘭の絵は背景に相当入れ込んだ様ですね。
    大輪の白き洋蘭鉢に立つ ⓸アネモネの絵は4枚の絵の中で一番好きです。背景もさりげなく花と調和していると思いますよ。 アネモネや色取り取りに香を放つ 下手な俳句ですいませんでした。1963年頃、清水の少し東側に袖師という海水浴場があったでしょう。シーズンになると、臨時に袖師駅ができて海水浴客に便宜をはかっていました。水出正一氏(38E)が遊びに来て会社の独身寮に泊まり、連日袖師まで泳ぎに行ったことがありました。また、狩野文男氏(38CD)が遊びに来たときは、三保の松原に行きました。半世紀以上前のことが思い出されます。

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    1. 絵の中断に伴い、俳句も中断してしまいました。また気が向いたら始めます。それにしても大嶋さんは絵を見て即興的に句ができるようで、どの句も味わいがあり、よいと感心しました。さて、私事ですが、つい最近「エンディングノート」の本を入手しました。その時までに自分でできることはしておきたいということです。ある雑誌にありましたが、遺産相続やら、役所への提出書類など大変なようですね。この関係で、参考になる、良い情報をお持ちでしたら教えてください。市の無料相談室に行ってみようかとも思っています。

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    2. 終活は残された遺族の為にも必要です。葬儀をやるにしても、どこまで連絡すれば良いのか、葬儀社は、お寺(宗派)は、葬儀の規模・・・と隣保班任せで済まない内容もあります。また、各種の届も期限があります。最も大変なのは遺産相続です。配偶者同士が情報共有しているところは何とかおさまりますが、そうでないとキャッシュカードの暗証番号が分からないとか、へそくり預金は5年後には没収されるとかデメリットが沢山あります。これらをまとめると1冊の本になりますが、それでも完璧に説明しきれないでしょう。それは、レアーケースや法令の改正など変動要素があるからです。今回は、死後の手続きの最終期限のみお知らせします。表で表せられると分かり易いのですが、残念ながら不能ですので、言葉の羅列です。
       戸籍 死亡届 市役所 7日  住民票 世帯主変更 市役所 14日
       住民票 除票取得 市役所 5年  後期高齢者健康保健 資格喪失届 市役所 14日
       年金 年金受給権者死亡届 年金事務所 厚生年金は10日、国民年金は14日
       年金 未支給年金請求 市役所 5年  厚生年金 遺族厚生年金 年金事務所 5年
       国民年金 寡婦年金 市役所 5年  確定申告 準確定申告 税務署 4ヶ月
       生命保険 死亡保険金請求 保険会社 3年  相続税 申告・納税 税務署 10ヶ月
       相続 放棄・限定承認 家庭裁判所 3ヶ月 相続 遺留分減殺請求 家庭裁判 1年
      特に、確定申告と相続税は期限を厳守しないとぺナルティが大きいです。

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    3. ご丁寧にありがとうございました。専門的な内容で役に立ちそうです。これから勉強します。ありがとうございました。

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    4. ありがとうございました。おおいに役に立ちそうです。

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    5. 誤って携帯の方から返信してしまいました。Unknown=Seiji Toyoshimaです。失礼しました。

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  3. 以前と変わらない豊島さん独特の柔らかい表現です。
    輪郭を付けずに隣り合う色で形を表現する。
    最初の2枚が良いですね。アクリル画を上手く描かれていますね。
    透明水彩よりも、不透明が合っています。
    花や静物画の背景は難しいです。日本画は背景で決まっています。
    3枚目、背景をペーパでこすったの上手くいっています。
    また、掲載してくださいね。

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    1. 各絵についての的確なコメントありがとうございます。私も同感です。今後もアクリル画の方に重点を置き、透明水彩画は、短時間で描けるように進めたいと思っています。3枚目のペーパー掛けは、今日たまたま参考書を見ていましたら、ざらざらした面を出すためにサンドペーパーを掛ける技法がありました。水彩画にはとにかく多くの技法があって、奥が深いです。

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  4. 健康も回復され、絵に集中できるようになられ何よりです。それぞれの良さが出ていてみな素敵ですが、私は、とくに①三保富士に豊島さんの画風が強く感じられて印象的とおもいます。絵画は、作品が残るので、今後の向上ためにも役立つので、描き甲斐があるということでしょうか。今後とも力作をご披露ください。

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  5. コメントありがとうございました。まだ、腰痛がすっきりしませんが、ストレッチ、運動など気を使っています。和田英作画伯については、本文中にも記しましたが、作品展の鑑賞、晩年の三保への転居など少なからずの「ご縁」を感じていて、これで3点目の模写になり、勉強になります。
    体調もかなり回復してきましたので、久しぶりにゴルフの練習(50球ですが)に行ってみようかと思っています。

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