2019年7月14日日曜日

最近描いた絵(4) (Seiji Toyoshima)

7月に入り、二つの絵の展示会を終えたところです。今回の展示品は、最近(今年の2月~6月)描いた絵の中から展示した3点と日帰りスケッチ旅行で描いた1点、計4点を掲載いたします。展示会は所属する「スケッチ倶楽部」のメンバー(10名)によるものです。
なお、私の透明水彩+不透明水彩画とは、教室または現地では、透明水彩で描き、更に自宅で写真を見ながら、不透明水彩で仕上げます。全体で10数時間。


1.展示会への3点

7月に恒例の展示会があり、次の通り展示しました。

(1)生涯学習交流館*ロビー展  *:この地区の旧・公民館
・私の展示品:「牡丹」(写真1)、期間:7/1~7/11、
・展示品は10名で10点(透明水彩画:8点。アクリル画:2点)
・この「牡丹」(アクリル画)は、有名な画家の絵(油絵)を参考にし、絵画教室の先生にご指導頂いたもの。

(2)市立病院(待ち合わせ室)への展示(3か月ごとの更新)
・私の展示品:「ツツジとハナミズキ」と「望郷
  期間:7/12~3か月間
・展示品は5名で8点(透明水彩画、ただし、私の2点は、透明+不透明水彩画)

 ①「ツツジとハナミズキ」(写真2
   5月に自宅の庭に咲いた、花を花瓶に入れて描いたもの。
 ②「望郷」(写真3
   高校まで過ごした、故郷(埼玉)の郊外の秋の風景です。この絵は、兄のブログ(昨年)に掲載されていたものを参考にしました。
 望郷とは「故郷を懐かしく思いやること」、小・中学時代の思い出が沢山あります。

.日帰りスケッチ旅行 

5月末に静岡県函南町(JRで清水から約1時間)にある、「かんなみ仏の里美術館」の周辺でスケッチをしました(参加者:7名)。
この美術館には、平安時代の「薬師如来像」や鎌倉時代の「阿弥陀如来両脇侍」などが有名で、歴史ある24体の仏像が展示されています(コンパクトですが、素晴らしい美術館でした)。
美術館に10時過ぎに到着、約1時間仏像を鑑賞し、午後2時過ぎまでスケッチしました。
私は、美術館から少し離れた、長源寺というお寺の続きにある「桑原薬師堂」の近くでスケッチしました。美術館(2012年オープン)にある24体の仏像(国、県指定重要文化財など)は、以前この薬師堂内に保管され、里人の厚い信仰心により守られてきたもので、2008年に町に寄贈されたものだそうです。

以下、写真をご覧になってください。

              写真1、「牡丹」
アクリル画、右上の花(赤色)は自宅の庭に咲いたものです。
仕上げまで40時間ほどかかりました。


写真2、「ツツジとハナミズキ」
透明水彩+不透明水彩画、5月に自宅の庭に咲いた、ツツジ(白色)と
ハナミズキ(一部ピンク)を花瓶に入れ描いたもの。


写真3、「望郷」
透明+不透明水彩画、故郷の郊外の風景


写真4、「桑原薬師堂」
透明+不透明水彩画、「かんなみ仏の里美術館」近くの薬師堂。
ここから山道を登ると「伊豆桑原 西国三十三観音霊場」
(1806年建立)の巡礼の霊場があります。
なお、「桑原」とは函南町の地区名です。


次の写真は、美術館内の「阿弥陀仏如両脇侍像」(国指定重要文化財)
鎌倉時代の仏師・実慶の作(本体像高:89.1cm)
中央:阿弥陀如来(救いのご本尊)
右:観音菩薩(慈愛の化身)
左:勢至菩薩(智慧の化身)





    
    

8 件のコメント:

  1. 力作が揃っていて驚嘆しています。静物画のバックが以前にも増して進化していると思います。写真1の「牡丹」は実物を目の前にしているような錯覚すら覚えます。そこで、拙い一句「静けさや 臨画に没我 紅牡丹」。写真2の「ツツジとハナミズキ」は画面を上手に活用していますね。「余芳嗅ぎ 捻る(ひねる)絵の具に 花水木」。写真3の「故郷の郊外の風景」は、幼少の頃に思いが馳せる絵ですね。「彷彿と 来し方を追う 故郷の絵」。写真4の「桑原薬師堂」は、歴史を感じさせる重厚さがでています。「新緑に 古刹の小径 薬師堂」
    終活が着々と進んでいる様ですが、私は駄目で、7月18日からミャンマーに出掛け帰ってから真剣に考えようと思っています。家内からは「もう歳だから辞めた方が良い」と心配されているので最後になるかも知れません。でも、パスポート(8冊目)が2,027年11月30日まで有効なので気が変わるかもしれません。 

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    1. ・絵にそれぞれ句を読んでいただきありがとうございました。それにしても語彙が豊富ですね。感心しました。4番目の「新緑に・・・・」が気に入りました。
      ・ミャンマーとは、お元気ですね。ミャンマーと言えば、私の次男が昨年5月に3週間ほど旅行に行きました。前半は、寺院での瞑想の会に参加、後半は史跡巡りでよかったと様です。

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  2. 絵を見ると心が和らぎます。
    10点の展示と多くの作品出展それだけ揃えるのは、大仕事で大したものです。
    私が、好きな絵は、(「かんなみ仏の里美術館」近くの薬師堂)です。
    構図、立体感(奥行、屋根の形など)色の明暗、日帰りスケッチで良くここまで見事ですね。
    暫く見ていた絵です。

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    1. 薬師堂は、平地から少し山の坂道を登ったところにありました。私だけが行きました。何か良い所と探して、突然、構図の良い景色に出会うことができました。おむすびを食べながら、11時頃から14時頃までスケッチしました。一人で無心になってのスケッチは、楽しみになっています。

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  3. 詳しい解説付きの4点の作品は非常に見ごたえがあります。いずれも甲乙つけがたくコメントするのも難しいです。Toyoshimaさんの絵もここまできたかという感じです。4作品とも絵のサイズは同じと思いますが、私には作品「牡丹」が大きく見えました。私は芸術的なことは何も出来ませんが、展示会に出展する気持ちはどんなものでしょうか?その展示会も定例的に開かれているようでToyoshimaフアンも増え、楽しみにしている方々もおられる事でしょう。

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    1. コメントありがとうございました。展示会は、倶楽部の定例行事で、年に4回ほどあります(出展は義務的です)。入会した5年前に初めて出展しましたが、恥ずかしさがありました。今では、少し自信がついてきましたが、まだ一抹の恥ずかしさがあります。
      私の倶楽部でのレベルは、中くらいというところでしょうか。上手な方が数人おられます。個展を開いた方や、数年前ですが、県規模の作品展でトップ賞をとられた方もおられます(1m超のアクリル・油彩画)。

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  4. 相変わらず精力的に絵を描いていますね。年4回の展示会は張り合いが有りますね。私は絵のことは解りませんが、2点の風景画がとても気に入りました。水墨画だけでも描けるといいのですが。ちょっとだけ手掛けてそれきりです。貴兄は年4回の展示会とのことですが,小生は年1回の仲間の展示会への作品造りにも四苦八苦です。今年は特に題材選びに苦労して、作品作りに取り掛かるのが遅くなり、今四苦八苦しながら(暑くて汗だくになりながら)取り組んでいます。もう少しで完成のところまでこぎつけました。出来上がったら投稿します。

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  5. コメントありがとうございました。
    ・私も題材選びには、いつも苦心します。
    ・年4回の展示会とは、よく考えてみますと、大変なことですね。一人ではなかなかできないと思います。倶楽部で、仲間と一緒にやっているからだと思います(団体意識)。
    ・このブログへの投稿も然りだと思います。「仲間たち」を意識しているからだと改めて思いました。
    ・書の作品の投稿を楽しみにしています。解説もよろしく。

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