2019年12月22日日曜日

最近描いた絵(6) Seiji Toyoshima

最近描いた絵:3点(10月~12月に完成したアクリル画)を掲載致します。

1.絵についての最近の心境 

いくつかの趣味を続けていますが、絵描きの時間が圧倒的に長いという状況です。ところで、「般若心経」の中に、訳で「究まるところのない無上の悟りを得て・・」いう文言があります。その解説では、「究めれば究めるほどさらに世界が深まり、次なる学びが続いていくのが無上の悟りです」とあります。私も絵を始めてから5年半にもなります。描き方の基礎的な要領は覚えてきたと思っていますが、奥が深く依然として試行錯誤が続いていて、レベルアップを図っていく必要があります。前記の般若心経の文言のように、次々と新しい世界が開けてくるのを楽しみたいという心境です。   

2.最近の絵の描き方(二つの描き方)

地元の「スケッチ倶楽部」(透明水彩画)が5年半、「絵画教室」(アクリル画)が約3年となります。透明水彩画とアクリル画では、完成までの時間が大きく異なっています。私の場合、透明水彩画は倶楽部で描いた後、自宅での不透明水彩絵の具を使っての加筆を含めて、長くても10時間くらいです。一方、アクリル画(水を使いますが、描き方、仕上がりとも油彩画に近い)の方は、教室で2時間、その後自宅で描きますが、まだ習熟していない面もあり、色を塗り重ねて修正を繰り返すため、20時間から長いもので60時間もかかっています。二つの描き方は、それぞれ良い面があり、当分この二刀流が続くと思います。なお、アクリル画の方が重厚さ、クリアーさがあり、作品の展示には、アクリル画を使っています。

3.今回掲載した絵

以下は今回の絵:3点:の簡単な説明と写真です。

(1)写真1.「林の中の小さな滝」、(アクリル画、サイズF8)
この景色は、富士宮市の県立の養鱒場近くの林の中だそうです。絵画教室の先生が撮影された写真をもとに描きました。複雑な景色ですが挑戦しました。描くべきパーツが多く、多彩なため、修正の繰り返しで完成までの時間が累計60時間もかかりました(期間は、約1.5か月)。なお、次の写真2.および写真3.の所要時間は各20時間くらいです。

写真1.「林の中の小さな滝」



(2)写真2.「菊の花」(アクリル画、サイズF6)
兄のブログに掲載されていた写真をもとに描きました。
菊の花の色と並べ方、籠の形に興味を惹かれました。花と籠は外観が光線の当たり具合で微妙に異なり、何回も修正して仕上げました。背景は、思い付きです。
写真2.「菊の花」



(3)写真3.「紅葉の道」、(アクリル画、サイズF6)
自宅から車で20分くらいの所に、県立の美術館、図書館、大学が並んでいます。先日、美術館で県主催の油彩画、水彩画などの作品展あり鑑賞してきました。皆、大きなサイズ(縦横2mくらい)の絵で大作ばかりでした。帰りに図書館近くの道の周囲の木々がきれいに紅葉していましたので、この景色を写真に撮り描きました。
なお、絵の中の人物は、他の絵を参照してぼんやりと描きました。
写真3.「紅葉の道」

<作品展示>
写真1.は、去る11月の交流館(公民館)の文化祭に出しました。写真3.は、1月に市立病院の待合室の壁に展示する予定です(この展示は倶楽部として毎回8点で、メンバーを2グループに分け、3か月間隔で更新しています)。


6 件のコメント:

  1. 絵は(広く芸術)なんと難しいものかと思います。「究めれば究めるほど・・・」という言葉と、3点の絵にかかった100時間、始めてから8.5年、そしてこのブログで見せてもらった過去からの数々の絵、などを考え合わせても私には「次なる学び」という境地を理解するまでには至りません。多分 Toyoshima さん、ご本人だけが分かることと推測します。2016年の「波打ち際・三保の松原」辺りまで遡って全ての絵を見直してみましたが、絵がどのように変わって進歩したかが的確に言い当てることは私にはできません。何か変わってはいると思います。強いて言えば最近の絵は細かい写実にとらわれず、絵の具を置く感じでしょうか!これも分かりません。それにしても絵の構図は非常に重要と思います。見た瞬間、写真1より写真3「紅葉の道」の方がなんとなく気に入ります。そして理解しやすいです。またまた悪い癖で、分からないのに長々とコメントを書いてしまいました。お許しください。

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    1. ・貴重なコメントをありがとうございました。私の投稿した絵を始めのころから見ていただいたとのこと感心しました。
      ・倶楽部の先輩から「絵は自分が感動した美を描くのです」といわれています。この感動を観る人にいかに伝えるか、そこには描き方のテクニック(コツ)がまず必要です。私の今の段階は、コツを学んでいるレベルで、完成品には満足いかない点が多々あります。3年前から絵画教室でコツを少しづつ学んでいますが、まだ先があるようです。
      次なる学びとは、コツを覚えた上で、自分らしい、個性のある表現の絵を描くことと考えています。そのためには、モチーフ(題材)選びが課題と思っています。
         「芸術は長し、人生は短し」(ヒポクラテス)

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  2. 「林の中の小さな滝」は、時間をかけて描かれただけあって、詳細に書かれているので、中央上部の風景に奥行き感があり、平面的でなく立体感を感じます。ただ、手前の滝の表現が難しいですね。じっと見ていた絵です。
    絵画を長く続けらえているだけあって、掲載される毎に格段に進歩されています。
    1つのことを極めるのも仏教なのですね。

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    1. ・写真1.をよく見ていただいてありがとうございました。このモチーフは私には、難しかったと反省しています。もっと大きいサイズ(少なくとも倍?)でもっと時間をかけて描けばよかったと思っています。
      ・仏教と言えば、数年前から、坐禅(10分くらい)と般若心経の読経、写経(一日2行ずつ)を朝の日課として続けています。愛読書「般若心経」の「今日のヒント」の中に「まずは、目の前の一歩、から始めよう・・・階段を一歩ずつ昇るように、まずは目の前のことにひたすら集中していく」とあります。絵を描くときは時々この言葉を思い浮かべています。

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  3. 明けましておめでとうございます。暮れにぎっくり腰らしきものになり、コメントが遅れてしまいました。久しぶりに豊島ワールドを拝見し、その描き続けるエネルギーに、心から敬意を表します。石井さんのコメントにあるように、芸術たるもの、ご自分で心行くまで納得できるということは、なかなかできないのかもしれません。私は、まだ謡曲同好会に入っておりますが、上手くできたと思ったことはほとんどありません。しかし気力を保ってゆくのに絵とか音楽はいいかもしれません。力作を拝見させていただきありがとうございました。

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  4. コメントありがとうございました。返信が遅れてすみません。今年もよろしくお願いします。
    絵の方は相変わらず、近くのサークルと絵画教室に通っています。まだ、道半ばというところです。
    今年も健康第一に努めたいと思っています。なお、ぎっくり腰については、長くなりますので、メールしました。ご参考まで。

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