2021年3月12日金曜日

最近描いた絵(11)Seiji Toyoshima

 庭では、ハクモクレンの花が盛りを過ぎ、赤い椿が咲き始めました。新型コロナの影響を少なからず受けつつも、相変わらず絵描きを続けています。絵は少しは進歩していると思っていますが、依然として試行錯誤を続けています。最近、アクリル画の新しい技法にもチャレンジしています。

さて、最近描いた絵(写真)を5枚投稿いたします(すべてアクリル画です)。写真は描いた順に並べています。それぞれ簡単なメモを記しました。


1.「小川の秋」:写真1.(アクリル画、サイズF6)

数年前の兄のブログにあった写真を見て描きました。以前、透明水彩で描きましたが、うまくいきませんでしたので、今回アクリルで描きました。紅葉など数種の木の葉がありますので、重ね塗りができるアクリル画の方が表現しやすと思いました。

          写真1.「小川の秋」


2.モネの「ベヌクールの岸辺」(模写):写真2.

(アクリル画、サイズF6)

「印象派の水辺」(赤瀬川原平 著)という本の表紙を飾っている絵です。クロード・モネ(1840~1926、フランス)といえば、印象派の旗手として活躍した画家で、「睡蓮」などが有名です。なお、原画は、1868年作でサイズは 81.5x100.7cm、油彩です。因みに、私が描いた、写真2.の絵のサイズは、F6号 41X31.8cmです。

モネの絵の模写は、「最近描いた絵(10)」(2020/10月)に掲載した、「ルーマンのセーヌ川」(模写)があります。なぜかモネが気に入っています。

この絵は、ほっとするような絵です。このようなゆったりした絵を描きたいと思っていますが、叶いません。

       写真2.モネ「ベヌクールの岸辺」(模写)


3.「子牛」:写真3.(アクリル画、F6)

絵画教室で次に描くモチーフを探しているとき、Tさんは、牛年ならば、牛を描いてみたらどうかと先生から勧められ、「子牛」の写真を見て描いたものです。有名な動物写真家(日本)の写真です(外国の牧場で撮影)。

筆の表現が滑らかになっていないところが気になります。

            写真3.「子牛」

4.「公園の景色」:写真4.(アクリル画、サイズF6)

近くの公園の池周辺の景色です(クラブのスケッチで透明水彩で描いたものを見てアクリルで描いたもの)。12月の景色ですが、近くの桜の老木には、間もなく桜の花が咲きます。

この桜の老木は、何回も描き直しをしました。上の方が剪定(カット)されており、幹は一部枯れて複雑な形をしています。

1週間に一度(早朝)この池の周りをポール・ウオーキングをして自宅まで帰ると約2千歩になります。

なお、この絵は、アクリリル画(水彩画)の上に油絵の具をのせてみました(油彩画の扱いになるそうです)。

       写真4.「公園の景色」

5.「梅の里」:写真5.(アクリル画、F6)

前回の野尻さんの投稿(2021/2月)の中の梅の花を見て、近くの公園のある「梅の里」に行き、写真を撮りました。これを見て描いたものです。この絵では、「グレーズ技法」という、油彩画やアクリル画で使われる技法を初めて試してみました。メディウム(絵の具に混ぜて使う添加剤・液体)により、絵の質感がアップするという効果などがあるそうです。

メディウムとして、「グロスポリマーメディウム」を使ってみました。使い方はいくつかあるようですが、今回は、水で薄めてアクリル絵の具につけて使ってみました。アクリル絵具は、パレットの上ですぐ乾いて固まってしまうというデメリットがありますが、これを少し緩和するようです。また、質感も上がったようです(油彩に近くなる)。まだ、練習中です。

       写真5.「梅の里」


10 件のコメント:

  1. いずれの作品もすばらしいと思います。風景画の写真1.小川の秋、写真4.公園の景色がとても気に入りました。写真3.子牛 子牛の表情が良く表現されていると思います。貴兄の精力的な「絵画に対する情熱」には感心しています。私もそろそろ掛軸作品に取り掛かろうと思います。我が家では「ユキヤナギ」の花が満開になりました。また今年は早めに庭の「芝」を張り替えました。青い芽が出るのを楽しみにしています。

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    1. 作品展は、動機づけになってよいですね。書の作品の投稿を楽しみにしています。
      作品展といえば、私が参加している公民館の絵のグループの作品展は、公民館(年2回)と市立病院への定期的(3か月ごとに交換)があります。ところが、病院の方は、昨年は、7月の展示以降、コロナ感染を気にして、病院へ行くのをためらうメンバーがおり、7月に展示したままになっています。4月初めには再開する予定ですが、先行き気になっています。
      しかし、本ブログは、コロナに関係なく投稿でき、皆様に見ていただけますので、有難いと思っています。励みになっています。

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  2. それぞれの作品に技法やその他の情報を懇切丁寧に説明いただき、絵を理解するのに非常に役に立ちます。例えば「小川の秋」を透明水彩で描いたものを想像すると、確かに紅葉の表現が滲んだようになって、つまらなくなりそうです。今回のアクリル画では右の方の木の葉の特徴が良く描かれております。 個人的には2「ベヌクールの岸部」が良いです。十分に「ほっとするような絵」「ゆったりした絵」に仕上がっていてあったか味があります。原画はもっと大きく更に迫力がある事でしょう。 牛の絵も何かこちらに子牛が訴えかけてくるような気がします。子牛の眼が良く、何を考えているのだろうとつい思ってしまいます。 5点の作品、それぞれが多くの事を感じさせてくれます。 貴兄の絵もついにここまで来たかという感じで感心しております。

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    1. 貴兄の発案で、本ブログがスタートして数年経ち、私の絵の投稿も11回目になりました。絵の方は、当初の透明水彩でからアクリル画に変わってきましたが、まだ道半ばと思っています。本ブログへの投稿が、励みとなり、また、皆様からのコメントにも勇気づけられています。ありがたいと思っています。
      モネの絵は気に入っていますが、そのような描き方の絵はなかなか描けません。

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  3. Toyoshima style にますます磨きがかかってきているのではないでしょうか。何はともあれ豊島さんの創作意欲には脱帽です。私もこのくらいの意欲をもってやれば何とかなっているのに、と思うことが一、二ありますが、このまま時間が過ぎ去るのを恐れております。今回の貴兄の作品のなかで、わたしの好みで言えば、「小川の秋」㋨黄紅葉の深みがあって素敵ですし、「モネの模写」も雰囲気が出ていて素晴らしいと思います。今後とも、このような入魂の傑作をご披露ください。

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    1. 「小川の秋」の絵は、数年前の兄のブログに掲載されていた写真をみて、懐かしく思い描いたものです。小学生の頃は、夏といえば、毎日のように、この小川(もっと下流?)で魚釣りや水泳をして遊んでいました。清流の水が澄んでおり、周りの木や草など思い出されます。絵に描いた場所は、実は私が遊んでいたところとは違い、もっと上流の方かと想像しています。今年は、久しぶりにお墓参り(実家のある埼玉)へ行こうかと思っています。早くコロナが収束してほしいですね。

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  4. どの絵も色鮮やかで、印象派の絵の様に奇麗です。
    早く乾くアクリル絵の具を上手に使われ、何年か研鑽を積まれてこられた結果ですね。
    「梅の里「」の木々の重なりと奥行など良く描かれ、私には真似の出来ないことです。
    以前から柔らかな筆と色の使い方で、温かみがあります。
    模写よりもご自身で選ばれた「公園の風景」や「梅の里」に共感を覚えます。
    「小川の秋」の右側の木々を葉の色の重なりで上手に表現され、その場の実感を感じます。
    今は、絵を楽しんで打ち込んでおられ何よりです。
    絵お描かれる時は無我でしょう。

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    1. 絵をよく見ていただいてありがとうございます。「公園の風景」と「梅の里」は最近描いたものです。メディウムなどを使い始めて、練習したものです。前記の二つの絵は、近くの公園の風景ですが、今まで公園の絵は数枚描いています。水彩画が半数ですが、これらをアクリルでもう一度描いてみようと思っています。「○○公園の風景シリーズ」とでもしましょうか。
      絵を描いている時(ほぼ毎日のように、自宅では1~2時間)は、無我夢中の状態で、コロナのことも全く忘れてしまいます。

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  5. 回を重ねる程に見応えのある作品にお目にかかり驚嘆しています。何れも素晴らしい作品ですが、個人的には「公園の景色」と「梅の里」が好みのタイプです。公園の景色は、老木が主役で桜が咲いた時の想像が膨らみます。梅の里は、吐月峰(静岡県)に良く似ています。
    例によって拙い一句を作りました。
       ①小川の秋        来る秋や 川の流れに 鷺ふたつ
       ②モネのベヌグールの岸辺 静けさや 水辺の船を 見入る女(ひと)
       ③子牛          何おもう 子牛の目線 定まらず
       ④公園の景色       池に添う 老木の花 水面に
       ⑤梅の里         梅林の 石段歩き 漂う香

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    1. いつもそれぞれの絵に句を作っていただき、ありがとうございます。想像力の豊かさに感心しています。
      私がクラブで絵を始めた頃、一つの絵に一つの句を作ってみたいと試みましたが、うまく行かず、絵に専念することにしています。俳句も絵も対象物をよく観察するということが基本だと思ってます。絵もまだ道半ばというところですが、最近では新しい技法も試みています。

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