2021年10月15日金曜日

最近描いた絵(14)Seiji Toyoshima

相変わらず絵描きを続けています。 今回の投稿は8月以降に描いた、アクリル画・5点(写真)です。いずれもサイズは、F6(410X318mm)です。ご覧になってください。

1.近況

(1)新型コロナの影響

当地も8月~9月の間、新型コロナの「緊急事態宣言」が出されました。この地区は感染者は殆ど出ていませんが、自粛ということで、公民館のサークル活動も多くは休止となりました。私が参加している、絵のクラブと太極拳は、8月~9月は休止となり、その間すっきりしない日が続き、少なからず影響を受けました。

やっと10月初めから両クラブとも再開となり、以前の調子に戻そうとしています。

一方、アクリル画の「絵画教室」の方は、感染対策をして継続中です。


(2)アクリル画のサイズアップに挑戦

気分転換と新たな挑戦のために、9月から絵画教室で描く絵は、キャンバスのサイズをF20(号)と大きくして、アクリル画(写真をもとにした風景画)をスタートしました。

F20のサイズは727X606mmで、従来よく使っているF6は、410X318mmですから、F20の描く面積はF6約3倍となり、大きく感じます。

今まで描いた最大サイズは、F10(530X455mm)ですから、かなり大きなキャンバスに向かって描くことになります。使う筆も大きくなり、ゆったりした描き方になり変化が現れています。

F20となると、自転車では運べません。そこで教室に保管していただき、月2回の時間に描き続けることになります。長丁場(半年?)の絵描きのなると思っています。


2.「コスモス(秋桜)」:写真1

花菖蒲の畑の一部にコスモスが咲きました。これを撮影し、少しアレンジして描きました。コスモスの花言葉は、「乙女の真心」、「調和」、「謙虚」と言われています。原産国はメキシコで明治初め頃に渡来したそうです。

写真1.「コスモス」


3.「ブーゲンビリア」:写真2

このブーゲンビリアは大きな赤い花(直径10cmくらい)です。メンバーの方が持参されたもので、教室で描いたのち自宅で仕上げたものです。その花言葉は、「情熱」、「あなたしか見えない」など。原産地は、中央アメリカ、南アメリカの熱帯雨林。ブーゲンビリアは熱帯性ですが、冬でも5℃あれば越冬可能とあります。
かつて、鹿児島駅前でブーゲンビリアの赤い大輪を見たことがり、感動したのをよく覚えています。
                          写真2.「ブーゲンビリア」


3.「木道」:写真3.

近くの公園にある木道です。野外スケッチで描き、さらに自宅で仕上げたものです。公園の中に30mくらいの木道が設けられており、近くに小さなせせらぎもあります。

                    写真3.「木道」


5.模写:「原画:南足柄早春」:写真4.(原画、サイズF20)

ある画家の描いた絵(油彩画)の写真を見て模写したものです。富士山も南足柄から見るとこういう形になるのですね。

いくつか教えられる描き方がありよい練習になりました。

     写真4.模写:「南足柄早春」


6.模写:原画「ドリコノ坂※の秋」:写真5

(原画サイズF6)、※大田区田園調布

ある画家の著した「透明水彩画」の参考書の中にある写真を模写したものです。原画は透明水彩画ですが、今回はアクリル画として模写したものです。アクリル画は、透明水彩画と描き方や絵の具が異なるため、うまく行きませんでしたが、よい練習になりました。

光と影が非常に明瞭に表現されています。参考書には、「…地面の木漏れ日と鉄柵の明暗模様に惹かれて描きました。」とあります。

      写真5.「模写」:原画「ドリコノ坂の秋」


10 件のコメント:

  1. 5作品とも本当に素晴しく感嘆しております。中でも「南足柄早春」はすっかり気に入りました。手前から、茶畑の濃い緑、その向こうに、枯葉を付けた林、更にその向こうの山の色、そして遠くの山の藍色、最後に純白の富士山、とそれぞれの色が大きなインパクトで迫ってくるようです。美しい絵です。ただ私には 早春 ではなく 晩秋 にも見えます。原画はどんな具合かと思ってネットで調べましたが、残念ながら分かりませんでした。私は Toyoshima さんの作品5点を自宅に飾っておりますが、お許しを得てこの「南足柄早春」を既存の「月下美人」と差し替えたいと思います。いままで絵の技法を研究されて随分進化されましたが、今度はアクリル画のサイズアップに挑戦とか、大きな作品がどのようになるか楽しみにしております。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。お気に入りの絵があってよかったですね。絵を描くときは「何を描くか?」を決めるのが大切です。絵を描く題材を「モチーフ」と呼んでいますが、いつもモチーフに何を選ぶか苦心しています。
      「南足柄早春」は、「絵画教室」にある沢山の画集の中から選んだもので、原画(サイズはF20と大きい)は油彩ですが、アクリル画でも何とか油彩と同じように描けました。今後もアクリル画に絞っていこうと思っています。なお、アクリル画は水彩画に分類されます。

      削除
  2. 野外スケッチで描いた「木道」がとても気に入りました。模写の「南足柄早春」と「ドリコノ坂の秋」もとても素晴らしい出来栄えだと思います。特に「南足柄早春」はF20というかなり大きいサイズに初めて挑戦されたのに全くこれまでと同じような出来栄えだと感心しています。
     私なども「書の題材」を教科書や先生の書いたものを見ながら書きますが、なかなか思うような出来栄えにならず、何度も何度も書き直していますが、気に入るものが書けません。その点貴兄は苦にもせずに描いて居られるので感心しています。

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。今回の5点は、それぞれ累計15時間くらいで仕上げています(一日1~2時間のペース)。アクリル画では(油彩でも同じ)気に入るまで手直しを続けることができます(アクリル画は別の色を上に塗れば下の色はマスクされます)。絵の終わりどころは、感覚的に決めています。
      『「まあまあ上手くいった」ことに満足しながら生きていこう。「上手くいかなかったときは次の励みになる」』とある本にありました。私も絵を終わりにするときはこの心境です。途中で投げ出したくなる時もありますが、何とか仕上げています。

      削除
  3. 絵画に対する旺盛な意欲に脱帽です。最初の「コスモス」は、素直に描かれていて、花言葉を彷彿とさせる風情が感じられて、小品なのかもしれませんが、私の好みの絵です。背景の色が外側が幾分濃く、中央が薄くなっているように見えます。目の錯覚でしょうか、これがいいように思います。また下方が茶色になって右下のイニシャルがうまく調和していていい効果を出しているように見えます。
    「南足柄早春」は模写だそうですが、豊島さんの画風と調和して素敵な絵になっていますね。前方の単純化された茶畑にインパクトがあり、後方の純白の富士山が格調高い抜群のアクセントになって収まっています。、豊島さんの大作の一つに挙げられる絵ではないでしょうか。
    ご健勝を祈念致しつつ、これからも力作のご披露を楽しみにしております。   安楽岡弘久

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。絵の背景はどうしようかといつも苦心しています。コスモスの背景は、外側が少し濃くなっていますが、これは意図的なものです。
      「南足柄早春」がよいとのことですが、時々このように出来のよいものがあります。
      当然、原画が素晴らしからですね。

      削除
  4. キャンパスのサイズをF20に変更された様ですが、大きくなると小さい時には見過ごせたものが見過ごせなくなりますね。いよいよ本格的にプロに近づきますね。楽しみです。
    「コスモス」「ブーゲンビリア」を見ていると、静物画の背景がアクリル画を始める前の当時に比べると洗練されていて心が落ち着きますね。勿論、主体の花はリアルに描かれていて画面に過不足なく収まっています。「木道」も光と影が上手に描かれていて素敵な画ですが、人又は小動物の存在があると躍動感が生まれて面白いと思います。「南足柄早春」は、新しい画風を会得した様な出来栄えで遠近、色合い、構図等々バランス良く描かれていて高く評価したいと思います。「ドリコノ坂の秋」は坂の由来を調べてみました。田園調布には「ドリコノ坂」の他に「富士見坂」「桜坂」「急坂」「馬坂」「おいと坂」などレトロの坂が一杯ありますね。
    以上的外れのコメントですが笑ってこらえて下さい。例によって拙い一句を添えておきます。今回の題材は少し難しかったです。

    「コスモス」     空高く コスモスは 凛と咲く
    「ブーゲンビリア」  向寒に 筏カズラの 逞しさ
    「木道」       黄昏に 木道歩む 影もなし
    「南足柄早春」    天を衝く 富士と茶畑 日本一
    「ドリコノ坂」    ドリコノ坂は 飲料に 因む由

    返信削除
    返信
    1. コメントありがとうございます。また、俳句を詠んでいただきありがとうございます。
      ・キャンバスのサイズアップの主な動機は、このサイズになれば県主催(年一回)の高齢者(60歳以上)対象の「・・・長寿蔡芸術展」(絵画、彫刻など)に出品出来ます(油彩、アクリル画などは「10号以上50号以内)。年一回の開催で来年1月にありますが、この10月が締め切りで、これには間に合いません。再来年の出品を目指そうとかとひそかに思っています。再来年一月ならば、もう一枚描けそうですので、よい方を出品できたらと思っています。

      削除
  5. 絵を見せていただいて、豊島さんの画風が感じられます。
    輪郭線を描かず、陰影をつけることで木の葉や茂みを浮き上がらせています。
    形はどちらかと言うと柔らかい丸みのある表現をされています。
    緑色が多用され、穏やかな安ど感があります。
    展示された絵を見て、直ぐに、これは豊島さんの風景画と分かると思います。
    陰影を描くのも上手で、6番の模写も良い参考になりますね。
    重ねた色の濁りもなく、時間をおいて描かれているのでしょうね。
    自分の画風で、筆使いで、どんどん手が進み、楽しんでおられるようですね。
    益々のご活躍を!

    返信削除
  6. コメントありがとうございます。
    今まで、自分の画風(傾向、特徴)について考えたことがありません。そういえば、仲間の絵を見るとその方の画風が感じらるものがありますね。
    数年来の絵の仲間からの影響に自らの個性が加わって、自分の画風がつくられてきたと思います。
    特に自分の画風について意識したことはありませんが、第三者から見ると特徴的ことがわかるかもしれませんね。絵を続けるうちに画風が変わってくるかもしれません。
    6番の絵は、元の絵は透明水彩画でこれをアクリル画として描いたものですが、両者の絵の具、描き方に違いがあり、苦心しました。この絵は確かに陰影が明確で参考になりました。

    返信削除