2016年7月27日水曜日

お気に入りの「禅語」

 先にこのブログに「仏教の勉強中です」を投稿しました(2016.6.22)。(2年ほど前から、「般若心経」をメインに毎日少しずつ勉強を続けています)。

 仏教に関する本を読んでいると、「禅語」がよく引用され、解説されていることに気づきます。
 今回は、この禅語について、他のいくつかの本も読み、ネット検索も行い、自分にふさわしいと思われる、お気に入りの五つの禅語(「一行三昧」、「知足」、「日日是好日」、「任運自在」、「喫茶去」)について、二回に分けて投稿したいと思います。

1.「禅語」とは

 禅語について、以下のような説明がありました。
  『禅語とは、茶室の掛け軸に書かれているような、仏教の名句や中国の詩句の総称である。
 「一期一会」、「挨拶」など、日常語に転じた言葉も少なくない。禅宗では、禅師が修行僧に向かって公案を問いかけ、それに応えさせるという、いわゆる「禅問答」を行う。この問答からくる言葉が、禅語の大半を占める』     この本では、85の禅語を解説している。・・・ ※1

 多くの禅語は、先人の智慧が集積したものであり、この中から日常の心構えとなるようなものを選び、時々思い出して、役立てていきたいと思っています。

2.「一行三昧」

 「一行三昧(いちぎょうざんまい」とは、一つのことに精神を統一して邁進すること」、「あることに熱中している時は、一点の雑念、妄想をはさむ余地はありません。全身全霊を傾けて、そのことに当たることが大切です」、「仕事をしている時は、仕事三昧、趣味に没頭している時は、趣味三昧」など ・・・ (ネット)

 私の日常生活でこの一行三昧を目指したいと思っているものは、坐禅、写経、水彩画、ゴルフ(練習)です(2年ほど続けています)。この中で、一行三昧らしくなっているのは、水彩画です。頭(色の作り方、・・・2,3色を混色する)と身体(筆を使う)の両方を使うのがよいのだろうと思っています。また、写経も一行三昧の気分になります。その他は、まだ努力が必要です。

3.知足 

(1)「知足とは、足るを知る。与えられたもの(今、自分が得ているもの)で満足するということ。
今の状況に甘んじるという消極的なことと混同しないよう注意する必要があります」・・(ネット)

(2)知足に関連した言葉に「少欲知足」があります。これについて、興味ある記事がありました。
『「人間の幸福」とは何でしょうか?それは「少欲知足」です。あなたの欲望をほんのちょっとでいい
から少なくしなさい。そして、足るを知る心を持ちなさい。常に増大する傾向がある欲望を少なくすれば、分母(下式)が小さくなります。そうすると、私たちはたちまち幸福になれるのです』

           <人間の幸福>   幸福=知足/少欲          ・・・※2

 なるほどと思います。今後、気を付けて、効果のほどを確かめていきたいと思います。

<参考書>
    ※1:石井ゆかり(文)、井上博通(写真) 「禅語」 (パイ インターナショナル)
    ※2:ひろさちや 「諸行無常を生きる」 (角川書店)





4 件のコメント:

  1. 素晴らしい投稿ありがとうございます。禅語の意味が少し分かりました。「趣味三昧」という言葉も私は表面的に、好きなことがやれて幸せ、と位にしか理解しておりませんでした。しかしもっと深い意味合い、ニュアンスがあることが分かりました。本当に勉強になります。

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  2. 一行三昧は、一つに打ち込むことで無心になれる良い言葉ですね。
    知足は、京都の龍安寺の茶室の手洗いを思い出させます。
    手を洗う水をくむ口を真ん中に「吾唯知足」のへんを置いた作りになっています。
    短い言葉で意味深長な禅語は、読んで我が心を引き締まりますね。

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  3. よく勉強されていますね。本もたくさん読んでおられるのには感心しました。最近は目の疲れもあって、なかなか本を読む気になりません。しかし、禅語には興味が有ります。書の世界でもよく禅語の一部を書き記すことが有ります。心に残る禅語の一部を書して掛け軸にしています。興味を持って、続きを読ませていただきます。野尻

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    1. 本と言えば、仏教と水彩画の参考書が沢山となりました。どちらも奥が深く「般若心経」では、いくつかの説(意訳、心訳、超訳など)様々な解釈があり、これから読み比べて絞り込んでいきたいと思っています。また、水彩画も様々な手法があり、二つくらいに絞って比較しようと思っています。いずれも楽しんで、あれこれやっているところです。

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