2016年10月18日火曜日

私の英語スピーチとトーストマスターズクラブ     の活動紹介          H.Yasuraoka



我々の所属しているToastmasters Clubの宣伝を兼ねて、私のスピーチ原稿と月例会のagendaと
言っている式次第の例を紹介いたします。


1.私のスピーチ:NO.1・・「Pretending to be foolish.」H.25.2.16
皆様、私がスピーチをしている姿を想像して聞いて下さい。 
                             
1-1.Pretending to be foolish.                                    
Some critics said common sense in Japan may be regarded as lack of common sense in the other countries. It may come from our history. Our country is what is called an island country and so it was geographically isolated from the other countries, and also politically, esp. in the Yedo era. That is why the peculiar culture to this country has grown.

Now almost all the world have internationalized, but pretending to be foolish is pretty acceptable in our society. We kept the agricultural society for a long time. In the agricultural society people had to be diligent,  hard-working, honest and so on, more than to be strong, competent, clever, eloquent and so on. But the society that needs a strong leadership against  the surrounding enemies  was just the opposite.


Steve Jobs of Apple Computer said, “Be foolish.” Probably he got this strange phrase from Japanese Zen books. I don’t know exactly what it means. But in Zen teaching “Be foolish.” may mean “Think nothing.” It may often be used to express the meaning of killing selfishness, too.


By the way, which do you like best among the following 4 categories? He or she looks wise and really wise in fact. Looks wise, but in fact foolish. Looks foolish, but in fact wise. Looks foolish and in fact foolish. / I simply repeat these. wise-wise wise-foolish foolish-wise foolish-foolish. In Kansai dialect these are:  かしこーかしこ/かしこーあほう/あほうーかしこ/あほうーあほう. Some business consultant said: 97% people are wise-foolish type and each ①③④of the rest is all 1%. How do you feel about this percentage? Some hotel manager said from his standpoint of business: wise-wise type people is too wise to understand the other people. wise-foolish type, pretending to be wise, cover almost all. foolish-wise type are genuine wise persons, but a few. foolish-foolish type are fools to the core.

After that this manager said it is best to pretend to be foolish hiding his or her wise or intelligent part. That is, is the best.  He said most people agreed to his explanation.

In addition we have another strange way of thinking. A Meiji-Taisho era statesman Shimada Saburo was a very eloquent speaker and had a nickname Shimada Shabero. People said how unfortunate that if not an excellent speaker like that, he should have been a prime minister. As you know  prime minister Masayoshi Ohhira was called Ah uh prime minister. He often paused during his speech saying ah or uh. An ah counter of a toastmasters club should have been busy ah-counting him.  When you think back, you are sure to recognize many poor speakers among the political leaders. In Japan we have a traditional way of thinking that sharp or intelligent persons are second-class.



1-2.バカになること(和訳)
評論家の中には、日本の常識は世界の非常識であるという人がいます。これはわが国の歴史に起因しているかもしれません。我が国はいわゆる島国で、地理的に他の国から孤立しており、特に江戸時代は鎖国をしていました。それ故にわが国特有の文化が発達しました。
今や世界中が国際化しましたが、バカになる(バカなふりをする)というのはわが国の社会では結構受け入れられております。我が国は長い間農業社会が続いていました。農業社会では、勤勉でよくはたらき正直である方が、強くて、有能で、賢く、雄弁であるより良かったのです。しかし、周囲の外敵に対し強いリーダーシップを必要とする社会はその反対でした。



アップルコンピューターのスティーブ・ジョブスは、「バカになれ」と言いました。おそらく彼は、この奇妙なフレーズを日本の禅の本からとったのでしょう。しかし、禅の教えでは 「バカになれ」は、無念無想を意味するかもしれません。これはしばしば自我を滅する、あるいはわがままを抑えるという意味でよく使います。


ところで、あなたは次の4択の中でどれが一番いいと思いますか。①賢そうに見えて、実際賢い ②賢そうに見えるが、実際はバカ ③バカそうに見えるが、実際は賢い ④バカそうに見えて、やっぱりバカ/ 単純に繰り返すと、①賢そうで、賢い ②賢そうで、バカ ③バカそうで、賢い ④バカそうで、バカ の4つです。これを関西弁にすると、かしこーかしこ、かしこーあほう、あほうーかしこ、あほうーあほう。あるビジネスコンサルタントの話では、97%の人が ②のかしこーあほうで、残りの①③④は、それぞれ1%だといいます。この割合を皆さんはどう思いますか。あるホテル支配人は、その仕事の立場上、次のように言いました。①かしこーかしこタイプは賢すぎて、他人の心が解らない。②のかしこーあほうタイプは、賢そうに装います。ほとんどの人はこれに入ります。③あほうーかしこタイプは、本物の賢人で、少数です。④あほうーあほうタイプは、根っからの阿呆です。最後にこの支配人が言うには、賢いところや頭のいいところを隠して、阿呆を装うのが最高だと。というわけで、③がベストです。彼の説明におおかたの人は、納得したということです。


さらに付け加えますと、もうひとつ、変わった考え方があります。明治大正期の政治家、島田三郎は、大変な雄弁家で、しまだシャベロウというニックネームがつくほどでした。あのように弁の立つ人でなかったら、総理大臣になっていたのに、なんて不幸せな人だろうなどと、人々はと言ったものです。ご存知でしょうが、大平正芳首相は、アーウー総理と言われました。彼は演説中よくアーとかウーとかいって一時停止しました。トーストマスターズクラブのアーカウンターが居たら、チェックするのにてんてこ舞いしたでしょう。考えれば、有力な政治家の中には、演説の下手な人が結構いたことにきっと思い当たるでしょう。日本では、頭の切れる人は二流であるという考え方が、昔からあります。  


2.トーストマスターズ活動


「トーストマスターズは話し方、パブリックスピーチ、リーダーシップを学ぶ国際的非営利団体です。126カ国で31万人が学んでいます。
全世界にある14650以上のクラブから、自分に合ったクラブを選び、会員同士が相互に学び、スピーチとリーダーシップスキルを向上させることが目的です。
高額なセミナーとは全く違い、仲間たちと楽しい雰囲気の中、お互いに触発されながら学び合う場を提供しています。」


上の文章は、トーストマスターズ日本統括(ディストリクト76と言います)の公式ページの宣伝文句です。
さらに付け加えますと、我々の「足利トーストマスターズクラブ」は2012年1月21に立ち上げられ、エリア12に所属しています。(他に、群馬・宇都宮・新潟の各トーストマスターズクラブが所属)。国内に172のクラブがあります。詳しくは、d76ト-ストマスターズで、ご検索ください。



写真・ト-ストマスターズのHP


3.クラブの運営


クラブの運営は、会員の会費によって行われます。
現年度は2016~2017年度(今年7月1日~来年6月31日)で半年ごとに会費が徴収されます。
これまで半年6,000円(内36ドル本部へ納入)でしたが、10月1日より7,500円(45ドル上納)になり、ばかにならない出費です。
クラブの役員は、会長(President)、教育担当副会長(Vice President Education)、会員担当副会長(Vice President Membership)、PR担当副会長(Vice President Public Relations)、書記(Secretary)、会計(Treasurer)、会場係(Sergeant at Arms) の7名ですが、直前会長(Immediate Past President)を入れる場合もあります。
この中で特に重要なのは、教育担当副会長(通称VPE)で、会員にとって必要なクラブ運営の具体的計画・編成・指示等を行い、また、エリア内で回り持ちで担当するコンテスト(国際コンテスト、評論コンテスト、など)に精通している必要があります。
当クラブでは、実力者が2名いて、交代でやっており、わたしは、やったことがありません。
名ばかり会長は2回やりました。



写真・足利クラブメンバー
今会員が20名ほどいますが、退会者・入会者が時々いてバランスが取れて現在の人数になっています。
英語の会話にしろ、スピーチにしろ日常ほとんど必要ないことをやっている我々にとって、英語とは因果なものだなという思いが時々します。
日本の英語教育は、様々な方法論がこれまでも取りざたされてきましたが、これだという決定打が出たという話を聞きません。要するに必要性があれば、やらざるを得ないのです。

トーストマスターズクラブは、冒頭にもありましたように、スピーチとリーダーシップのスキルを身に着けるという目標があるわけです。ですから、最近は、日本語のコンテストも並行して行うことが多くなってきました。英語はその手段と考えることができると思います。
そんなわけで英語をやるということは多くの矛盾を含んだ活動です。


4.Agenda(月例会次第)


私が6月末まで1年間会長をやっていた期間内で使用の(2月)の式次第(アジェンダ)です。


私の作成したAgenda
上記Agenda(月例会次第)に見られる用語につぃて説明します。
Toastmaster of the Dayは、このAgendaの作成と休憩前までの進行をやります。
Grammarianは、この会の中で自分の出番(または発言)の時できるだけ使ってほしい単語(形容詞や副詞が多い)を提示(A4の半分ほどの紙に印刷)します。
後の報告のとき誰が使ったかを言います。
Timerは、ストップウォッチで所要時間を図ります。通常5~7分のスピーチですが、5分で緑色カード、6分で黄色カード、7分で赤カードを掲げスピーチの進行状況を知らせます。
Ah Counterは、つなぎ言葉filler (er, well, you knowなど)を何回使ったチェックします。いずれもあとで報告します。
Topicsmasterは、Table Topics Session で、5名にそれぞれ別の質問を用意し指名発言させます。
簡単な質問で普段は答えられそうでも、いざとなると結構難しいものです。
Evaluatorは、Evaluation Session でスピーチの評価をします(2~3分)。
General Evaluator は、その日の会全般について評価、あるいは個々の指摘を行います。


注:「私のスピーチ:NO.2」は、後日掲載いたします。

3 件のコメント:

  1. 投稿拝見しました。英文スピーチについては、辞書をみて自分なりに訳してみました。ジョブスさんの名言:「stay foolish」もネットで調べ、大平元首相についても調べました。大平元首相は、「アーウー宰相」と異名をとりましたが、実際は頭の回転も速くユーモアセンスもあったそうです。まさに「能ある鷹は爪を隠す」のようです。こちらの方が、be foolish にピタリと思いました。ところで、Yasuraokaさんには、二度びっくりです。5月の同窓会での謡曲の披露と今回のトーストマスターズでの活躍です。学生時代のYasuraokaさんからは、想像できませんでした。

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  2. 投稿ありがとうございます。スピーチ内容は微妙なニュアンスは別にして、③がやはりBestで、知ったかぶりは・・。ところでこのスピーチは何処で何人位を前にして行ったのでしょう?いずれにしても素晴らしい活動に敬意を表します。学生時代Yasuraokaさんはドイツ語も得意で私は度々教えてもらいました。そしてそのスマートな容姿から想像できませんが、100m競走も速かったですね。つい学生時代を思い出しました。(imasanお手伝いありがとう。)

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  3. コメント書き込みテストです。
    1度ログアウトするとなかなかログイン出来ません。
    それで時々書き込みテストします。

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