2018年7月23日月曜日

京都・祇園祭 ―(1)        imasan

山鉾巡行スタート前、お稚児さんが乗るハシゴが架けられている。

私と祇園祭

今日(17日)は、京都へ祇園祭の山鉾巡行を見に行ってきた。
職場が京都市内で、いつでも見に行けると思いながら、定年まで1度も祇園祭の山鉾巡行を見に行くことはなかった。
祭りの日は、平日で、お勤めがあったことで、前日の宵山には行ったが、一人休んでまで鉾を見に行くことをしなかった。
ただ、祇園祭の日は、よく、雨が降ったので、工場に居ながら、また、今日も雨だと何度となく思った。
定年後、長く経って、5年ほど前に見に行ってから、毎年、通う様になった。
今年の夏は暑いので、熱中症を避け見に行かない方が良のではと家内から何度か言われ迷った。
去年は、祇園祭に行き、自分のブログに鉾の写真を掲載したが、ミナヨシ会のブログには掲載しなかった。辻回しを動画にと思ったりして、掲載の機会を逃した。それで、今回は、是非と思って出かけた。
朝9時から巡行開始なので、それに合わせて家を出て、最寄りの南郷一丁7時43分発のバスで石山駅に行き、JR琵琶湖線に乗り京都に行く。
京都駅に着いて、地下の観光案内所で祇園祭のパンフレットをもらって、地下鉄に乗り換えて、四条烏丸まで行く。京都駅の改札口からホームまで満員だった。
すぐに来た地下鉄で6分ほどで烏丸駅に着き、改札を出て地下道から1番手前の階段から早めに四条通りに出る。いつもなら混んでいるのに今回はスーッと出られた。
大丸百貨店の向かい側、日差しの当たらない歩道の前から2列目に陣取る。
スタート前、8時半だった。
これも、これまで何度も足を運んだこれまでの経験で、どこでと行く前から決めていた。

山鉾巡行

祇園祭の行列の最初は、祇園会と書かれた旗を持った人でした。

巡行の先頭
四条通りの両側、屋根付きの歩道が無料の立見席だ。
車道を狭くして両側の歩道を広げた
京都の四条通りの歩道の幅を広げたのは正解と思う。
一杯の人であるが、烏丸四条から河原町四条の間で、鉾巡行が見やすくなった。

鉾は、烏丸四条から出発する。
前祭の巡行鉾の数は23基で、全部が通り過ぎるのに約2時間を要す。
大きな鉾が、河原町四条で方向転換「辻回し」をするので、その間の時間がかかる。
振り返って、四条烏丸のスタート地点を見る。

1.長刀鉾

写真は、先頭を行く長刀鉾に稚児が乗り込むために向かっているところ。

最初は長刀鉾で、この1番はくじ引きをせず、決まっているそうである。
「くじ取らず」として、毎年必ず先頭を行く鉾。
唯一、生稚児が乗る鉾で、巡行中は町名が変わる度に稚児舞が披露される。
鉾頭は、疫病邪悪を祓う大長刀、その下に天王台、真木、榊、根本は綱隠。
巡行前に右手の歩道上の木製の橋と繋がっていた

前から撮る

長刀鉾を正面から見る。
屋根の上には、屋根方が乗っている。暑いと思う。
中央に稚児さんが乗っていて、その前に下水引懸かっている。
2人の音頭取りの合図で進行する。その後ろに前掛けが懸かっている












横から撮る

横から見る。
お囃子方が並んで座っている。
その下に欄縁のある胴懸が懸けられている。
車輪の横にいるのが、車方で、車止めを置いたり、ブレーキを掛けたりする。
車輪の間に、辻回しの時、車輪の下に敷く竹の板が置かれている。










後ろから撮る

後ろから見る。
後懸が見ものである。
鉾は、小さな美術館である。
立派な前、胴、後懸物が見られる。





長刀鉾が、この先の四条麩屋町に到着すると、見せ場のひとつ「しめ縄切り」が行われ、ことしの長刀鉾の稚児小林勇太朗くん(8歳)が、四条通に張られたしめ縄をひと太刀で見事に切り落としました。

(写真は、NHK関西のニュース動画からのものです。)




結局、最後まで、1番目の長刀鉾から最後、23番目の船鉾まで23基の鉾を見た。

太陽の当る大丸側は、道路の1番前で見ることも可能だった。ただ、熱中症を避けるため、庇の陰になる大丸の反対側、四条通りに南側で見た。

つづきは次回に。

7 件のコメント:

  1. さすが歴史ある京都らしい祭りですね。祇園祭は1000年も歴史ある祭りとか。それを近くで見られるのは、素晴らしいですね。山鉾の画像は、TVで見たことがありますが、特に「長刀鉾」の形に興味を持ちました。デザイン的にもよい形をしていますが、どのようなことを意味しているのか興味ありますね。近くで見ると迫力があるでしょうね。
    京都には新婚時代に2日ほどゆっくり観光したことがあります。京都は最も行きたいところですね。近くに住んでおられて、いつもうらやましいと思っています。

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    1. 京都は行き易いのでよく行きます。巡行を見ていたら飽きないですね。
      でも、鉾は、目の前を通り過ぎてゆくので、ゆっくり見ようと思ったら宵山の前々日、前日に鉾を組み立て置いてあるそれぞれの町内へ行ってみたら良く見れます。
      また、古い町家では、家の貴重な屏風や置物を飾って見せており、見て回るのも楽しいです。
      鉾を良く見せているのは、周囲を飾る前懸、胴懸、後懸の見事な刺繍作りです。
      そのデザインは著名な画家によるものも多くあります。
      きりがないですね。

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  2. 京都・祇園祭は、TVニュースで聞き流す程度でしたが、今川さんのブログを見て歴史の重みを感じています。例年とは違う猛暑が続いている最中に、23基の巡行鉾を見届けて戴き感激しています。
    煌びやかの中に厳かなただずまいが漂い、観る者を圧倒しますね。子供の頃、田舎の山車に感動していましたが、規模と言い豪華さと言い「月と鼈」です。京都近郊の方々は、生で実感できるので羨ましい限りです。素晴らしい情景届けて下さり有難うございました。

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    1. 柱と梁を縄かけで固定した素朴な造りの山車を豪華な懸物で覆い、また、囃子方の鳴り物、音頭取りの扇子を使っての所作で多くの引手で引かれ進むことでで、大島様が書かれているように観る者を圧倒しますね。背も高くその大きさでも圧倒されますね。
      ただ、写真が上手く撮れませんでした。

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  3. 投稿するために今回お出掛けになったとのこと、お疲れさまでした。こんな煌びやかで、伝統的な祇園祭りを見る機会は私には皆無ですが、こうして詳細な解説付きで見せていただき感激です。屋根方さんは振動と暑さで大変と思いますが、他の役の方々、そして大勢の観客も暑いことでしょうがこれだけ盛り上がるのはやはり伝統だろうか?出来るだけ多くの外国人にも日本の良さを見てもらいたいものです。それにしてもimasanはよい所にお住まいで、羨ましいかぎりです。「つづき」を楽しみにしております。(A.Ishii)

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    1. 近年、祇園祭は特別に人が多くなり、前に出て見るのに苦労します。
      最初の辻回しのある四条河原町では、歩道を通り抜けるのもやっとで、危ないので警官がついていてゆっくり止まらずにと声をかけています。
      祇園祭の他に葵祭、時代祭りがありますが、やはり、外国人には、祇園祭が1番の見ものと思います。
      上手く書けませんが、続けます。

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  4.  コメントが遅くなりごめんなさい。最近は目が疲れて、長時間本を読むのが苦痛です。貴兄の写真もゆっくりと拝見しています。貴兄の解説も一度には読まずに、時間をかけて読んでいます。同様に皆さんのコメントもすぐに全部を読むのは苦痛なので、ゆっくりと時間をかけて読んでいます。
     それにしても根気よく写真を撮られていますね。京都の秋を楽しみに旅行をしてみたいと思っています。

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