2018年6月27日水曜日

日帰りスケッチ旅行 (Seiji Toyoshima)

先月末に、有名な公園である、三島市の「楽寿園」へ日帰りのスケッチ旅行に行ってきました。
なお、今回のスケッチ旅行はJR電車を利用(清水~三島、約1時間、参加者9名)
                                              
<「楽寿園」ついて>                                              
名前だけは以前から知っていた三島市にある「楽寿園」は、広さ約2万3千坪の自然豊かな公園です。 「ここは、明治維新で活躍された小松宮彰仁親王が明治23年に別邸として造営されたもので、園内には約1万年前の富士山噴火の際流れ出た溶岩が見られます(資料より)」                                              
歴史ある公園で、大木も多く、森の公園という印象でした。                                              
以下、写真で説明します。                                              
                                              
<小浜池から楽寿館(別邸)を望む>                                              
ここは名勝区域で、この池は溶岩の間からの湧水により毎日水位が変化します。
近年は、渇水時が多い。 奥の方に楽寿館(別邸)が見られます。この日も渇水状態で露出している溶岩が多く見られました。

小浜池から楽寿館(別邸)を望む、この辺を描いた人が多かった
                                       

 <スケッチのスポットを選ぶ>                                              
歴史ある公園で、絵のスポットは多いと感じましたが、20分程度あちこち歩き回り、小浜池とは反対側の大きな木々に囲まれた、緩やかな流れ(手前から奥の方へ)のある「せりの瀬」という所を選びました。丁度、陽光が差し込み木漏れ日が印象的でしたので、ここを選びました。

楽寿園(「せりの瀬」)
                                             
    <スケッチの格好>                                              
スケッチをしているところの様子です。11時から14時半まで、昼食をはさんでスケッチを行いました。絵を描き始めると時の経つのも忘れるほどでした。このスポットは、木々が多く、多彩で絵にするには難しい 所でした。絵のサイズは、F6(41.0cmx31.8cm)で、絵具は透明水彩。ほとんどラフなスケッチ画となりました。

カメラ用の三脚を利用しています。通路の端のため、前を訪問客が通ります。
                           
     <仕上げた絵>                                              
現地のラフスケッチと写真をもとに、自宅で絵を描き直しました。絵のサイズは、F6(41.0cmx31.8cm)で、絵具は不透明水彩に変更しました(不透明水彩絵の具は、油彩やアクリル画のように重ね塗りや修正が 容易です)。毎日約2時間、10日ほどで仕上げました。何度も修正の繰り返しです。絵のタイトルは、「木洩れ日」として、来月3日から始まる地元の「交流館」のロビー展に展示します。下手でも一句読むことにしています。                                              
                                              
          万緑や富士の湧水木々茂る   

  
タイトル:「木漏れ日」 サイズ:F6、不透明水彩絵具





                                       

14 件のコメント:

  1. 私が静岡に来た頃は、楽寿園の湧水量は多く、夏季で約30万トン/日あり減水期でも約15万トン/日で、小浜池は地面スレスレでした。その後、酷い時は小堀遠州の枯山水の様な時もありました。良い時期に良き場所でスケッチしましたね。木漏れ日の感じがよく出ていますよ。緑色一色の中で、濃淡を巧みに使い分けた苦心の程が伝わってきます。最近、木曜日の夏木女史の俳句番組プレバトを見ています。そこで、添えられた俳句の季語が気になりました。万緑が季語なんでしょうかね。スケッチの格好も様になっていますね。時の過ぎるのも
    忘れて没頭している風情が申し分なしです。

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    1. 以前、A.Ishiiさんの投稿の中に、俳句がありましたので、これが刺激になり、最近は、絵を描いたら一句読むように心がけています(これが日常的な趣味になればと期待しています)。入門書も読み始めました。「万緑」は、夏の季語で「辺り一面が草木の緑に覆われている状態をいう」とあります。スケッチの辺りは、まさに、「万緑」の景色で、「緑濃し」でもよかったかもしれません

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  2. 溶岩と言う自然を取り入れたお庭作りですね。
    スケッチされている姿がいいですね。園内で描けるのですね。
    難しい葉の多い風景を自分の取得された描き方で仕上げておられますね。
    柔らかい緑の風景、癒されますね。

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    1. この公園は全体的には「自然のまま」を感じました。人工的に作った公園より良いと思いました(ただし、離れた所に「動物公園」や「乗り物広場」があります。)。園内で絵を描くためには、事前に「許可(書類提出)」と「使用料(1人20円)を支払いました。それだけ由緒ある公園であることを感じました。

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  3. 楽寿園を知らないので調べてみたら、三島駅のすぐそばで立派な公園で驚きました。小浜池の水位が今年は上がっていることも知りました。1時間かけてのスケッチ旅行となるとモチベーションも上がるのでは!初めて見るスケッチ姿にそれを感じます。私ならやはり小浜池から楽寿館を望む風景にしたいです。なぜなら建物がアクセントになって描きやすい気がします。それをあえて避けて「せりの瀬」を描くことは、緑色の濃淡での表現が多くなり難しい様に思うのです。ですから今回は難しいと言っておられた、と理解しました。以前の作品をレビューしますと「忍野八海」「ススキ」も同じタッチに見えます。よく分からないのに余計なこと書きました。展示会も楽しみですね。素晴らしい絵と句ありがとうございます。(A.Ishii)

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    1. 小浜池から楽寿館を望む風景は、確かに素晴らしい景色と思まいましたが、多くの溶岩が露出しており、描くには難しいと感じました。「せりの瀬」も描いてみたら、苦戦し、仕上げるのに時間がかかりました。こちらの方が自然があっていいと思っています。試行錯誤で描くのも楽しいものです。

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  4. (コメント追加)何回も見なおしているうちに、カメラの三脚を利用してスケッチする人の写真、そのものが立派な絵になりそうな気がします。(A.Ishii)

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    1. この写真は、通りかかった方にお願いして撮ったものです。今までスケッチの姿をカメラで撮ったことがありませんでしたので、記念にと思った次第です。

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  5. 楽寿園なる公園を知りませんが「小浜池から楽寿館を望む」風景も、楽寿園「せりの瀬」の風景もどちらもすばらしいですね。この素晴らしい風景を描くというのには相当の気合が入っていないと出来ないと感じました。貴兄の「絵を描く」という情熱のほどがうかがえます。私も負けずに頑張ろうという勇気をもらいました。

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    1. 野外スケッチの時は、描く場所を決めるのにしばらく付近を見回り、先輩の選んだ場所などを参考にしています。毎回苦心します。イメージした景色に技量が合わない(不足)場合が多く、自宅に帰ってから、手直しや描き直しをしています。今朝、今回掲載した「木漏れ日」を展示(交流館)してきました。先輩から、以前先生から「一年に100枚描きなさい」と」言われたそうです。私は、この倶楽部に入会してから、丁度4年になりますが、描いた絵の枚数は累計約280枚で、年平均では約70枚となります。まだ、描き足りないということです。頑張りましょう!

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  6. 思わず計算機を使いました。365/70 = 5.21 ・・・ 。 驚きました。コンスタントに5日で1枚仕上げるなんて、もう限界の様な気がします。始めたらトコトン努力する貴兄にただただ感心するのみです。(A.Isii)

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    1. 4年間を平均すれば5日に一枚となりますが、ここ半年は、アクリル画に時間をかけることが多くなっており、枚数は減少しています。アクリル画は、透明・不透明の場合に比べ数倍の時間がかかっています(修正、修正で時間がかかります)。
      透明は最も広く普及しており、参考書も多く、技法も多様です。そのため、まだ決まった技法を得ておらず、殆ど修正はきかず、難しい描き方だと思っています。そのため枚数を多くし、体で覚えるしかないと思っています(特に「混色」と言って、2色以上の色を混ぜて微妙な色をつくるのですが、水加減によっても異なってきて、経験を積むしかないと思っています)。倶楽部では、とにかく沢山描きなさいと言われます。そのうち「何かに気付き」要領よく描けるようにと期待しています。まだ、伸び代はあると思って、楽しみながら、続けようと思っています。

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  7. 品川ミナヨシ会では大変お世話様でした。
    楽寿園のような、あまり手を加えすぎない自然が好きです。私の家の庭も今緑に囲まれて、こちらはもう少し剪定せねばというところです。豊島さん独特の画風がいよいよ乗ってきたという感じですね。これからもご精進されて素晴らしい作品をご披露ください。

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  8. 品川ミナヨシ会ではお世話になりました。まだ余韻が残っていますが、次回が楽しみですね。絵を描くときは、スポット選びにいつも苦心します。今回の楽寿園は、自然の景色が多く良い所でした。絵を描いているときは、無心になれるようで、時間の経つのも忘れます。これからも、上を目指して、続けようと思っています。

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