2018年3月15日木曜日

水彩画(その3)<復元版>)

2月初めに、私の過去の投稿記事3件が、ブログ上で「不表示」になっていることに気付きました(2018.3.2 投稿の「般若心経について(その2)」の「追記」参照)。そこで、原稿などをもとに復元することにしました。この投稿は、2017.2.2投稿「水彩画(その3)」の復元版です。なお、「コメント」は、復元できませんでした。                  
  <以下、復元版>    
2月4日は二十四節気の「立春」です。大寒から立春までの頃が、最も寒い時期といわれています。春の訪れが待ち遠しいですね。
 
さて、今回は定例投稿、(2月)です。水彩画については、過去2回投稿しましたので、今回のタイトルは、「水彩画(その3)」とします。   
   
・水彩画の展示   
水彩画の地元のクラブ(スケッチ倶楽部)に入会して2年半が過ぎました。先日(1月13日)に定例の市立病院への作品展示を行って来ました(1人2点ずつ、4名で計8点)。このクラブは、メンバー14名が3班に分かれており、1班ごとに交替で作品展示を行っています。展示期間は3か月間ですから、9か月後には次の展示が回ってきます。絵のタイトルと名前を貼付していますので、知人から病院で「絵を見ましたよ」と云われることがあります。また、定期的に通院されている方からは、「絵の交換が楽しみ」と云われます。   
来院の方が絵を見て少しでも気分転換になればと思っています。   
なお、この展示の他にも、このクラブの全員参加の作品展(年中行事)が年に3回あります。   
   
ここに掲載した写真のうち写真1、2の2点が今回展示したもの。写真3は、写真2の前に描いたもの。 写真4は最近描いたものから選んだものです。サイズは4点ともF6(42cmX32cm)です。   
展示の絵は、いずれも課題があり、「まだまだ」という程度と思っています。   
なお、写真5のように、展示は外来の方の待合室の壁(両側)に展示するスペースが設けられています。市内のいくつかのクラブが同様に展示を行っています。   
   
・絵の構図について    
写真3は、右側の常緑樹が全体的に見て、色彩的に違和感があったので、構図を変えて描き直したものが写真2(展示品)です。写真2は、初めは右側の常緑樹を入れませんでした。   
どちらがよいか迷いましたので、「絵画教室」(下記)にこの2枚を持参し、先生にご意見を伺いました。先生から、右側へ少しでも常緑樹を入れたほうがよいとアドバイスを頂きました。バランスの問題とのことです。そこで、右側へ常緑樹を少し入れ完成としました(写真3に比べ、写真2の方が丁寧に描かれているので、こちらを展示)。展示の際、先輩にもたずねましたが、常緑樹はあった方がよいとのこと。   
絵は構図が重要であることを改めて認識しました。日頃からセンスを磨くよう心がけようと思います。   
   
・「絵画教室」への入会     
私が参加しているクラブには、先生はいません。レベルの高い先輩が数人おられて、この方たちの描き方を参考にしています。また、買い集めた、水彩画の参考書の中で、自分に合っていると思われるものを特に参考にしています。水彩画には、多くのスタイルがあるようです。   
   
初歩的なことは、ある程度身についたと思っていますが、最近ある壁に当っているように感じています。そこで基礎から見直して、レベルアップを図り、自分の描き方のスタイルを作りたいと考え、今年から、近くの「絵画教室」に入会したところです。1月はすでに2回授業を受けました。親切なご指導でした。   
先生(ご夫婦)は、いずれも有名な美術大学出身の指導経験豊富な方々です。児童から美大受験生、一般の方といくつかのコースがあります(透明水彩画は少数派のようです)。毎月2回(1回2時間)ですが、何とか向上を図りたいと思っています。従来のスケッチ倶楽部と合わせると毎週絵の勉強となります。   
   
<写真1>「トルコキキョウ」     
この絵は、クラブの定例会(教室)で描いたもの。背景をどうするかいつも悩みます。   
トルコキキョウの原産地は北米。花の色は、赤、白、ピンクなど多くの種類があります。   
名前の「トルコ」は、花やつぼみの形がトルコ人のターバンを連想させることに由来するとあります。結婚式のブーケやフラワーアレジメントによく使われるとあります。花言葉は、「優美」、「すがすがしい美しさ」など。   
   
<写真2>「紅葉の散歩道」(描き直し後)      
この絵は、クラブの定例会(野外)で描いたもの(写真3)を描き直したもの。   
近くの公園の散歩道の紅葉です。小高い丘の北斜面のため、日差しは一時です。   
紅葉に光がさすところを意図しました。構図も含め、日差しの雰囲気を出すのは難しいものです。   
   
<写真3>「紅葉の散歩道」(描き直し前)   
写真2の描き直し前のもの。右側の常緑樹に違和感を感じました(上記参照)。   
   
<写真4>「ススキ」   
近くの農道の傍らにあったものです(10月初め)。ススキは、全国的に分布しており、馴染みの深い草で、秋の七草の一つです。子どもの頃、十五夜に飾ったのを覚えています。郷愁を感じます。   
ススキの穂や葉の白く見えるところは、マスキング技法を使い工夫しました。   
背景の山々はもっと簡単にしたほうがよかったと思います。          
   
<写真5>「展示の様子」    
病院の待合室へ展示の様子です。反対側にも3点展示してあります。
  


写真1.「トルコキキョウ」



写真2.「紅葉の散歩道」


写真3.「紅葉の散歩道」(描き直し前)

写真4.「ススキ」






写真5.「展示の様子」















      

















2018年3月2日金曜日

般若心経について(その2)

 今回(3月定例)の投稿は、前回の投稿(「般若心経について」:2017.10.02)の続きで、般若心経(以下、心経という)の内容についてです。  
前回の記事の中で、「心経の中から、私が重視しているフレーズを三つ選び、その内容について記してみます(三つのフレーズのうち、後の二つについて の投稿は、別途)」と記しました。以下、続きを投稿します。
 
なお、記事のテーマとは異なりますが、末尾に「ブログ記事が消えた!・・・ 再投稿の」を追記しました。2月初めに気付いたものですが、信じられないようなことが起こりましたので、少し長くなりますが、ご一読をお願いします。  
  
1.はじめに     
前回の記事で「心経の本文262文字の中から、私が重視するフレーズを三つ(下記)を選びました。前回の投稿は、①についてでしたが、今回は、残りの②と③についてです。  
  
  ①照見五蘊皆空 度一切苦厄  ・・・写経・本文の1~2行目、  (前回)  
  ②色即是空 空即是色      ・・・写経・本文の3行目、     (今回)  
  ③能除一切苦 真実不虚    ・・・写経・本文の14行目、  (今回)    
  
2.「色即是空 空即是色」について        
(1)愛読書による「訳」と「解説」     
愛読書*による、「色即是空 空即是色」の訳と解説は、次の通り。  
 *:愛読書:「ボールペン 般若心経 練習帖」(桝野俊明 監修)・・以下同じ    

<訳>   
形あるものは、常に変化しあらゆるものと関わり合っています。      
また、すべて変化し関わり合っていることによって、形あるものが      
存在しています。      
  
<解説>   
世界を成り立たせている真理:「色即是空」   
・目に見えるもの(色)は、常に変化し(無常)、あらゆるものと関わり合い ながら(無我)存在している。これが「色即是空」です。次に、「空即是色」と続き、同じ真理を逆のいいかたで表現します。これは、すべてのものが移り行き、関わり合いながら、存在している「空」によって、私たちの身体や世界(色)がつくられていることを表します。  
  
<私見>      
このフレーズは、般若心経の中でも最も有名なものです。他の解説書には 次のように訳されています(桝野俊明 「心訳 般若心経」より)。  
  
<心訳>   色即是空 空即是色
私たちの身体や存在するもの「色」は、じつは実体のないもの「空」で あって、つねに移り変わることによって、そして、さまざまなものと関わりあっているおかげで、存在しています。また、実体のないもの「空」 が、移り変わることで、存在(色)となってそこに現じているのです  
  
・前回の投稿で、「空」について:「空=実体がない」(直訳的)と「空=無常・無我」(意訳的)と二つの解釈があると記しましたが、上記「心訳」では、これら二つの解釈を組み合わせていて、こちらの方が、愛読書の訳よりわかりやすいと思っています。  
  
3.「能除一切苦 真実不虚」について    
(1)愛読書による「訳」と「解説」      
愛読書による、「能除一切苦 真実不虚」の訳と解説は、次の通り。  
  
<訳>  
(般若の智慧は)すべての苦を取り除くことができます。それは、真実で あり、虚しいものではありません 。  
  
<解説>  
すべての苦を取り除く、般若の智慧  
・私たちの「」*は、自分の欲望を満たしたいのに、それができないところから生まれます。しかし、智慧を完成させると、その「」を取り除くことができます。  
 *:仏教での「苦」とは、心身の苦しみのことではなく、「自分の思い通りにならないこと」  
・どんなに栄華を極めたとしても、反対に、どんなにつらい体験をしたとしても、いっさいは過ぎてゆくものです。この道理がわかったときに、執着から解き放たれます。その時はじめて、苦しみから真の意味で自由になれるのです。  
真実とは、すべてが無常であり無我であることです。なぜならそれが、私たちを生かしているこの世の真理だからです。  
無常無我、つまり「空」の真理を理解してこそ、心穏やかに暮らすことができるのです。
  
<私見>    
心経は、「大般若経・600巻」を262文字に凝縮させたもので、「智慧の宝庫」といわれており、日本の現在の仏教宗派13のうち11宗派で用いられています。  
また、一般には、読経、写経などを通じて古くから親しまれています。  
お釈迦さまの教えが2600年ほど前から、永きにわたり受け継がれていることは、心経がそれなりの「真実」を含んでいるからと考えています。  
  
4.まとめ(愛読書に学ぶ)     
・心経の写経を1日2行のペースで続けていますが、その日の写経に相当する「愛読書」の頁を読んでいます。  
「愛読書」の構成は、心経・経題を含んだ全276文字を31のフレーズに分け、(31日となる)一日分のフレーズごとに、「訳」と「解説」、続いて、桝野師の仏教に因んだ「法話」が掲載されています(写経1日2行は、ほぼ4日分に相当)。 

心経は智慧の宝庫といわれるように、一字一句に奥深い意味があり、教えられる内容が多く、「愛読書」の解説を読みながら理解を深めようとしています。  
また、「法話」は、「禅語」を引用するものなど、伝統的な仏教の教えが述べられていて、どれも有意義なもので、学ぶべき点が多いと思っています。  
  
ニ回にわたって、個人的に重視しているフレーズを取り上げましたが、このほか にも学ぶべき内容が多く、今後も愛読書を繰り返し読んでいこうと思っています。  
  
  

 <お知らせ>(ブログ記事が消えた!・再投稿の件)   

(1)2月上旬に「不表示」を発見!      

2月上旬に私の過去のブログ記事3件(下記)が「不表示」になっていることに気付きました。なお、不表示」は、「削除」によるものです。  
  
2017.2.2投稿「水彩画(その3)」、②2017.2.20投稿「般若心経の写経」、      
2017.6.2投稿「水彩画(その4)」      
  
早速、ImasanさんとIshiiさんに調べていただきましたが、消えた原因は不明で、「削除後、90日以内なら復元可能」とのことでした(時すでに遅し)。    

(2)不表示の状況      

私は、投稿後に(しばらくして)記事を「印刷」し、保存しています。そのうちの、2017.8.19に印刷した、2017.6.2投稿「水彩画(その4)」の印刷したものをみると、 この記事の冒頭のページにある「ブログアーカイブ」(既投稿記事を保存する フォルダ)に、上記(①~③表示されています!!(写真1)。  
  
また、例として、遡って2017.1.17投稿のNojiri さんの記事のアーカイブをみますと、上記①~③不表示となっています(①~③の不表示は、過去に遡って全記 事のアーカイブに適用されていることが確認されます)(写真2。  
  
写真1.から、3件とも少なくとも 2017.8.19 までは表示されていて、これ以降 に同時?に除され、不表示になったものと推定されます。

(3)削除の原因は?      

削除の原因として、2017.8.19 以降に、私の何らかの操作ミス(削除はダッシュボード上で簡単にできる操作で、2016年に一度使ったことはよく覚えています))で削除してしまったことが一つ考えられます。  
しかし、意図的に削除したという覚えはなく、他にも原因があるのか、よくわかりません。  
なお、削除の操作ができるのは、本人と管理者(オーナーの特権)だけになります(他の投稿者の方は、削除できないという仕組みになっています)。  
  

(4)不表示3件の再投稿(復元)      

不表示3件については、投稿記事を印刷したものや、原稿と画像はPCに保存していますので、3月から順次、再投稿(復元)する予定にしています。  
ただし、皆さんから頂きましたコメントは、復元できず、申し訳ありません。          
  
  

写真1.投稿日:2017.6.2「水彩画(その4)」、印刷日:2017.8.19

         

写真2.投稿日:2017.1.17(Nojiriさん)、印刷日:2018.2.26

  

2018年2月3日土曜日

近況報告(その2)・・・フライパンとミシン

昨年9月に近況報告(その1)を投稿させていただきました。今回は(その2)として「フライパンとミシン」ということで、少し過去にさかのぼっての近況報告(?)をします。

(1)フライパン

そうです。料理をするフライパンです。私は事情で18年程前から3度の食事を作り続けております。料理が趣味と言う方もおりますが、私の場合はやらざるを得ない状況であり家族2人(母親と家内)の食事の面倒をみてきました。そのことを大雑把に振り返ってみます。

初期の頃
最初は何も分からず、人に料理を教えてもらう機会もなくただひたすらテレビの”3分間クッキング” と ”おしゃべりクッキング" を見て根気よく録画もしました。魚の捌き方は ”ためしてガッテン”  が役に立ちました。不思議なもので録画すると何となく安心しました。録画した料理は1000を超えますが実際に作ったのはほんの一部です。更に調理器具も次から次へと揃え、失敗を重ねながら夢中になって料理を作りました。要領が悪く、台所を汚し、調理時間は長くかかるばかりです。しかし、3度の食事時間は必ずやってきます。その食事の用意と後片付けは大変でしたが何とか頑張り通したのです。

中期の頃
そうこうしているうちに料理にも自信がついて、気持ち的にも余裕がでてきました。料理は  美しく美味しい タイミングよく料理を出す という2つの事が重要です。(一般的には同時に料理を並べるのが普通ですが)ある時6人のお客をコース料理形式でおもてなししたことがあります。これが意外に上手に、先の料理を食べ終わった頃次の料理を暖かいうちに出すことが出来て、やれば出来ると大きな自信にもなったのです。この頃が料理に対する向上心が強く、体力的にもしっかりしていました。
        実際にはこんな姿では料理はしません。面白半分に撮影したものです。

                 鶏肉と野菜の煮物                金目鯛のホイル焼き
     ある日のY子の夕食(照り焼き乱暴だ)       ある日のAkira君の昼食

料理で難しいと思ったのは天婦羅です。何時油から上げるか、油の音で判断、油の泡で判断、などと耳にしますが、私は長い箸に伝わる細かい振動で判断しました。揚がる時には箸の振動が手に伝わってきます。考えてみますと、油の音、泡、振動は関連があるのかも知れません。鱚、魳、鯵、烏賊、それぞれ美味しいのですが、私は少し肉厚で大きめの、ひらいた魳(カマス)の天婦羅がふんわりとして一番美味しいと思います。

後期の頃
つまり今現在で、近況です。料理を食べさせる相手も1人減り、今は2人での差し向かいの食事ですが、この相手は食べ物にあまりこだわりません。お互いに齢をとり、特に相手は箸を持つ手も心もとないのです。出来るだけ小さくした柔らかい食べ物を好みます。私も料理は簡単に、そして出来合いのものを最大限利用するようにしています。食器は軽い割れないプラスチック製に変え、以前揃えた調理器具は殆ど廃却して、最低限必要な包丁1本、圧力鍋1個、普通の鍋2個、及びお気に入りのフライパン1個にしました。このフライパン1個で、野菜炒め、ぶりの照り焼き、なすに煮びたし、親子丼、魚の煮つけ、等々ほとんどの料理が出来ます。それこそ丸いフライパンで四角な卵焼きも出来ます。この様に最近はクッキングスタイルを後期高齢者らしく変えました。

          ある日のY子の朝食                         ある日のY子の昼食
        ある日のY子の昼食               ある日のY子の夕食
   後期になると食器はすべてプラスチック製に変更して取り扱いを容易にしました。


                        四角にした卵焼き



(2)ミシン
そうです。縫製(裁縫)をするミシンです。事情である時から母親にグループホームに入ってもらいました。私の負担は減りましたが、それでも面会に行かねばなりません。その度にいろいろな要求が出ますが、難しいのは衣類です。新しい暖かいパジャマが欲しいとのことで、買って持参すると袖が長い、丈が長いと言います。丈を詰めるとポケットの位置を上に変更しなければなりません。要は必ずリフォームしなければ納まりません。いろいろあって最終的に30万円以上の高級ミシンを買いました。最初はゆっくりと操作しましたが慣れるとこれが面白いのです。布地を結合することは、溶接で鉄板を接合する、ボルトナットで部品を組み合わせるのと理屈は同じで、物を作る面白さがあるのです。途中で失敗しもしてパジャマを何枚もダメにしましたが、丁度良くできたねと言われた時は安堵しました。その親もいなくなったのでミシンの出番も少なくなりましたが、今でもズボンのすそ上げ、長い袖の修正、ほつれたところの修理などを行います。ミシンも使わないと故障がおおくなりますので時々潤滑のため雑巾を作っております。
  これがそのミシン。相撲を観ながらミシン作業を出来るようになりました。
       畑作業衣の袖が長いのを短くリフォームしたもの。(左袖は少し不自然)


先に台所で撮影したシェフのシャッツ、前掛け、帽子などは、古いホワイトシャッツ、厚手の敷布を利用して自分で作ったものです。白いテーブルクロスも作りました。胸に 熱川亭 と店の名前を入れようとしたが、このミシンではうまく文字刺繍は出来ませんでした。

料理 と 縫製、いずれも必要に迫られて始めたものですが、やってみれば面白いところがあります。趣味と言う程純粋でもなく誇れるものでもありませんが、今でも続けている日常生活の一部として書きました。正直、誰かに聞いてもらいたかった日常の一部分です。(A.Ishii)


(3)積雪 (標高 約600m に招待状も出さないのに雪がやってきました。)


  2月1日~2日に掛けてこの山にも雪が積もりました。この様な大雪は珍しいのです。思い付きで追加しました。皆さんの所では寒波、積雪はいかがでしたか?

2018年1月19日金曜日

アクリル画を勉強中です



・今回の投稿は、昨年9月からトライしている、「アクリル画」(*1)が3枚完成しましたので、その写真を掲載いたします。
・アクリル画は、「絵画教室」の先生から教えていただいていますが、水彩画と異なり(描く手順が全く異なる)、まだ慣れていないため、完成までの時間は、水彩画の数倍もかかっています。
・今回投稿の3枚のうち2枚は、高名な画家:和田英作(*2)のもとの絵の写真(先生から勧められて選んだ)をもとに、練習として「模写」したものです。(初心者は、まず「模写」から始めるようです)

*1:「アクリル画」

アクリル絵具は、生まれてから70年余りの歴史があり、油絵具や水彩絵具に比べると新しい画材です。アクリル絵具は、水で溶いて使うため、「水彩」ともいわれています。
絵具は、「顔料」に「展色剤(バインダー)」を加えて作られますが、アクリル絵具の展色剤は、「アクリル樹脂」が使われています(水彩絵具の展色剤はアラビアゴム)。
アクリル絵具は、油絵具のような持ち味があり、仕上がりは、油彩画と同じように見えます。このアクリル絵具は、速乾性があり、油彩と同様に描いた上から何回も修正が可能です(水彩絵具は、一度塗ったら修正は難しい)。

*2:「和田英作」

和田英作(1874ー1959)は、鹿児島県出身の洋画家、教育者。「日本近代洋画の巨匠」といわれる。東京美術学校(現・東京芸大)校長、文化勲章受章者。晩年、静岡市清水区三保へ移住、84歳でこの世を去るまで、刻々と変化する富士山を描き続けた。

1.絵の勉強の状況

3年ほど前から、水彩画を始めましたが、少しずつ変化があります。その状況は、次の通りです。自分に合った画風を見つけて、一定のレベルに達するまでには、しばらく試行錯誤が続きそうです。

(1)「スケッチ倶楽部」

「スケッチ倶楽部」は、この地域の交流館(公民館)に所属するサークルで、2014年7月に入会しました。会員約10名。月2回。冬季を除き野外でのスケッチ(冬季は教室で静物画)、作品展は、市内の3か所(各年1回)で実施しています。このサークルは皆、水彩画ですが、私は、昨年後半から、絵画教室で習った、「透明水彩+不透明水彩」という描き方をしています。なお、市内の多くのサークルは殆ど透明水彩です。

(2)「絵画教室」

近くの「絵画教室」には、昨年1月に入会。月2回。この教室は、水彩画から油彩画まで、一般と美術大学の受験性が対象で、先生は、東京芸大出身の方で、丁寧に教えてくれます。一般対象のクラスは、数クラスあり、各クラス数名。殆どの方が油彩画(アクリル含む)で、水彩画は少数です。私のクラスは、5名ですが、私を除き油彩画です。皆、上手で毎回刺激を受けており、その影響もあって、9月からアクリル画にトライしています。

以上で描いた絵は、1~2点を選び、作品展に出しています。また、このブログに投稿するのも「励み」になっています。

2.最近のアクリル画:3点

最近描いたアクリル画3点を写真1.~写真3.に掲載します。

(1)写真1.「黄衣(こうい)の少女」(模写)

和田英作の作品である「黄衣の少女」は、1931年帝展出品作(油彩、サイズ:78.7x64.1cm) で、「黄色いワンピースに小麦色の肌。赤い壁紙を背にした、凛としたまなざしの少女」といわれています。
この絵の写真をもとに、先生にすすめられ模写したものです。キャンバス使用、サイズ:F10(53x45.5cm)。初めてのアクリル画で、まなざしの表現が上手くいかず、数回描き直ししました。先生に少し応援していただきましたが、自宅で描く時間が殆どで累計40時間ほどかかりました。
もとの絵と比べると、どこか違っていて難しいと感じました。
(もとの絵は、「黄衣の少女」で検索すれば見られます。)

(2)写真2.「七里岩と釜無川」

昨年10月末に山梨県韮崎市の「七里岩」へ、スケッチ倶楽部で日帰りバスでスケッチ旅行に行きました。この時の透明水彩画と写真をもとに、自宅でアクリル画として描いたものです。アクリルボード使用、サイズF8(45.5x38cm)。
七里岩は、20万年前、八ヶ岳が噴火したとき、その時できた裾野が、以後川に侵食されて、岩が露出したとあります。この岩と山の景色は、距離にして七里(約30km)にも及び、その下を釜無川(富士川の上流)が流れています。
紅葉がまだ始まったばかりで、残念でした。

(3)写真3.「静物画」(模写)

和田英作の「静物画」(題名、サイズ不明)の絵(写真)を模写したものです。
このアクリル画は、仕上がるまで約20時間でした。因みに、水彩画ならば、10時間程度で完成すると思います。
アクリルボード使用、サイズF6(41x31.8cm)。
背景の色に苦心しました。やはり巨匠の絵は、構図が素晴らしいと思いました。

<付録>

最近、スケッチ倶楽部の教室(4階)から撮った、雪で化粧した富士山の写真を掲載します。冬の富士山の景色が最もきれいだと思っています。




写真1.「黄衣の少女」(模写)


写真2.「七里岩と釜無川」



写真3.「静物画」(模写)




<付録> スケッチ倶楽部の教室より

2017年12月31日日曜日

新しい年を迎えて        imasan

皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

1.朝の神々しい写真でご挨拶。

瀬田川散策で撮ったものです
日の出までを瀬田川沿いで撮影
2.昨年の定例投稿
大島様の提案で始まった毎月の定例投稿でここまで投稿が続いています。
石井様、豊島様、野尻様、今川の4人で続けています。
また、定例日以外に、安楽岡様、橋倉様の記事投稿がありました。
更に、大島様、細谷様、田口様など閲覧して下さる方々がおられることは大きな励みとなっております。
皆様、ご苦労様でした。
下記、2017年の定例投稿のみ掲載します。
1月、石井様の投稿
3月、今川の投稿
4月、野尻様投稿
5月、石様投稿
7月、今川投稿
8月、豊島様投稿
9月、石井様投稿
10月、豊島様投稿
11月、今川投稿
12月、野尻様投稿
3.投稿のコメント数と表示回数
グーグルダッシュボードの右側に記載された参考データです。
書いた後に皆さんが見たり、コメントを書いたり、また、その返信を書きこまれたりで50回ぐらいは表示されると考えます。
下記では、豊島様の「般若心経」の記事の表示回数が多いですが、これは興味ある方が読まれている可能性があります。
概して、それほど多くの閲覧がるとは思われず、正常と思われます。
私が投稿時使用のダッシュボードです

4.今後の投稿について
余りテーマにこだわらず、日常を書いたらどうでしょうか。
問題提起、質問を投げかけても良いのではと思います。
皆様、自由に、いつでも、何でもを投稿お願いいたします。

今年も健康を第一に、元気に前向きにGO!GO!です。
もう1度・・・
5.今年の初日の出
瀬田川沿いに出て1時間ほど日の出を待ちました。
撮った写真です。ご覧ください。
日の出前
鳥の飛行
日の出前の黄金の空の色
初日の出
やっと出た太陽




2017年12月20日水曜日

私のカメラ

新しいカメラ(Canon Power Shot SX530HS) を購入して半年過ぎました。しかし全部の機能を理解するのは難しく、今はカメラに慣れるために初歩的な写真をひたすら撮っております。一瞬の決定的シャッターチャンスのために何時間も待機するようなことは性分に合わず、買い物にもカメラ持参で毎日、数枚撮影しています。そんなわけで秋から冬にかけての写真を何枚か掲載させていただきます。撮影場所は自宅からが殆ど、遠くて車で10分圏内です。


  「植物」
左上から時計回り ① 単なるススキ ② 別荘案内板のところ ③ 図書館の桜の葉 ④ゴミ集積場へ分かれ道で

                 ピラカンサス(伊藤邸)


「景色」

左上から時計回り ① 明け方の大島上空 ② 秋の雲 ③ 三日月 ④ 夕暮れ


            日はまた昇る (雨戸をあけたら大島の右から)


(1)「きぼう」(国際宇宙ステーション)
(2)12月18日 17:19  約1分間見えた。薄暗い頭上に細い脚がある虫のようなものが見えた。予め三脚にカメラをセットして準備していたが、「きぼう」の移動速度が速く、うまく撮影できない。やっと撮った写真です。
(参考)「きぼう」は宇宙航空研究開発機構が開発した日本の宇宙実験棟で、国際宇宙ステーションの一部。地上から400Kmの軌道を飛んでいる。大きさはサッカー競技場と同じくらいの大きさとのことです。



「いつも来る鳥」











        いつも近くの電柱に来るカラスは同じで、お互いに呼び合っている。


「伊豆の島々」

左上から時計回り     ① 利島 ② 新島 ③ 伊豆大島の拡大写真(望遠) ④ 伊豆大島


    利島 ➡ 鵜渡根島(大物釣りメッカ) ➡ 三宅島(ぼんやり見える) ➡ 新島
    最近やっと島影がはっきり見えるような気象条件になってきました。



これらの写真の中で一番興奮したのはやはり「きぼう」の撮影でした。肉眼で見えるかもしれないと知ったのは当日の一時間前でした。慌てて準備をして、防寒服に身を固めて外に出ました。どの方向から飛ぶのかも分からないまま薄暗い空を見上げたのです。するとなにやら水澄ましみたいなものが動いていました。カメラを向けたのですが三脚がかえって邪魔で、レンズを通してなかなか見つかりません。そうしてるうちに暗くなり、物体は光となって利島の方に消えていきました。その動きの速いことが予想外で、写真は失敗です。何しろ視界にあるのは1分間です。今少し何とかなったと思いますが後の祭り。本来なら望遠でしっかり拡大して撮影するはずでした。一方人間があのような物体の中で研究生活をしていると知りなんとなく厳かな気持ちにもなりました。 (A.Ishii)

「月の写真追加しました」



2017年12月8日金曜日

 以前完成した掛け軸の写真を投稿しましたが、その時、表装の基本について若干触れたと思います。今回は少し詳しく表装のことについて投稿してみたいと思います。
1.何故表装に興味を持ったか?
  「書」は以前から好きだったが、自分の書いたものを「きれいに見せる」ためには「表装」することが必要で、これを自分でやりたくて始めた。

2.どこで学んだか:東京の大塚にある「㈱マスミ」という、表装などの材料を取り扱う専門の店が有り、ここに「表装道場」があり、2年半ほどここに通い、表具師に師事して手法を学んだ。

3.まず表装に使う道具を紹介します。次の写真の通りです。写真を入力すると、順序が違ってしまいます。どうしてでしょう? 何時もこれで悩んでいます。

4.表装の手順:①書を良く乾燥した後、作業台に載せて噴霧器で湿りを与えて、刷毛でしわを伸ばす。裏打紙(和紙)によく練った柔糊(やわのり)を糊刷毛で満遍なく塗り、掛竹(かけだけ)で持ち上げて、本紙(作品)に裏打紙を打つ。

今回はここまでにしておきます。説明がしつこすぎるかもしれませんが、勘弁してください。説明を追加すると写真が所定のところに納まらないので、「説明を追加」で挿入するのをやめて、写真を挿入する前に解説を付けて収めました。


写真に示すように1:刷毛 糊刷毛2種(柔糊用、ボンド用)、撫ぜ刷毛3種(しわ伸ばし用)、糊盆2個(糊を練るために使う:柔糊用とボンド用)、噴霧器、カッター、はさみ等等、材料:表装切継ぎ糊、柔のり  
        



上の写真の他、必要な道具は作業台(600m×2000m)、直定規(2.2m、1.2m)、掛竹、文鎮(おもり)、のこぎり、三角定規、数珠、白蝋等等。



次に裏打ち作業(作品の裏側に糊を付けた和紙を張る作業)の様子を示します。和紙に柔のりを刷毛で良く伸ばして付け、掛竹(かけだけ)で掴んで、本紙に裏打する。空気が入らないように、和紙がたるまないようにして本紙に載せる。空気の入ったところは、刷毛で空気を追い出すようにして和紙を本紙に密着させる。