私の人工透析治療が始まって1年が経過しました。 その間に経験したことを少しずつ書いていきます。
「1」 右目失明
1年前 西伊豆病院で緊急透析を受けていた時です、 壁の時計がどうも はっきり見えませんでした。 ある日 天井に蜂の大群が見えて、大声を出そうと思ったら 我にかえり、 それが幻覚と分かったのです。 しかし その後 四角いものが歪んで見えたり、 人がそばを横切ったりするように人影が見えたりする 不思議な現象が起きました。 しかし 当時は 透析の治療で他のことなど頭が回りませんでした。
その後熱川で通常の透析をはじめて、 しばらくしたら完全に右目が見えなくなってしまったのです。
天はなぜに 私に 苦難を与えるのか と心の中で嘆き悲しみました。 がどうしようもありません。
「2」透析後体重とドライウエイト
透析患者は尿が十分に出ないので、透析を受けて体に溜まった 余分な水分を除きます。 その分 体重が減るが、水分の量が過剰になっても不足してもいけないわけです。 体の中の水分が適正な状態の時の体重を ドライ ウェイトといい、 この体重を基本にして透析で水分などを除去することになります。
上のグラフは、私が熱川で透析を開始した初日からごく最近の 7月3日までの全ての 透析後の体重 及び ドライウェイト及び除水量の推移を示したグラフ です。
ドライウェイトを少しずつ下げると(① ➡ ② )、 実際の体重もそれにしっかり追従して下がることがはっきり分かります。 また ドライウェイトを一定にして(② ➡ ③)、 適量の除水をすることによって、体重も一定に保たれることが分かります。
おもしろい計算をして見ます。 透析実施日数 N=133 1日当たり平均除水量 = 2368 cc
故に 2368 X 133 = 314944 cc = 315 Litre 315 / 200 (ドラム缶)= 1.5 (ドラム缶) つまり 私が熱川で透析を受け始めて今日までに ドラム缶1本半分の水分を除水されたことになります。
もちろん 満額ではありませんが、相当量の水分はその都度 補充されているわけですがその少しばかりの差が 体重の減少になっていると考えられます 。 もし健康であれば同等量の尿を排泄しているともいえるのではないでしょうか。
「3」CTR と DW
インターネットで調べたことをそのまま書きます。(CTR:Cardio-Thoracic Ratio:心胸郭比)
定期的に撮影している胸部 X 線画像から得られる情報の1つに心胸郭比、 CTR があります。 この
CTR は ドライウェイト を適正に維持するための判断材料の一つです。ドライウエイトは体内の水分を適正に維持し、 心臓をはじめとした循環器系に余分な負担をかけずに
長期にわたり 快適な生活を維持するための体重です。水分は体内の細胞の血管の中にあるものと血管の外側の間質と呼ばれるところにあるものがありま
す。間質の水分が増えるとむくみを生じます。 血管の中の水分が増えると血圧が上昇して心臓の負担が
増し、減ると血圧が下がり めまいなどの症状を生じます。 従って体内の水分は生理食塩液(0..9%食
塩水)とほぼ同じ濃度で、 口乾刺激による 飲水量の調節で常に一定濃度に維持されています。
ですから塩を取ると喉が渇き 一定の濃度の塩水となるまで水を飲んでしまうため、水分が増えて体重
が増加します。 体重増加の一番の要因は この塩水の蓄積です。 ドライウェイトは体重 全体ですので
筋肉量や 体脂肪の量が変化した際にも水分を適正に保つために修正が必要となります。 ドライウェ
イトを評価する際には血圧やむくみの症状などの状態などと ともに CTRが利用されます。
CTR は 胸部正面 X 線画像での心臓の幅と胸郭の幅の比率です。
CTR は 男性では50%以下 女性では 55%以下が 適正とされています。
しかし もともと心臓に病気があって心臓が大きい場合には無理に適正な値にすることはできません。
心臓の大きさは 個人個人違ったものですから、経時的にどのように変化しているのか、 また撮影した
時の体重や その時の状態を考慮して ドライ ウェイトを設定の判断材料の一つにしています。
以上は調べた資料のコピーですが、 簡単に言えば ドライウェイトは この CTR の値を見ながら下げて
いく 量を調節していると言えます。 従って 数学的に計算して決めるものではなさそうです。
DWを決めるのは医師の仕事です。しかし大体のことを知っておくことは大切な事でしょう。
「4」クレアチニン
それでは 私がどうしようもない 慢性腎不全患者となり、 人工透析を受ける身となったのか! その経緯を少しずつ これから述べていきます。
クレアチンリン酸という物質は筋肉が運動するための重要なエネルギー 源ですです。 これが代謝された
後にできる老廃物が クレアチニンです。 クレアチニンは腎臓でろ過されて尿として排出されるため、
血中
のクレアチニンの濃度は上昇していることは 腎臓の機能が低下していることを意味します。
クレアチニンの異常からわかることは
クレアチニンが高い値を示す場合 腎臓に何らかの異常が起きていることは考えられます。 急性腎臓病、
慢性腎臓病、心不全、などが疑われます。腎不全が起きると腎臓に血液が流れにくくなって 老廃物が
排泄できなくなってしまいます。
クレアチニンの検査は腎臓の機能を調べる上で ポピュラーな検査ですが、 数値は筋肉の量に左右され
るため男女差が大きく、 また腎臓の機能が半分程度まで低下しないと高い値を示さないという欠点が
あります。 そのため 近年ではより精度の高い検査である推算糸球体濾過量(eGFR)の検査を追加し
て行うことが多くなってきました。医師の指導を受けた上で、そのような検査を同時に行うのも良いで
しょう。
長くなったので これから先は 次回に譲ります。 クレアチニンです。 血液検査をしたら、どうか クレアチニンに注目してください。 これをおろそかにすると大変なことになるかもしれません。
***** おわり *****
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