2020年8月3日月曜日

最近描いた絵(9) Seiji Toyoshima

1.近況

・やっと梅雨が明けて、8月に入って夏の日が続くようになり、気持ちも晴れてきたようです。4月頃から、新型コロナのため、stay home状態が続き、絵を描いて気を紛らせています。そこで一句、

    長梅雨や コロナ忘れて 絵描きおる

・新型コロナの影響で、4月中旬から6月初めまで、公民館が休館となりました。私が参加している二つのサークル活動が中止となりました。しかし、絵の倶楽部は6月初めから、太極拳は7月初めから再開となりました。
 一方、アクリル画を習っている「絵画教室」は、コロナ対策をして、休みなしで月2回を続けています。教室と自宅でアクリル画を3点、また、倶楽部の方で描いた水彩画1点を加えて4点の絵を投稿いたします。

2.最近描いた絵

(1)「桜花」:写真1.(アクリル画、サイズF6)
「絵画教室」の先生が教室の近くの桜の名所で撮影されたものをもとに描きました。
過去に桜の遠景的な絵はいくつか描きましたが、今回のように近くでの花を描いたのは初めてです。陰影の表現に難しさを感じました。

写真1.「桜花」

(2)「ピアノコンクール」:写真2(アクリル画、サイズF8)
孫(今は高校生)が小学1年の時にピアノコンクールに参加したときの写真をもとに描きました。(この時は、夫婦で横浜まで見に行きました)
なお、写真は、主催者側で撮ったものと思います。
特に顔と指の色彩の変化と光と影の濃淡の変化の表現に苦心し、何回も描き直しをしました。また、眼の瞳の所にハイライト(白く光る所、点)がありますが、この点の位置、濃さで表情が変わってきますので、何回もやり直ししました。
人物はこれで2枚目ですが、風景画と違って難しさを感じました。

写真2.「ピアノコンクール」

(3)「リスの一休み」:写真3.(アクリル画、サイズF6)
「絵画教室」にある写真集の中から、リスの写真をもとに描きました。
この写真は、リスをクローズアップさせるために、背景をボカしたものとなっています。

さて、禅語に「喫茶去(きっさこ)」という言葉があります。このリスのリラックスしている姿(一休みしているように捉えました)をみてこの禅語を思い出しました。
「喫茶去」とは、「お茶でもどうぞ」という意味とのこと。
以下、解説にある説明です。
「この言葉は、とてもシンプルですが、深い意味があります。お茶を飲むときは、無心になり、お茶そのものになりきって、じっくり味わう。ただ、この瞬間にひたすら集中しきっていく。それが悟りそのものであると教えているのです」
「喫茶去」でいうように「ゆとり」を持ちたいものです。

   写真3.「リスの一休み」

(4)「グロリオサ」(庭の花):写真4.(透明水彩+不透明水彩、サイズF6)
6月に入ってから庭に咲いた花です。6月から再開した「スケッチ倶楽部」の教室で実物を見ながら描いたものです。
「グロリオサ」という花は、熱帯アジアおよびアフリカ原産で、別名、「ユリグルマ」、「キツネユリ」。日本には明治末期に渡来し、高知県などで観賞用として栽培されいる。細い花びらが反り返ってうねり、燃えあがる炎の様な花形といわれています。
花や葉の形が古来の日本の花と異なり、描くのに苦心しました。

写真4.「グロりオサ」



2020年6月16日火曜日

花菖蒲が見頃です(5) Seiji Toyoshima


・当ブログへの花菖蒲についての投稿は、2016年6月が第1回で、その後の関連投稿も含めて今回が5回目となります(毎年6月に投稿)。

・今年も花菖蒲が元気よく、見事に咲きました。年々少しずつ増えているようです。

・この花菖蒲※は、家内が育てているもので、休耕地(自宅から徒歩10分くらい)をお借りしていて、畑の広さは、およそ東西30m、南北25m(概略250坪)で、家内が雑草取り、施肥、株分けなどほぼ一年中作業しています。

・花の種類は、約10種類(因みに、花菖蒲は2,000種以上あるとのこと)で、6月初めに咲き始め、1番花、2番花(元気のよいのは3番花まで)の順で1番花が萎んだ後、ほぼ1週間ごとに次の花が咲き、約1か月間咲き続きます(早番、遅番あり)。

・今回の投稿は、写真のオンパレードとなりました。遠景、中景、近景と分けて並べました。なお、近景の5種ついては、ある図鑑の134種の中から名前を探して、それらしき名前を記しました。判別しにくく、参考にしてください。
以下、写真をご覧になってください。

※:この花菖蒲は、以前、近所の奥様が趣味で全国?から有名なものを集めて育てていたものをいただいて、自宅の庭で育てていました。丁度、良い縁があって、現在の休耕地をお借りすることができ、10数年前に自宅の庭からこの畑に移植したものです。家内が、コツコツと増やしながら今日に至っています。

1.遠景

6月8日撮影。1番花が満開です。数人の訪問客が見られますが、家内の書道、短歌などの仲間の人たちです。
なお、最近ではご存知の方も多くなり、毎日のように多くの方が見えています。

6月12日撮影(早朝)。遠くの方にポツンと赤いウエアの方が見えますが、萎んでしまった1番花を摘み取っておられるところです(目障りなため)。最近では、雑草取りも含め、手入れ作業を手伝ってくださる方が何人かおられます。

2.中景

全体として、白系と青系が多い。
青(紺?)系が密集しています。
白、青、紺がランダムに混じっています。

3、近景

名前:雲龍?、潮来?
名前:潮流?


名前:浮草の池?

名前:越後獅子


名前:五色の珠? 酒中花?

<付録>

近くの公民館のサークル活動の一つである、私が入会している絵の倶楽部は、新型コロナのため(公民館が4月、5月と休み、6月9日から開館)、6月12日に再開しました。当日は、天候が良ければ花菖蒲の畑でスケッチを行う予定でしたが、雨の心配もあったため、公民館の教室でスケッチを行うことにしました。そのため、モチーフとして畑の花菖蒲をカットして、3セット分用意しました。
私以外の皆さん(5名)は、皆ベテランで透明水彩画で上手に描いていました(約2時間)。
私は、自宅の庭に咲いていた「蛍袋」をモチーフ2の中から取り出し、描きました。
現在勉強中の「淡彩画」で1時間半くらいで描きました(下の写真)。

モチーフ1
モチーフ2

私が描いた絵:蛍袋(淡彩画)

2020年6月1日月曜日

老人のマスク作り奮闘記    A.Ishii

私は81歳の男性で、田舎の辺鄙な山の中で一人暮らしをしております。齢相応に体力は低下し、歩行もゆっくり、多少左手が震える時があり、目の方も乱視、緑内障及び老眼で細かい作業が苦手になってきました。

さて、新コロナウイルス感染が大きな問題となって、テレビをつければ当然のことながらこの問題が報道されております。山の中に住んでいるとはいえ、やはり恐ろしくて息をのむ思いでニュースを見ております。最前線で奮闘されておられる医療関係者はじめ多くの方々がご苦労されておられる様子に頭が下がります。早く日本全土で収束し、世界的な規模で「終息宣言」を聞きたいものです。「三密をさける」「マスクを着用する」「十分手洗いをする」など基本的な対策をすることは重要ですが、マスクを欲しいと思ってもなかなか購入することが出来ません。私には沢山のマスクは必要ありませんが、どこに行ってもマスク1枚購入出来ませんでした。そこでマスクが買えないなら自分で作ってみよう。自分の縫製技術を試すのにちょうどよいのでは、と内心思ったのです。

「1」計画と準備
自分で使うマスクは自分で作る。外出時そのマスクを着用しても恥ずかしくない程度の見栄えで、自分でも      90%ぐらい納得の出来る様なマスクを作ることを目標とします。

*使用ミシン :ブラザーコンピューターミシン CPS42シリーズ
*アイロン :東芝製
*使用材料 
ペーパー:市販の車を拭くウエットペーパーを乾かしたもの。
布巾:台所などで清掃に使うもの。
敷布:手持ちの中で出来るだけ生地の薄いもの。
蒲団カバー:掛け蒲団用のカバー。
枕カバー:100円ショップにある袋型枕カバー。
不要衣類:クリーニング済のスカート。
ダブルガーゼ:2枚合わせにしたガーゼ(但し品切れで長期間購入できなかった)
平ゴム:手持ちのもの。

「2」製作(初期段階の失敗例)
1)マスクが形にならない

左上は市販の紙製マスクである。これを参考にして材料の紙を折ったが、なかなか寸法が合わず失敗。材料の紙は腰が弱く、この時点で使用をあきらめた。

2)プリーツが一つ足りない。
試行錯誤の末少しばかり上手く出来たと思ったが、織り目(プリーツ)が一つ足りない。見た目は少しマスクらしくなって来た。丸い細いゴムひもが入手できないので体裁悪いが平ゴムを仮付けした。

3)トラブル発生
やわらかい生地を使い返し縫いをしたら送り歯の所に噛みこんでしまった。引っ張ってもビクともしない。修理に出さなければならないか? このマスクプロジェクトも活動を中断しなければならないかと暗澹たる気持ちになった。思い切って大きなネジを2本外してプレートを外したら、何とか布を取る事が出来た。簡単に解決した様に見えるが、普通のドライバーは上から使えない。10円硬貨を使って見たが、手は震えるばかりで上手くいかない。やっとの思いでプレートを外したら、今度は修復が難しくて。時間ばかりかかってしまった。それでも何とか修復出来て安堵した。

4)出来上がりのゆがみ
きれいな長方形でなくゆがんでいる。また左右ゴム通し部の縫い代が極端に異なる。
寸法も幅が小さくなってしまった。良いところなし。

5)ちじれ縫い発生
やわらかい生地でアイロンが効かない。急いで縫ったら左下にちじれが生じた。最後の工程で失敗して修正不可。結局縫った所を全部ほどいてやりなおした。もっと慎重に!!

6)再度ミシントラブル
下糸が無くなったのでボビンを交換した。どこでどう間違えたか突然縫えなくなってしまった。サービス員に来てもらい修理をしてもらった。糸の掛け間違いらしく、基本動作が出来ていなかった。

「3」反省
マスクの製作は自分の縫製技術にちょうどよい課題と思ったが、現実は大違いで自分の未熟さを知らされた。マスクの作り方の基本を理解してないことも大きな問題点である。そこでマスクの作り方の動画を繰り返し見て勉強した。動画では凄腕の女性が親切に教えてくれるし、その技術は見事であり感心するばかり。一方テレビなどでマスク姿を見ていて分かったが、マスクも「プリーツ型」「立体型」「箱型」がある。箱型も多数紹介されていたが、これは好みでないので製作しないことにした。
動画で学んだことは
*必ず型紙を使うこと。
*アイロンを上手に使い、予め縫いやすい形に整えること。
*凄腕先生と競争しないで、ミシンはゆっくり、失敗しない様に操作する。
*自分で考えて、縫う距離を出来るだけ短く、シンプルな構造にする。
*段取替えをしたときは必ず試し縫いをすること。上級者も心がけていることらしい。
*作業環境はきちんと整理すること。
非常にまずい状態である。使わない物は上に置かない。アイロンは広い所に置き換えた。

型紙を作った
型紙1➡プリーツ型用  型紙2➡立体型(You Tubeより)  型紙3➡2の改良型
型紙4➡3の改良型  型紙5➡4の改良型(これが一番良い)  型紙6➡100円ショップで入手(上手く使えない)

「4」製作
動画に従いかつ反省点を頭に入れて作業を進めた。期せずして作業のスピードも上がって来た。時間が掛かるのは改善点を考える時である。例えばゴム通し穴を簡単に作る。ほつれを上手く処理する。ことに苦心した。
少しづつ改良を加えて作ったマスクを時系列に左上から右下へと並べて見た。一つ一つが設計変更して、どこかが違っている。どのように違っているか大体わかる。


比較的無難に出来たものを選んでみました。右の一番下がダブルガーゼで作ったもので一番上手に出来たもの。見た目は大差ないが肌への優しさ、全体のフィット感が良い。

着用状態の確認・評価(6例のみ)

柄物は少し恥ずかしいが、出来としては悪くない。一番良いのはダブルガーゼで作った右下のマスクである。微妙な違いであるが顔を柔らかく、しかもしっかり包んでいる。評価は80点かな。

「5」感想や疑問
1)店頭からマスクが消えてしまった時期が相当長く続きましたが、皆様はどのようにしてマスクを調達されたでしょうか?
2)増産している。新規に生産を開始した。というニュースが流れたが、一向に店頭にはマスクは並ばなかった。生産数が足りないのか、どこかで買い占めたのか?
3)家電メーカー・シャープもマスク生産を開始しオンライン販売するとのことで、私も申し込んだ。購入希望者多く、抽選とのこと。初回の倍率は117倍であった。販売というのは欲しい人に品物を無理なく供給することが出来て初めて販売と言えるのではないだろうか? こんな「猫じゃらし」みたいなことは止めて欲しい。
4)最近(5月27日)、100円ショップDAISOで50枚入りマスクを売っていた。深い考えもなく取りあえず1箱購入した。次に隣接するスーパー(MAXVALU)に行ったら、ここでも40枚入りマスクを売っていた。何とここは数量制限なしと張り紙まであった。勢いでここでも1箱買ってしまった。
都合90枚のマスクを買ったことになるが、状況の変化の激しさにただ驚いている。
5)政府は以前から各家庭に布製マスク2枚を配布すると決定し、東京から配布始めたらしい。我が地方は5月31日現在未配達。楽に90枚も購入できたし、自分でも製作出来る様になったので、通称アベノマスクはどうでもよくなった。この施策を考えた人は、年賀状を届けるスピードでマスクも配布出来ると考えたのだろうか? 
6)今回マスクを作ってみて、自分の縫製技術が未熟であることが分かった。一方時間をかけて試行錯誤、根気よく作業したお蔭で随分勉強にもなりました。

           ***** おわり *****


2020年5月11日月曜日

最近描いた絵(8) Seiji Toyoshima

最近は新型コロナで大変な事態ですが、一日でも早く普通の生活が戻るように願っています。
新型コロナの影響でサークル活動(絵と太極拳)を行っている交流館(公民館)が4月、5月と休館で、毎日 Stay Homeの状態です。心配ばかりしていても仕方ないので、この機をとらえて「淡彩画」の勉強をしています。
                                      
いくつかの「淡彩画」を描きましたので投稿いたします。  
                                          
淡彩画を始めた動機は、前回投稿(「最近描いた絵(7)」、2020.3.11)に記しましたが、端的な動機は、製作時間の短縮です(透明水彩画の描く時間は5時間ほどですが、淡彩画では、2時間くらいの完成を期待しています)。

3月から数冊の淡彩画の参考書を入手し、模写も含め何枚か絵を描きました。
 

 1.透明水彩画、淡彩画、アクリル画の比較

 (1)淡彩画とは                         

「あっさりとした淡い色彩、快い緊張感が走る素描の線、見る人の想像を膨らませる余白、淡白でみずみずしい日本人好み表現、手軽で入りやすいけれど、限りなく奥が深い。・・・淡彩画は、わずかな時間に、どんな場所でも簡単な道具で描くことができます。・・・旅先でのスケッチに最適です」   (参考書より)
以下、淡彩画の模写をいくつか掲載しますので、大体のイメージがつかめると思います。        
  

(2)透明水彩画、淡彩画、アクリル画の比較    

  透明水彩画(経験約6年)、アクリル画(経験約2年)、淡彩画(初めて)は、いずれも水彩画(絵の具を水で溶く)ですが、今までの私の経験から比較すると次の通りです。なお、市内の愛好者の数は、透明水彩画が圧倒的に多くアクリル画、淡彩画は少数派のような感じています。
                                            
透明水彩画の難しいと思う点:①濁り:薄い色から濃い色へ、色を変えながら3段階くらいで色を重ねていきますが、下の絵の具の乾燥が十分でないと色が濁り透明感がなくなります。②にじみ下の色の乾燥が十分でな いと上の色がにじんでしまう。③色の濃淡:絵の具への水の量で色の濃淡を調整しますが、この水加減を覚えるまでに経験を要する。④修正が効かない:一度着彩したら色や形の修正がほとんどできない。  以上の問題をクリヤーするには、沢山描いて経験を積むしかないと思っています。なお、最近では、透明水彩絵の具で 着彩した後に不透明絵の具で加筆し、問題点をカバーして仕上げています。
                                            
・アクリル画は、上記の水彩画の問題点をクリヤーできます。下の色を上に塗った色でマスクできますので、色や形を何度でも修正できます。「水彩は難しい、アクリルの方がやさしい」という方がおられますが、私も同感です。                                            
ただし、アクリル画は慣れないと時間がかかります(私の場合:30時間前後)。
アクリル画はじっくり描くのに適しており、味わい深く、重厚さが表現できると思います。
                                            
淡彩画は、鉛筆などによる下描きは、透明水彩画とほぼ同じですが(用紙は、淡彩画の方が小さく、スケッチブック がよく使われる)、色を薄く塗るため、着彩の時間が非常に少ないので短時間で仕上がります。
因みに、私の場合、製作時間は透明水彩画:5時間ほど、淡彩画:今の所2時間ほど。
淡彩画は、透明水彩画の着彩の問題点をクリアーできますが、仕上がりが淡白で物足りなさが否めません。
しかし、淡彩画は、直感的な美しさがあり、白地を残した余白から余韻が感じられ、趣があると思っています。

今後しばらくは、じっくり描くアクリル画(本命)と淡彩画を続けようと思っています。
                                            

2.淡彩画の参考書 


  淡彩画は、透明水彩画をシンプルにしたものと考えていますが、今までの透明水彩画の経験が、応用できると思っています(鉛筆などによる下描きは両者殆ど同じ、着彩が大きく異なります)。
淡彩画を始めるにあたって、参考書(下記)を最近入手し、勉強中です。
                                            
<参考書>                                            
(1)「旅先からの淡彩スケッチ」 久山一枝 ・・・・・参考書A                                            
   及び「失敗しない水彩の色づくり」 久山一枝                                             
(2)「淡彩スケッチのすすめ」 唐沢恭二  ・・・・・参考書B                                            
(3)「淡彩で描く街角スケッチ」 服部久美子・・・・・参考書C                                            
                                            

3.今回掲載した淡彩画(模写)                                             

各参考書とも100点近くの作例と描き方の要領が掲載されています。                                             
上記参考書からそれぞれ2点ずつを計6点を模写しました。以下、写真1~写真6に示します。
                                             
(1)参考書A                                             
著者は、水彩画、淡彩画、水墨画と幅広く絵を描いており、著書も数冊あるようです。 著書の中に「淡彩スケッチ 世界遺産の富士」があります。この中の風景画「日本平」のコメント欄に「私の実家 は、この日本平の麓にあり、・・・」とあり、著者は、静岡市出身のようです。
                                             
写真1.「春近し」(裏磐梯) 水墨画に似ていると感じました。初めての淡彩画です(描き直し)。
 

写真1.「春近し」(裏磐梯)
 
写真2.「明神池への道」(上高地) 淡彩画として模写しましたが、透明水彩画とも言えます。

写真2.「明神池への道」(上高地)
                                          
(2)参考書B                                             
著者は、群馬県中之条町出身で、90点に及ぶ淡彩画の作例が掲載されています。
谷川岳、八海山、赤城山など群馬県や新潟県の山や田園風景などの絵が多い。          
                                             
写真3.「玉原高原」(群馬県川場村) 

写真3.「玉原高原」(群馬県川場村)

写真4.「バラ」 静物画の例です。                                                 
                     

写真4.「バラ」
                     
(3)参考書C                                             
100点の作例が掲載されています。街角のスケッチが多く、ヨーロッパの建物の絵もあります。

写真5.「清里」(北杜市) 

写真5.「清里」(北杜市)


写真6.「ベルサイユ」(フランス) 

写真6.「ベルサイユ」(フランス)


   4.初めて描いた淡彩画                                              

参考書を参考にして、近くの風景などを描いた淡彩画です。用紙のサイズは、すべて、26.3x21.6cm (A4サイズに近い)

写真7.「カトリック清水教会」(市内、写真による)                                              
参考書C.の中に似たような建物の淡彩画があり、これを参考にして描きました。                           
   
写真7.「カトリック清水教会」(市内)
                                         
写真8.「洋蘭とヒメシャラの葉」(自宅)                                             
参考書B.の中の静物画(花)を参考にして描きました(実物を見ながら)。 

写真8「洋蘭とヒメシャラの葉」(自宅にて)

                                         
写真9.「桜満開」(近くの公園)                                             
思い切って、淡彩画風に描いてみました。白地を大胆に残してみました(最近の写真より)。
今までこの景色は、透明水彩画、アクリル画(次の写真10.)で描いたことがあります。
写真10.の絵は、ほぼ実際のままですが、写真9.の方は、遠景の省略など変更しています。
写真9.は写真10.と趣が大分違いますが、淡彩画の方が白地や淡い色の所に良い印象を受けています。制作時間:2時間半。     


写真9.淡彩画、「桜満開」(近くの公園)
                                              
写真10.アクリル画、「桜満開」(近くの公園)                                             
この絵は、写真9.の「桜満開」と同じ景色です。2年ほど前に描いたアクリル画です。参考として掲載しました。サイズ:F6, 41.0X31.8cm、製作時間:約20時間。   

                                   写真10.アクリル画、「桜満開」(近くの公園、2年前)

2020年4月18日土曜日

坂本龍馬の「船中八策」を書して額に飾る

 コロナウイルスの感染問題で日本中が揺れています。外へも出られないし、本日は雨で暇なので、今年の展示会用作品の一部を紹介します。司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の中に書かれている、「大政奉還」を遂行するときに、竜馬が掲げた「船中八策」を取り上げました。作品が大きいので、額を製作して飾ることにしました。
手順1:文言を書して、表装(肌裏打、増裏打、補強の裏打:3工程)し、作品を完成。
手順2:作品の大きさに合わせて、額縁の寸法を決め、設計図を作成。
手順3:材料を揃える。ホームセンターで入手可能
  額縁用外枠材:ヒノキの加工品 幅40×厚さ15×長さ1800×2本  ¥1,256
  透明アクリル板:       横幅900×縦600×厚さ3mm   ¥3,498
  作品保持用裏側板:      横幅900×縦600×厚さ3mm   ¥   646
  額縁枠補強用金具:      止ビス付き4個              ¥  440
  油性ニス    :      和信、色:ウオールナッツ       ¥  657
  額用 Pカン、丸紐、ミニワイヤー自在吊                 ¥1,469
  裏側板保持用トンボ:     12個、アクリル板端材を加工
  費用合計                              ¥7,966
手順4:制作手順と作業工具
  ①枠の結合方法:サンプルを作成して確認 表面、裏面、結合状態を示す
  
                                                            おもて面のサンプル加工
               裏面のサンプル加工
               枠の結合状態:直角度が重要
  
  ②枠の加工:特殊工具を使って、コーナー部及び段差部を加工

            特殊のこぎりで段差部を加工
          段差部を特殊カンナで加工(のこぎりで加工後)
  ③額縁枠の組付け
   木工用ボンドで4隅を順次接着、大型三角定規を使って直角度を確認しながら  
   接着、確実に接着するには24時間乾燥。その後4隅を補強用金具で固定。
                左側コーナー(表面)
               右側コーナー(表面)
                 裏面、補強金具
                 枠全体のおもて面
              枠全体のうら面 4隅に補強金具
  ④透明アクリル板、作品保持用裏側板、板押さえ用のトンボの加工
   額縁の寸法に合わせて、それぞれをカット(のこぎりで加工可)
   トンボはアクリル板の端材を所定の寸法にカットして、穴あけ加工
  ⑤額縁枠の表面仕上げ:油性ニス(色:ウオールナッツ)3回塗り
手順5:表面塗装乾燥後トンボをねじ止め、吊り金具を取り付けて、作品を収納し完成。


最終完成品 裏側には吊金具、紐、トンボ12箇所
 途中のサンプル加工の写真が抜けていたので編集し直しました。以前石井さんから教えていただいた方法で編集しました。