(1)番組について
・テレビ朝日、(2016)8月15日、19:00~21:48、3時間SP・「ぶっちゃけ寺 お盆SP 仏教の心を歌っている日本の名曲BEST40」
お坊さん(諸宗派の僧侶:13名)が仏教に因んで選んだ名曲(歌謡曲)、40曲を紹介。
主体は、歌謡曲(歌は数人の歌手とVTRによる)であるが、これにお坊さんとゲストがトークをまじえた「バラエティ番組」。お坊さんが、一曲ごとに歌詞のフレーズの中から、仏教の視点からみた関係を述べているところに興味・関心がありました(こういう見方もあるのかと)。
厳選されたという40曲は、一度は聞いたことがある、懐かしい歌がほとんどで、適当に分類してみると、約6割が人生訓的なもの、約3割弱が愛・慈悲と思われます。
(2)独断で4曲を選んでみる
現在の自分の気持ちに近い曲を40曲の中から4曲選び、私なりに関係づけをしてみました。
なお、記憶が定かでないところがあるため、ネットで記録を検索。
「テレビ人気番組の役に立つ知識、情報」(omoshirodougagazou.com/?p=3851)の「ぶっちゃけ寺」に番組の記録が掲載されていましたので、これを参考にしました。
※各曲に次のように、「番組の記録」に愛読書の中から関係記事を選んでみました。
<仏教のポイント>・・・上記ネット情報による番組の記録
<今日のヒント>・・・愛読書「桝野俊明 監修「ボールペン 般若心経 練習帖」のコラム、
「今日のヒント」(30日分)の中から選んで引用(要点のみ記す)
① 「いつでも夢を」(橋 幸夫、吉永小百合)
<仏教のポイント> いつでも夢を ・・・「一切皆苦」とは、思い通りにならない世の中を生きて
いく。(苦しく辛いことへの向き合い方を教えている)
<今日のヒント> 「無常無我」の視点が苦しみを変える・・・「無常」とは移り変わることですが、
般若心経では、虚無的にはとらえません。移り変わるがゆえに美しく、また尊いと考え、プラス
思考で積極的に生きることを説いています。(仏教での「苦」は、思い通りにならないこと)
② 「明日は明日の風が吹く」(石原裕次郎)
<仏教のポイント> 明日は明日の風が吹く・・・これこそが修行僧の行き方です。自然の成り
行きに任せて行動することのたとえです。
<今日のヒント> 運を天に任せ、自在に生きる・・・禅語「任運自在」に類似。
③ 「世界に一つだけの花」(SMAP)
<仏教のポイント> 一人一人の人間が尊い特徴を持って生きている。
<今日のヒント> 人と自分を比べない 大切なのは、人は人、自分は自分であり、それぞれ絶
対的な存在だという真理を、きちんと認識することです。自分の能力を信じて、与えあられたこ
とを全うしていく。
④ 「三百六十五歩のマーチ」(水前寺清子)
<仏教のポイント> 少しずつ少しずつ小さいことから積み上げていくことが大事と教えていま
す。少しずつ努力していくことを説いています。
<今日のヒント> 100日続けると、自分の習慣になる 「継続は力なり」といいます。一日の積
み重ねが、あなたを大きく成長させます。100日後、あなたは、確かな自信を実感するはず。
<感想>
歌の作者は、初めから仏教との関係を殆ど考えてはいないと思われます。日本人には、仏教の 教えが歴史的、伝統的に身に染みついていて、自然に発露してくるものと思われます。
また、見方を変えると、どの道(修行的な)も究めて行くと、到達点は同じで、普遍性があるもの(すべてのものに当てはまる)に至るのではないかと最近思っています。
(仏教は奥が深い! これからも少しずつ勉強していきたいと思います)
「明日は明日の風が吹く」とは随分いい加減な題名と思ってました。しかし夢想だにしなかった ”運を天に任せ、自在に生きる” とのヒントで、なんだか少し気が楽に生活できそうです。
返信削除般若心経 練習帳の「任運自在」の所に続きとして、「世の中はすべて、自然の道理で動いています」、「天の采配する大きな流れに任せて、ゆったり生きること」とあります。最近、「自然の道理」、「天の采配」、「人智を超えた力」、「サムシンググレート」などという言葉が気になっています。
削除今話題のSMAPの「世界に一つだけの花」の「人と自分を比べない」は、禅的生き方で、今日の良いヒントすね。私は、カラオケをしていますが、「医者がすすめる演歌療法」と言う本の中で腹式呼吸の良さが紹介されています。(参考)
返信削除「禅的生き方」とは、いい言葉ですね。少しずつ近づけたいと思っています。
削除腹式呼吸は、毎朝の座禅と週一回の「気功」(スポーツ教室)で意識的に行っています。呼吸法は、興味がありますね。
4曲とも聴き慣れた歌ですが、仏教に関係するとは思ってもいませんでした。仏教の世界で解釈すればそのようになるのですね。野尻
返信削除たまたま観た番組ですが、新しい発見でした。私の仏教の勉強の程度を確認するためにも興味ある番組でした。
削除感想文中にありました「その道を究れば到着点は同じ」は、現役の時しみじみ感じていました。具体例として「QCではパレート図」「在庫下ではABC分析」「レイアウトではP-Q1分析」それぞれの担当が違っていても、使われている手法の原点は同じです。品質担当、、生産担当、生産技術担当と専門が違っていても、目的を達成するための道を追い求め続ければ、同じ手法が開発され活用されている事例です。
返信削除仏教の世界から外れての現実的なコメントで御赦し下さい。
貴重な体験談をありがとうございます。よいヒントになります。仏教(般若心経)の勉強を始めて約2年になりますが、解説本の多さと難解さに閉口しています。その原点的なものは何か探していますがそろそろ解説本を選択して、集中して掘り下げていく時期になったと思います。このブログを通じて、仲間と交流できるのは楽しいですね。
削除