2021年7月24日土曜日

最近描いた絵(13) Seiji Toyoshima

 長い梅雨が明けて、暑い日が続いています。相変わらず、絵描きと太極拳を続けています。      

今回の投稿は、最近(5月~7月)描いた、アクリル画5点(写真)を描いた順に掲載します。

また、最近、(初歩的なことのようですが)絵の描き方のうち、構図について心掛けていることも記します。


1.絵の構図についての考え

(1)いきさつ

・絵は、構図により見栄えが大きく変わってくるので、構図をどうするか準備が必要です。最近、絵の構図についての考えに一つの転機が訪れている(やや大袈裟ですが)と思っています。

最近、風景画を描いていると、絵画教室の先生から、絵の中に人物像を追加したらとアドバイスを受けます。7年前に交流館のクラブで水彩画を始めてから、専らモチーフをそのまま写実的に描いてきましたので、先生のアドバイスには違和感を覚えていました。しかし、実際風景画の中に人物像を追加して見ると、そこに別世界が広がり、見応えのある絵になることを実感しています。

また、県の作品展に出品する上級者の長期にわたって描いているサイズ100号(サイズ、1.6mX1.1m) クラスの絵を見ると、複数の画像を組み合わせた(創作性あり)作品にしているのを見かけます(構想3か月、絵描き3か月ともいわれます)。

・そこで、一年ほど前の新聞投稿記事※1 を改めて読むと、江戸時代の有名な画家も、複数の景色(リアリズム ※2)を組み合わせて、全体を巧みに融合させ、素晴らしい絵としていることがわかりました。この解説が暗示となり、転機の始まりとなりました。


※1:新聞記事(2020年2月)の要点

(題名)「虚構とリアリズム融合

・葛飾北斎(1760~1846)の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」についての解説。

「現実には到底あり得ない、海上の巨大な波に、江戸に鮮魚類を運ぶ押送舟は翻弄され、今にも海中に呑み込まれそうである」、この絵は、①押送舟、②せり上がる大波、③鎮座する富士山の三つで構成されており、「虚構とリアリズムが見事に融合した大胆かつ緻密に計算し尽された画面である」とあります。

この絵は世界的に有名ですが、複数のリアリズム(三つの景色)を一つの絵(虚構)としてまとめたものと考えられます。

※2:リアリズム」

リアリズム(写実主義):現実をありのままに模写、再現しようとする芸術上の傾向。その描き方は、現実をありのままに、主観による改変・装飾を排して、客観的に観察し、ありのままに描き出す技法(19世紀中葉、ヨーロッパに興った)。(辞書より)


(2)絵の構図についての二つの描き方(プラス法とミックス法)

今までの絵の描き方は、リアリズム(写実主義)の描き方が殆どで、絵といえばリアリズムと考えていました。しかし、絵画教室での影響などから、リアリズムを発展させて何らかの改変を行った、描き方があることを認識するようになりました。

その描き方は(勝手に私が定義しました)①プラス法、②ミックス法 です。

①「プラス法」:写実の絵に中に、人物像などを追加する描き方。(小規模改変)

「ミックス法」:ある意図をもって(想像力必要)、複数の実際の景色を再構成して全体的に融合を図り、美しい絵を作るという描き方。

今後、これら二つの描き方を意識しながら、描いていこうと思っています。

いつか、ミックス法で想像(創造)性豊かな絵を描いてみたいと思っています。


以下、最近描いた絵5点(写真)を掲載します。

なお、5点とも、アクリル画で、サイズはF6(41X31.8cm)です。


2.「公園散歩」:写真1.

近くの公園の登り口付近の風景です(5月)。小さな橋の両側の大きな木は、八重桜です。沢山あるソメイヨシノの桜が散った後に咲きます。親子の散歩の姿は、他の場面の写真を参考に描き加えたものです(プラス法)。この追加により、雰囲気が変わってきたと思います。

写真1.公園散歩


3.「花菖蒲」:写真2.

先に「花菖蒲が見頃です(6)」を投稿しましたが、その中の花菖蒲をいくつか取り出し、並べて描いたものです。この畑の花菖蒲は、10種類ほどあります。「ミックス法」を試みましたが、全体的には写実的になっていて、雰囲気があまりないようです。

写真2.「花菖蒲」


4.「へら鮒釣り」:写真3.

近くの公園には、大小二つの池がありますが、小さい方の池で、終日のようにへら鮒釣りをする人たちを見かけます。なかなか釣れないようですが、たまに釣り上げたところをみます。大きさは、20~30cmくらいで、すぐリリースしています。

故郷で小学生の頃は、よく川釣りに行きました。また、こちらに来てからは、海岸からの投げ釣りに時々行きました。キスなどがたまに釣れるくらいでしたが、太平洋を眺めて、潮騒を聞いているとよい気分転換になりました。

プラス法で、人物は、他の場面の写真を参考にして追加しました。

写真3.「へら鮒釣り」


5.「錦鯉」:写真4.

公園の大きい方の池に立派な水上の四阿(あずまや)があります。ここから、水面に浮かぶ蓮や、餌に集まった錦鯉をカメラで何枚か撮り、この二つを組み合わせるというアイデアで描いたものです(ミックス法・・・少し考えたつもりです)。

錦鯉は鑑賞用に改良した鯉で、黒色以外の色彩があるものをいうとあります。大きさは70cmくらいと思われます。黒色の鯉も沢山見えました。

写真4.「錦鯉」



6.「オニユリ」:写真5.

庭に咲いていたオニユリ(鬼百合)です。オレンジ色で明るい印象です。花言葉は、「華麗」、「愉快」、「陽気」、「賢者」などがあるようです。そのままの写実的な絵です。

写真5.「オニユリ」

2021年6月14日月曜日

花菖蒲が見頃です(6)Seiji Toyoshima

 ・今年も例年のように、花菖蒲が見事に咲きました。開花は例年より一週間ほど早いようです(温暖化の影響でしょうか?)。6月初めから咲き始め、一番花(最上)から三番花(最下)までそれぞれ一週間ほどずつ順に咲き、20日頃にはほとんど終わります。

・例年のように花菖蒲のいくつかの写真を掲載致します(6月5日、10日撮影)。

・この花菖蒲の畑は、休耕地をお借りして、家内が毎日のように手入れしています。畑の広さは、およそ東西30m、南北25m(概略250坪)です。なお、畑の概要につきましては、昨年の投稿(「花菖蒲が見頃です(5)」、2020.6.16投稿)をご参照ください。

・畑の中を歩いていると、一面が花菖蒲の花でびっしりと埋め尽くされ(雲海?)、花の雲?の上に入るような錯覚を一瞬覚えました。

・今年は、花菖蒲に因んだアクリル画(「家内と愛犬ハッピー」)を最後に掲載しました。ハッピーは、柴犬の雑種で4年前に15歳で亡くなりました。病気もせず、おとなしい元気な犬でした。写真が残っていましたので、最近絵に描きました(F6号、アクリル画)。家内の顔を何度か手直ししましたが、少し似ていないようです。ハッピーは家内が花菖蒲の畑に行くときは、いつもお供をしていました。私も土、日の早朝に一時間くらい一緒に散歩に行きました。散歩のコースが5つほどあり、その日の気分で変えているようでした。


1.花菖蒲の写真

(1)全景と中景

全景と中景です。この場所は、日本平(標高307m)の広い麓(ほぼ平地)にあり、かつては柿を栽培しておられたようです。こ先を登っていくと一時間ほどで日本平山頂の通じます。途中、みかんやお茶の畑が続いており、眼下の見渡す、駿河湾と富士山は格別な景色です。若い時2回ほど登ったことがあります。


この畑のすぐ近くに桜で有名な公園があり、公園に来られた方が、こちらの畑に立ち寄ってこられます。


この畑を上に行ったところに多くの畑が続いています。右側の農道を登っていくと日本平に行けるようです。



(2)近景

思いつくままに近くで撮った写真を掲載します。この畑の花菖蒲は、白系が殆どです。

品種は正確ではありませんが、7つほどあるようです。







2.最近描いた絵

最近描いた、アクリル画です。「家内とハッピー」











2021年5月18日火曜日

最近描いた絵(12)Seiji Toyoshima

 東海地方も17日に梅雨入り、例年より20日も早いとのニュースがありました。これからは、コロナと熱中症に注意が必要ですね。相変わらず絵描きと太極拳を続けています。

今回の投稿は、3月から5月にかけて描いたアクリル画・4点(写真)を描いた順に掲載します。

公民館の絵のクラブも高齢化が進み、野外スケッチは近くの公園で描くことが殆どとなりました。私の描き方は、クラブでのスケッチは透明水彩画とし、これにアクリル絵の具を重ねてアクリル画としています。また、現地で撮った写真をもとに初めからアクリル画にすることもあります。今回の4点は図らずも皆公園内の絵になりました。

1.「冬木立」:写真1.

(アクリル画、サイズF6 ※)、※:サイズ:41X31.8cm

公園の一角に桜、ヒメシャラなどの数種類の樹木を植えたところがあります。冬の木肌が美しいと思い、写真にとり描いてみました。ここは、以前透明水彩画で描いたことがあります。

写真1.「冬木立」

2.「桜満開」:写真2.(アクリル画、サイズF6)
前回投稿の最近描いた絵(11)の写真4.「公園の景色」で、桜が満開になりましたので、前の絵の上に満開の桜を描き加えたものです。落葉した冬の木と花が満開の景色は様変りです。桜の花には華やかさを感じます。

写真2.「桜満開」


3.「クロガネモチ」:写真3.(アクリル画、サイズF6)

公民館の隣の池の正面に目立つ高木(クロガネモチ)があり、これを主題として描きました。ここも以前、このクロガネモチの幹の白色の所が水面に映ったときがあり(真夏)、これをアクリル画で描いたことがあります。クロガネモチは、10mくらいあり目立つ木です。「クロガネモチは金持ちに通じることから、縁起木として好まれる」とあります。
冬に50羽近くのカモが飛来し、賑わっていましたが、桜が散ったころには北へ帰ります。まだ、数羽残っていましたので、描き加えてみました。


         写真3.「クロガネモチ」


4.「シャクナゲの花」:写真4.(アクリル画、サイズF6)
公園の中に30数年前に植えたといわれるシャクナゲの木が10数本あり(高さ5m近い?)、少し前まで咲いていました。これを望遠レンズ付きのカメラで撮り、この写真を見て描きました。
シャクナゲの花の色は、赤系、白、黄色があるそうです。「シャクナゲは、美しい大きな花を房状に咲かせ、姿は非常に見ごたえがあり、花木の女王や花の王ともいわれています」とあります。
花の形と色が複雑で、描くのに難しく、何度か手直ししましたがうまく行きません。

写真4.「シャクナゲの花」

2021年4月13日火曜日

看護師さんの助言からどんでん返しで胃を切らずにESDで腫瘍を切除   imasan

 2019年2月16日に胃の調子が悪いことから胃の内視鏡検査を受けた。その結果、自己免疫性胃炎と診断された。ビタミン12が不足し胃の抗体が自分の胃壁を攻撃すると言う。それで、ピロリ菌の検査や血液検査を受けた。

最終的に、治療はビタミン12を毎日2錠飲むことだった。次回の内視鏡検査は1年後となった。ただ、ビタミン12が正常値に入るなどしたためか検査が延び延びになった。

昨年9月、3か月毎に診察を受けている担当医に内視鏡検査をして欲しいと申し出た。ところが、コロナの時期だからやらない方が良いだろうと言われ、話は終わった。

それが、12月10日の診察時、担当医の方から内視鏡検査をしましょうと言いだした。東大の先生が自己免疫性胃炎患者の胃壁のサンプルが欲しいと言うことだった。病院の方針転換もあったのか、頼んでいない腸の内視鏡が4年前なのでこちらを先にやろうと言いだした。他に血液検査などして欲しい検査はないかという。経営上の問題かとも思ったが、一方で怖い気もした。

腸の内視鏡は、1泊2日で1月5日に受け、小さなポリープ3個を切除した。

後回しとなった胃の内視鏡検査は2月12日に受けた。その結果、腫瘍が見つかった。先生も私も思ってもみなかった、それも、丸形でなく異形で大きかった。後の病理検査で明らかになったが、がんと診断された。

それからバリューㇺでの胃の検査、造影剤を使ってのCT検査、最後に、内視鏡手術担当医と担当医による超音波内視鏡検査をに受けた。結果は、内視鏡での手術は出来ず、腹鏡下での外科手術と言われた。また、年齢が気になると言われた。

結果を受けて、友人や家族から、もっと大きな病院で手術を受けてはどうかと言う心配や助言が何度となくあった。それで、滋賀県、京都府の病院の手術の実績、がん指定病院かなど調べた。

がんを患った親戚、友人の助言から京都府立医大は、3人の医師が連携し手術治療に当たると説明を受けた。しかし、遠いことが難点で県内の病院を調べることにした。

私が調べて選んだ大津日赤や滋賀医科大学付属病院などでは、年間60件ほどの胃の手術実績がホームページに記載されていた。また、両院とも滋賀県のがん専門連携病院である。また、該当する消化器も消化器内科と消化器外科に分かれ、更に、上部(食道や胃)と下部(腸や脾臓、肝臓)にも別れており、それぞれ専門医がいる。この違いは大きい。

検査を受けた病院では、消化器科も外科も臓器による区分はなく、腸などの下部の手術がメインと判断した。実績も病院のホームページを調べたが出てこなかった。

言いにくいが、直ぐに担当医に会い、上記2つの病院のどちらかで手術をしたいと申し出た。担当医は、滋賀医科大学付属病院の内科の教授を知っているので、ここにして欲しいと言われ了解した。直ぐに電話をされ、後日、紹介状を書いてもらうことになった。

翌日電話があり、3月4日に予約した午後に紹介状を取りに来るよう電話で連絡があった。余りの早い動きに驚いた。ありがたいとも思った。

3月4日、初めて滋賀医科大学付属病院を受診した。面会したのは、消化器外科のトップの教授だった。先生から、自己免疫性胃炎でビタミン12不足、がんは幽門側にあると絵を描かれ、まず、転移を調べるためにPETの検査をすると言われた。お腹を見せないと言われ触診を受けた。痛いかと言われ全く痛くないと答えた。立ち上がったら、全摘と聞いているかと言われた。余りな事に言葉を失った。実際の担当医を決められ。指示に従うことになった。

先の病院の判断で、新たな病院がそのまま手術をすることに疑問を抱いた。先の病院で、私は胃の3分の1、家内は3分の2と聞いているので何故全摘かと訝った。

全摘は、今後の生活に支障がある。

それで、新たな病院に電話をし、先日会った教授に「胃は全摘でなく3分の1を切除と聞いている」と受付に伝言を頼んだ。すると消化器外科の看護師を呼んで来るから待って下さいと言う。電話口に出て来た看護師さんに上記を伝えた。すると「自分の意思を先生にはっきり伝えて下さいね」と何度となく言って貰った。「カルテに3分の1にして欲しいと書いておく先生にも伝える。連絡したら来ますか」と言うので行きますと答えた。この様な患者に寄り添った看護師さんが居らることに驚くとともに勇気が出て来た。

これが、今後の新たな道を開いた。

電話切って暫くすると再度電話があり「今から来れますか?先生が会ってくれる」と言う。3月11日のことである。

病院に行き担当医と合った。看護師さんに言われた様にこちらの思いを伝えた。先生からは、「全摘だと段々と痩せて行くと言う。また、病理の専門家から自己免疫性について聞いてきた」と言う。用紙に胃の絵を描かれ2分に1をとったとして、「がんになりやすと言う残りの胃壁がどうなのか知りたい」と言われた。4月初めに手術をしたいと言う先生の決断は早く、3月15日に内視鏡で調べてもらうことになった。

これが、一つの大きな流れの変化を呼んだ。

3月15日までの間に、PETによるがんが転移していないか検査があった。この検査で思ったより何故かかなり疲れた。結果は他への転移はなかった。

3月15日、消化器内科の助教授による胃がんの内視鏡検査を受けた。疲れているので、出来るだけ簡単にと言ったら、外科の先生から良く見る様に言われていると答えられた。麻酔なしの検査は長きにわたった。医療用の青い染料を何度も入れられ散布された。他の内視鏡部屋から沢山の若い医者達が画像を見に寄って来た。

終わって直ぐに医師から説明があった。

「以前より腫瘍が小さくなっている。内視鏡で取れたら良い。前の時の広がりが減っている。深い感じが無くて、深さを調べるためにEUSをしたい。」

EUS内視鏡検査を受けることを了承。30分休んで始めると言う。

疲れてはいたが、検査を受けた。その結果について先生(助教授)から詳しい説明があった。

「そんなにめちゃくちゃ悪くない。超音波で深い所まで行っていない。内視鏡でとってみて、それから手術の二段構えとしたい。ESD・粘膜下層剥離術でとる。」

続けて、下記の詳しい説明があった。

「見せてもらってとれない腫瘍ではない。難しい所、根深いととれない。ここであれば良いでしょう。」「一週間入院。3月末ぐらいで段取りしましょう。」

ここから専門的な説明がされた。

「早期がん。潰瘍はない。大きさ3cmまで。分化型。リンパ節転移OK。」それから手術の詳しい説明がされた。「腫瘍の周りにメスで穴を明けマーキングする。腫瘍の下に薬剤を注入し切り取る部分を浮かせる。メスで切り取る。切り取られた部分の血管からの出血を止める。胃にへこみが出来る。」

以上説明されたら、早速、この手術を受けますかと聞かれた。願ってもないことで受けると答え手術承諾の用紙にサインをした。あーっという間だった。

これで、外科手術は当面なくなった。

3月24日にPCR検査、25日に入院、26日にESD手術を受けた。東ちづるさんと同じ手術だった。術後に施術医から切り取った4cm×6cmの楕円のがんを見せてもらった。

ただ、手術中に傷口から感染し10日間苦熱に悩まされた。熱が下がった11日目の4月4日に退院した。ただ、再度の手術が必要か心配もあった。

4月12日、病理検査の結果が出て診察に病院を訪れた。

先生から検査の結果、「リンパにも転移がなく、問題なくがんは切除された」と言うことでした。良かった! 後で話されたが、先生も一抹の心配をしておられと言うことである。

勿論、前記看護師さんに会ってお礼を言って帰途についた。

今回は、何人かの人々、友人、看護師さん、先生の助言と判断のお陰と、納得いくまで調べた自分の意志で幸運にも難局を切り抜けたと強く思った。それで、皆様の参考にでもなればと、この記事を書いた次第です。

2021年3月12日金曜日

最近描いた絵(11)Seiji Toyoshima

 庭では、ハクモクレンの花が盛りを過ぎ、赤い椿が咲き始めました。新型コロナの影響を少なからず受けつつも、相変わらず絵描きを続けています。絵は少しは進歩していると思っていますが、依然として試行錯誤を続けています。最近、アクリル画の新しい技法にもチャレンジしています。

さて、最近描いた絵(写真)を5枚投稿いたします(すべてアクリル画です)。写真は描いた順に並べています。それぞれ簡単なメモを記しました。


1.「小川の秋」:写真1.(アクリル画、サイズF6)

数年前の兄のブログにあった写真を見て描きました。以前、透明水彩で描きましたが、うまくいきませんでしたので、今回アクリルで描きました。紅葉など数種の木の葉がありますので、重ね塗りができるアクリル画の方が表現しやすと思いました。

          写真1.「小川の秋」


2.モネの「ベヌクールの岸辺」(模写):写真2.

(アクリル画、サイズF6)

「印象派の水辺」(赤瀬川原平 著)という本の表紙を飾っている絵です。クロード・モネ(1840~1926、フランス)といえば、印象派の旗手として活躍した画家で、「睡蓮」などが有名です。なお、原画は、1868年作でサイズは 81.5x100.7cm、油彩です。因みに、私が描いた、写真2.の絵のサイズは、F6号 41X31.8cmです。

モネの絵の模写は、「最近描いた絵(10)」(2020/10月)に掲載した、「ルーマンのセーヌ川」(模写)があります。なぜかモネが気に入っています。

この絵は、ほっとするような絵です。このようなゆったりした絵を描きたいと思っていますが、叶いません。

       写真2.モネ「ベヌクールの岸辺」(模写)


3.「子牛」:写真3.(アクリル画、F6)

絵画教室で次に描くモチーフを探しているとき、Tさんは、牛年ならば、牛を描いてみたらどうかと先生から勧められ、「子牛」の写真を見て描いたものです。有名な動物写真家(日本)の写真です(外国の牧場で撮影)。

筆の表現が滑らかになっていないところが気になります。

            写真3.「子牛」

4.「公園の景色」:写真4.(アクリル画、サイズF6)

近くの公園の池周辺の景色です(クラブのスケッチで透明水彩で描いたものを見てアクリルで描いたもの)。12月の景色ですが、近くの桜の老木には、間もなく桜の花が咲きます。

この桜の老木は、何回も描き直しをしました。上の方が剪定(カット)されており、幹は一部枯れて複雑な形をしています。

1週間に一度(早朝)この池の周りをポール・ウオーキングをして自宅まで帰ると約2千歩になります。

なお、この絵は、アクリリル画(水彩画)の上に油絵の具をのせてみました(油彩画の扱いになるそうです)。

       写真4.「公園の景色」

5.「梅の里」:写真5.(アクリル画、F6)

前回の野尻さんの投稿(2021/2月)の中の梅の花を見て、近くの公園のある「梅の里」に行き、写真を撮りました。これを見て描いたものです。この絵では、「グレーズ技法」という、油彩画やアクリル画で使われる技法を初めて試してみました。メディウム(絵の具に混ぜて使う添加剤・液体)により、絵の質感がアップするという効果などがあるそうです。

メディウムとして、「グロスポリマーメディウム」を使ってみました。使い方はいくつかあるようですが、今回は、水で薄めてアクリル絵の具につけて使ってみました。アクリル絵具は、パレットの上ですぐ乾いて固まってしまうというデメリットがありますが、これを少し緩和するようです。また、質感も上がったようです(油彩に近くなる)。まだ、練習中です。

       写真5.「梅の里」


2021年2月21日日曜日

春の便りを届けます       野尻 貞夫 

 新しい年を迎えて早くも2か月が過ぎようとしています。新型コロナの影響で外出する機会が 少ない中で、皆さんいかがお過ごしですか? 我が家では庭の芝が冬の間にすっかり傷んでしまったので、新しく張り替えようと土壌づくりに励んでいます。庭の片隅では今年も老木の梅の木がようやく満開に近くなりました。梅の木の開花状況を時系列でお届けします。退屈でしょうが気ままに見てください。


この写真は本日(2月21日)時点のほぼ満開に近い「我が家の梅の花」です。咲きはじめたのは、2月6日で、そこから数えて約2週間です。

 毎年12月中旬に「枝の剪定」をしています。選定した枝を家の中の花瓶に飾っておくと庭の木よりも先に花が咲きます。

 この枝は妻の弟の家の中で咲き始めた枝で、1月12日頃に咲き始めました。
こちらの写真は、我が家の床の間に飾った梅の枝です。庭の梅の木の「開花」:2月6日よりも少し早く咲き始めました。

この写真が2月6日時点の「開花」の様子です。ほんのわずかのつぼみが開き始めています。

この写真は2月7日時点の開花の様子です。三寒四温の陽気に誘われて、少しづつつぼみが膨らんでゆくのは楽しみですが、なかなか一気に咲き揃いません。
2月11日時点の写真です。咲き始めて5日目です。大分つぼみも大きくなってきています。

2月18日の開花状況です。なかなか咲き揃うまでに時間が掛かります。

最後にもう一度2月21日の梅の花の様子を示します。

最後に庭の片隅に咲いている「エリカ」の花を載せました。この花は長い期間咲いているので、何時までも楽しめます。長々と同じ「梅の花」を載せてしまい、退屈でしょうがちらっと見て頂ければ幸いです。




2021年1月29日金曜日

老人のダイエット 奮闘記  A.Ishii

「1」まえがき

私は 82歳 の男性で 田舎の辺鄙な山の中で一人暮らしをしております。 ここ2~3年の間に健康上の問題も 色々とでてきており先行きが不安になります。 

・血圧が高い。(薬服用中)

・6年前糖尿病になった。(薬服用中)

・クレアチニン値が異常に高く腎臓病。(今回記述省略)

・昨年からふくらはぎ、足の甲に重度のむくみが発生。

・慢性的な肥満で、昨年 97Kg の体重を記録した。

(この肥満には友人のSTさん、TIさん、などから親切なアドバイスを過去にいただき、感謝しております。)

私の主治医は 或るヘルスケアマンションに併設された小さなH病院で 週前半が内科担当84歳位のTM先生、週後半が外科担当70歳代前半のYM先生(外科ですが何でも診察)がおられ、最近はYM先生の診察を仰いでいる。


このYM先生の見立ては 肥満が血圧、息切れ動悸、歩行困難、などに大きな負担となり悪影響をしている。食生活が問題で 徹底的に塩分を控え、料理は薄味にすること。醤油もほんのチョット使う程度に とのことであった。


昨年は、足のむくみで好きな卓球も中断、10mも歩けば立ち止まって休む、椅子から立ち上がればふらつく、体が曲がらず足の爪切りが大変、靴下が履けず素足で靴を履く、入浴のとき転びそう、衣類のサイズが合わない、等々の障害が深刻化した。


「2」対策と実施

対策(その1)

1)料理に塩を振りかけない。薄味にする。醤油最少限。

2)ラーメンなどの汁は飲まない。味噌汁は止める。

3)満腹感を増すように野菜を多くして、腹八分目とする。

4)澱粉類は出来るだけ少なくし、甘味の間食はしない。

5)摂取カロリーを厳重に管理して、必要最少限にする。

最重点課題を「摂取カロリーの管理」として 1)~4)は「心がけ」として肝に銘じた。

(A)摂取カロリーの把握

東伊豆町健康福祉センターの資料では 75歳以上の男子の場合の必要カロリーは 1800~2100 kcal との事。そこで目標を 1800kcal 以下 と決めた。そして

三度の食事内容を写真に記録した。


毎回食事の度に写真撮影を約2ケ月行った。上はその一部。

次に 10/10~11/5 の カロリー計算をし,体重を併記した表に基づきグラフを作成しました。



*総摂取カロリー/日は 1800 Kcal 以下で多少減少傾向。

*体重は 96.7 - 93.3 = 3.4 Kg 減少した。

*食事量は 昼食>朝食>夕食 として、夕食は軽食にした。

対策(その2)

(B) 栄養バランス、其の他の確認

上記の写真とグラフを病院に持ち込み、YM先生 及び HT凄腕看護師(女性)に見てもらいアドバイスをいただいた。

YM先生:・食事の彩が単調。・野菜は生より火を通す。

     ・絶対に Rebound させないこと。・塩分ひかえて   

      味は薄く。・果物は少なくする。

HT看護師:・醤油味をコンソメや中華味に変える。・インス 

       タント食品が多く塩分が多い。・沢山野菜を入 

       れたスープが良い。・定期配達の野菜を利用し 

       ては如何。・キノコ等の繊維質を多くとる。

       ・もっと彩を豊かに(赤、青)・豆類もよい。

以上のアドバイスを取り入れ、現在もダイエット作戦実施中です。ただしカロリー計算は大変なので止めました。写真は何かの時役に立つかと毎食撮影しています。体重及び血圧は毎日測定しています。データは省略しますがグラフは次の様になりました。ただしデータ数が多いため3日とびの数値を採用しました。


「3」結果

2020/10/10          96.7 Kg

2020/11/5            93.3 Kg

2021/1/28            86.9 Kg     従って 約 10 Kg 減量。脚のむくみも解消。

「4」まとめ

何とか 10 Kg (5Kgの米袋2ケ)の減量をしたところですが、最近少し足踏み状態で Rebound が心配です。少し体が軽くなりましたが、まだ道半ばです。最終目標は 2021/6/Eまでに 75 Kg にしたいと考えております。(以上)


2021年1月1日金曜日

新年のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。

    皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

    今年もよろしくお願いします。

            令和3年(2021) 元旦


今朝早起きして、近くの「初日の出を見るスポット」に行ってきました。

昨年も同じところに行きましたが、曇りで見られませんでした。

今朝は初め少し雲がかかりましたが、日の出を見ることができました。

荘厳な日の出に「今年は良い年になりますように」とお祈りいたしました。


その時の初日の出と富士山の写真を掲載します。

初め、水平線の少し上に雲がかかっていましたが、数分後にこの雲

の上に荘厳な太陽が姿を現しました。その輝きに圧倒されました。

富士山は静岡側はしばらく雪が見られませんでしたが、最近は積雪の

富士山が見られるようになりました。駿河湾の先に、少し日の光が

さした、富士山を見ることができました。




2020年10月17日土曜日

最近描いた絵(10) Seiji Toyoshima

 秋らしい陽気になってきました。新型コロナに気をつけながら、絵描きを続けています。

今回は、アクリル画3点(うち2点は、ヨーロッパの名画の模写)と淡彩画1点の計4点の絵(写真)を投稿いたします。


1.「可愛い訪問者たち」:写真1.(アクリル画、サイズF8)

既投稿「花菖蒲が見頃です」(2018.6.14)の「可愛い訪問者たち」※として掲載した写真をもとに、少しアレンジして描きました。

※:2018.6.4花菖蒲の畑で作業をしていましたら、偶然、近くの小学校の一年生たちが大勢、先生に引率されて、花菖蒲を見に来てくれました(野外教室でしょうか?)。

            写真1.「可愛い訪問者たち」


2.フェルメールの「牛乳を注ぐ女」(模写):写真2.

   (アクリル画、サイズF6)

ヨハネス・フェルメール(1632~1675、オランダ)は、「光による巧みな表現が特徴のバロック※画家」で、「真珠の耳飾りの少女」、「牛乳を注ぐ女」が有名。

今回模写した、「牛乳を注ぐ女」の原画(1657作)は、油彩でサイズは45.5cmX41cmです。一方、模写画はF6で41cmX31.8cmで、ネットの写真を見て描きました。

この原画は、構図が計算しつくされたように素晴らしく、また、「類まれな光の描写」といわれるように光の表現に特徴があると思いました。模写画は、細かい所が上手く描けていないと思います。

なお、興味ある方は、原画をネットで検索してみてください。

※:バロックとは、16世紀から17世紀初頭にかけイタリアで誕生し、ヨーロッパの大部分へと広まった美術・文化の様式。

             写真2、「牛乳を注ぐ女」(模写)

3.モネ「ルーアンのセーヌ川」(模写):写真3.(アクリル画、サイズF6)

クロード・モネ(1840~1926、フランス)は、「印象派の創設者」で、「自然風景に対して、自分が認識した感覚を表現する」という、「基本的な印象派哲学を一貫して実践した芸術家」といわれています。代表作は、「印象」シリーズや「睡蓮」シリーズです。

今回模写した、「ルーアンのセーヌ川」(1872作)は、「さわやかな港の風景に印象派の清新な息吹が重なる」といわれています。原画は油彩でサイズは49.2cmx76.2cmです。

この絵は、静岡県立美術館の所蔵品の一つで、その複製画(額入り):サイズ32cmx52cmを以前入手し、家に飾ってあり、いつか模写したいと思っていました。

模写画は、は、この複製画を見て描きました。特に空の表現が難しく、数回描き直ししましたが、空は原画とは違った形と色になりました。

なお、興味ある方は、原画をネットで検索してみてください。

        写真3.「ルーアンのセーヌ川」(模写)


4.「公園の風景」:写真4.(淡彩画、サイズF4)
淡彩画とは、「水彩絵の具の透明感とみずみずしさを生かして、線画の下描きに淡く色を重ねる描き方」です。

市内にある公園ですが、ある情報誌にあった写真をもとに描きました。
アクリル画は、今まで20~30時間くらいかかって描きあげていますが、この淡彩画は、約2時間で描き上げました。公民館の絵のクラブでは、短時間のため、最近はこの描き方をしています。

写真4.「公園の風景」


2020年10月6日火曜日

百年に1度咲く花? ・・・ imasan

朝の11時半頃、韓国ドラマホジュンを見ていた。

門のチャイムが鳴って表に出た。ご近所の方だった。

「変わったものを見に行きませんか」・・・とお誘いを受けた。

興味を持って行くことにした。何だろう?家に戻って、カメラを持って出た。

歩きながら話を聞くと「100年に1度咲くさつまいもの花」が咲いていると近所の方から聞いたと話された。

何でも、お近くのご主人が絵の題材を探して畑の辺りを見ておられたそうです。すると、道沿いの畑の持ち主さんが声をかけられたそうで・・・・それなら、こんな花が咲いていますと案内してもらわれたのがこの花。

持ち主さんも長年畑作りをされていますが初めて見たと話されていました。最近は、話を聞いて見にこられる方もあるそうです。

気温など咲く条件があるそうで珍しいことだそうですが、100年に1度は、それぐらい珍しいと思ってお声をかけたのだと思います。

歩いて3分ほどで、程なく畑のある南郷団地に着いた。花を探してか、建物の後ろをグルーッと回って三角公園の端に着いた。

さつまいも畑があった。


眺めると、畑の左端3分の1ぐらいの部分にさつまいもの花が咲いていた。


何と!朝顔と見間違う様なさつまいもの花だった。力一杯開いて見える。

ヒルガオ科と言うことである。


葉っぱも朝顔の葉の様に見える。


横から見ての朝顔だ。つるの先には、花の蕾も見える。




花言葉は、「乙女の純情」で、女性に好まれると言う。「幸運の花」とも呼ばれるが、その逆もあるらしい。

日本で栽培されている環境では、条件が揃いずらく余り見かけないと言う。

短日性、日照時間が短くならないと咲かないと言う。

日陰になる時があるか、午後2時半に見に行ったが、空は曇っていて分からない。西日は、建物に影になるだろうが、南方の日差しはまともに当たる。

ただ、畑の土が、黒いビニールで覆ってあって、根の部分だけが丸く穴が開いている。朝の温度が丁度良いのであろう。


日当たりがどうかと思って、午後3時になってからまた見に来た。今度は、道路沿いの垣根の外から見ていたら、後ろを通りすがりの女性から声をかけられた。

2年前に新しくなったこの団地にお住いで、36年前に宮崎からこちらに来られたそうだ。宮崎に住んでいた頃、さつまいもを作っていたが、花が咲くことはなかったと話された。

この方は、花が咲くと良くないことが起こると思っておられ、コロナでどこも行けなくなったと言われた。そうには違いない。

敷地の中に入って見なさいと言われ、私はさつまいも畑のある中に入った。

花の中で蟻が数匹動いている。

朝顔の様に、この時間、花が少しすぼまっていた。

さて、すぼまった花は、明日も大きく開いて咲くのだろうか?

他所ではあるが、これまでにテレビで報道もされている。

どなたが植えられたのだろうか。きっと、幸運な方だ。

帰り道、彼岸花の赤さが目立った。

今日は、特別な日に思えた。